FIA F3は来季導入予定の新車両を最終戦が行なわれたモンツァで公開。今後3シーズンにわたり、この車両が使用されることとなった。
ダラーラが設計したこのF3車両の見た目自体は、フロントウイングやリヤウイングの翼端板が湾曲しており、F1やFIA F2の現行車両にも似ている。
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F3ではこれまでオーバーテイクが少ないわけではなかったが、新車両は「オーバーテイク能力を改善する」ことを目標に設計され、昨年6月から2000kmを走破と、かなりのテストが行なわれたという。
「今後3シーズンを戦う新F3車両を披露できることを大変嬉しく思う。現行F2車両と同様に、FIAと共に我々は挑戦的かつ安全な車両を設計し、将来F1レースを目指す若手ドライバーを育成するための完璧なツールとした」
F3のブルーノ・ミシェルCEOはそう語った。
「2025年型F3車両は、多くのオーバーテイクチャンスとエキサイティングなレースを提供するように設計されている。また、ステアリング操作に関するFIAの要求事項を考慮し、この新型車両があらゆるタイプのドライバーにフィットするよう取り組んできた」
「このことを念頭に置いて、我々はマシンのドライバビリティと快適性を向上させ、新世代車両がより包括的であることを更に確実なモノとした」
「持続可能性という点でも、もうひとつの重要なマイルストーンを達成できたことも誇りに思う。我々のパートナーであるアラムコのおかげで、F3車両は先進燃料で走ることになり、2025年にはFIAの100%持続可能な燃料という基準を満たすことになる」
「2025年型F3を設計する際、コスト管理も常に重要なテーマであった。そのため、我々は可能な限りコストを抑えるようにした。また、この新車両は、スポーティングレギュレーションに従い運用要員11名で管理できるようにした」
新F3車両は「8000rpmで380馬力を発揮するメカクローム特製の3.4リッター6気筒自然吸気エンジン」を搭載し、アラムコが開発する100%持続可能な燃料を使用する。
F3は新車両を通じて、2030年までにCO2排出量のネットゼロ(実質ゼロ)化を達成するというミッションを推し進めており、森林管理協議会(FSC)の承認を受けた天然ゴム成分を含む16インチタイヤを履く。
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、新F3車両に関してこうコメントした。
「全てのドライバーがモータースポーツ・ピラミッドの中で上達できるよう設計されたF3車両で、次世代のスターたちが、スキルを磨き続けることが重要だ」
「この新車両はまた、FIAの100%持続可能という基準を満たす燃料で走ることで、サステナビリティという旅において重要な一歩を踏み出す。この革新技術はF1に2026年から導入される予定だ」
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