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進化したオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズ」を氷上試乗!限界性能を高めた第3世代の実力を知る|GOODYEAR VECTOR 4SEASONS GEN-3/VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV|

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進化したオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズ」を氷上試乗!限界性能を高めた第3世代の実力を知る|GOODYEAR VECTOR 4SEASONS GEN-3/VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV|

1年を通して装着し続けられることから、多くの人から支持されているのが、オールシーズンタイヤの草分け的存在であるグッドイヤー ベクター4シーズンズ。2016年の日本導入から6年を経て、新たに第3世代となるGEN3シリーズが2022年8月に登場する。今回、限界性能が体験できる氷上と一般的な圧雪路で、進化した新製品の実力をいち早く試した。
 

 
日本でのオールシーズンタイヤの認知度を高めたのは、ベクター4シーズンズ(以下ベクター)といっていいだろう。それまでオールシーズンタイヤと言えばSUV用という認識が高く、乗用車にはスタッドレスタイヤを装着するというのが一般的だった。
 
だが、ベクターの登場によってオールシーズンタイヤが雪道でスタッドレスタイヤに迫る性能を持っていることがわかると、ふだんあまり雪が降らない地域や関東以西の大都市圏で支持されるようになった。

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そのベクターが第3世代となるGEN-3に進化。使用シーンや車種などの多様化により、乗用車向けに「ベクター4シーズンズGEN-3」、SUV向けとして「ベクター4シーズンズGEN-3 SUV」の2製品をラインアップ。すでにヨーロッパでは先行発売されていたが、日本でも2022年8月の発売を予定している。これらはベクターシリーズのプレミアムゾーンに位置するもので、従来製品のベクター4シーズンズ ハイブリッドはスタンダードゾーンとして継続して販売する。
 
●雪道性能を進化させ、快適性も高めた

ベクター4シーズンズGEN-3では、これまで対応していなかった大径サイズを拡充することで、ハイグレード輸入車にも装着可能となる。また、あらゆる路面での走行性能を高めたほか、快適性も向上させることでプレミアムなオールシーズンタイヤにふさわしい性能になっているという。ベクター4シーズンズGEN-3 SUVでは昨今のSUVのトレンドに合わせ快適性を重視した性能を持たせている。

では、新製品GEN-3を詳しく見ていこう。トレッドデザインは、ベクターらしい放射状のグルーブが走るデザインを踏襲。これはオールシーズンタイヤで多く見られるタイプだ。
 
今回新たにトレッド中央部に大型のサイプをレイアウトして排雪性能を高めることで、雪道でのグリップが向上。
 
ドライハンドリングとウエット性能も向上した。ドライハンドリングはアンダートレッドとショルダーブロックを強化することで荷重による変形を低減している。ウエット性能は溝の奥にいくほど溝の幅が広くなる構造で排水性能を確保。摩耗が進んでも排水性能を維持しやすくなった。
 
●氷上で限界性能を試す

進化版であるGEN-3の氷上性能を確認するための試乗会が、冬の長野県蓼科・女神湖で開催された。もちろんGEN-3になったからといってグッドイヤーがアイスバーンでの使用を推奨しているわけではないが、公道で限界性能を試すわけにはいかないので、クローズドエリアで進化した氷上性能の限界を知る貴重な体験となった。
 
従来製品(ベクター4シーズンズ ハイブリッド)と新製品GEN-3を装着たした車両(ベクター4シーズンズGEN-3はマツダ3ファストバック、カローラ ツーリング、ベクター4シーズンズGEN-3 SUVはRAV4)を乗り比べ、性能差を確認した。
 
従来のベクターを試すと、発進時にじわっとアクセルを踏み込めば氷上でもスリップは最小限押さえられ意外なほど加速がいい。ただし、少しでもラフなアクセル操作をすると、トラクションコントロールが頻繁に介入してしまうため、加速するのに時間がかかってしまう印象だ。
 
GEN-3では普通にアクセルを踏み込むと、滑る感触がありながらもトラクションコントロールの介入は少なめで、氷上でのグリップ力が従来製品よりアップしていることが確認できた。
 
ただし、これはあくまでも平たんな氷上で確かめた性能の差である。アイスバーンの登坂路や、坂の途中で一時停止してからの発進性能はわからない。路面状況によっては発進できる可能性もあるだろうが、氷上では最新スタッドレスにかなわない。今回はあくまでGEN-3の限界性能を確かめるためのものなので留意されたい。
 
●コントロール性が高く安心できる

驚いたのは圧雪路でのスラロームや氷上のハンドリングコースでのコーナリング性能だ。
 
圧雪路でスラロームすると従来製品は横滑り時のコントロールがうまくできず、スタビリティコントロールがオンにもかかわらずスピンしてしまうことがあった。
 
だが、GEN-3で走るとステアリングの手応えがしっかりしていて、後半はペースを上げられるほどグリップがいい。特に圧雪路はかなり得意なようで、前後のトラクションと横方向のグリップ力はスタッドレスタイヤに負けない性能を持っていることが確かめられた。
 
氷上のハンドリングコースは、GEN-3でもやはりグリップ力は十分ではなく、かなりスピードを抑えてコーナーに進入しないとイメージしたラインから簡単に車幅半分ほど外れてしまう。だが、コーナーに入る初速を抑えることで意外なほど走れるようになる。
 
ただし、これは対向車がいない専用コースだから試せることであって、公道の氷上走行は動かせる程度と理解しておきたい。
 
ベクターの魅力は、1年を通して装着できるため、急な降雪時でも安心して走行できる点だ。GEN3ではそれらの安心感をさらに高めたというわけだ。非降雪地域に住む人で、降雪シーズンでもスタッドレスタイヤへの履き替えを考えていないというのなら、オールシーズンタイヤのベクター4シーズンズGEN-3をリプレイス用として検討してみる価値はあるだろう。
 
 
〈文=丸山 誠 写真=岡 拓〉

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