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マックス・フェルスタッペン、ポルトガルGP渾身のファステストラップが”幻”に……「実に奇妙なこと」

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マックス・フェルスタッペン、ポルトガルGP渾身のファステストラップが”幻”に……「実に奇妙なこと」

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1ポルトガルGPを2位でフィニッシュ。ランキング首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝したため、チャンピオンシップポイントの差を8ポイントに拡大されてしまうこととなった。

 フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスは第1スティントを伸ばしに伸ばし、終盤にソフトタイヤに装着。その時点でのファステストラップを更新した。これを見たメルセデス陣営はバルテリ・ボッタスをピットに呼び戻して新品のソフトを履かせ、残り2周というところで最速ラップを更新した。さらにその動きを見たフェルスタッペンもピットに戻り、最終ラップでファステストラップを記録。ボーナスポイント1を手にした……かに思われた。

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 しかしレースコントロールは、フェルスタッペンが最終ラップのターン14でトラックリミットに違反したとして、そのファステストラップを抹消。ボッタスがボーナスポイントを手にした。

 フェルスタッペンは自身のファステストラップが抹消されたことを、レース後パルクフェルメでインタビューを受けるまで、気づいていなかった。そしてインタビュアーのポール・ディ・レスタからそれを知らされたフェルスタッペンは、次のように語った。

「本当に? そりゃあよかったね」

 フェルスタッペンはそう語った。

「彼らはターン14でトラックリミットをチェックしていないと思うから、奇妙なことだけどね」

 しかしフェルスタッペンの認識は間違っていた。土曜日のフリー走行を前に発表された”レース・ディレクターズ・ノート”には、トラックリミット監視の対象となるコーナーに、ターン14が追加される旨が記載されている。

「ターン14の出口でのトラックリミットは、マシンのどの部分も赤白の縁石に触れていない時と定義される」

 更新版の”レース・ディレクターズ・ノート”にはそう書かれている。

「ドライバーは常に、コース上を走るためにあらゆる努力を払う必要があり、正当な理由なしにコースを外れることはできない」

 フェルスタッペンは、レース序盤のセーフティカーが解除された直後、ハミルトンを抜いて2番手に浮上した。しかし、その後再びハミルトンに抜き返されることになった。

 ただフェルスタッペンは、メルセデス2台と同様のペースで走り、食らいついていった。3台で争われる優勝争いの中、最初に動いたのも3番手を走っていたフェルスタッペンだった。早めにピットに入り、新品タイヤを履いたことでアンダーカットに成功。バルテリ・ボッタス(メルセデス)の前に出ることができた。

「それはかなり……かなりまともなレースだった」

 フェルスタッペンは今回のレースを振り返って、そう語った。

「良いリスタートができ、2番手に上がった。もちろんバルテリにプレッシャーをかけようとしたんだけど、結局全体的に少しペースが足りなかったと思う。その結果、再びルイスに前に行かれてしまった」

「ピットストップの後、タイヤのウォームアップはとても難しいと思う。しかし2番手に落ち着いたら、彼らと比較して少しペースが足りないということがハッキリと分かった」

「グリップの面では、少し奇妙な週末だったと思う。僕らは今回はトップではなかった。でも次のバルセロナで何ができるか、改めて見てみようと思う」

 次のスペインGPは、1週間後にカタルニア・サーキット(バルセロナ)で行なわれることになっている。

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