昨年FIAから出された技術指令によって、全パワーユニット(PU)メーカーが影響を受けたというフェラーリ代表マッティア・ビノットの主張に対し、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは”でたらめ”だと断言した。
今季のフェラーリは昨年まで武器としていたストレートスピードで後れを取っており、非常に苦しいシーズンのスタートを切った。その主な理由はPUのパフォーマンスダウンであり、ビノットはFIAが出した技術指令が影響していると認めた。そしてこの技術指令によって、他のPUメーカーも影響を受けたはずだと示唆した。
■フェラーリ代表、技術指令がPU性能低下の一因だと認める「適応が必要だったのは確か」
しかしウルフは、フェラーリの失速はそれ以上に大きいと指摘。メルセデスは、昨年強力だったフェラーリPUに追い立てられるように開発を進めた結果、大きく進化を遂げたことは皮肉な結果だと語った。
「技術指令の影響があったというのは、まったくでたらめな話だ。PUには明確なレギュレーションがある」
「オースティン(昨年のアメリカGP)で技術指令が出され、何が許可され何が許可されないかが明確にされた。それは重要なことだが、レギュレーションを確実に遵守している場合、それに驚くことはない」
「このストーリーで皮肉なのは、一部のライバルによって我々が全く新しいレベルに追い込まれたということだ。トラック上で競争力を発揮できるよう、ほぼ燃え尽きそうなくらい研究・開発を行なった」
「それによって2019年から2020年にかけてパフォーマンスが大幅に向上したと思う。それは昨年必要なものだったから、私にとっては少し皮肉な話だ」
またウルフは、2021年から2026年に効力を発揮する新しいコンコルド協定(F1の運営や商業権に関する協定)に署名する準備ができていることを、ハンガリーGPの週末中に示唆したチームに対し、不快感を示した。
金曜日、ビノットはフェラーリとしてはコンコルド協定に署名する準備ができているものの、全チームが準備できているわけではないと述べた。
現時点での問題点は何なのか訊かれたビノットは、「フェラーリとしては喜んでサインする準備ができているので、私はその質問に答えられない。その質問はまだ不満を持っているチームに訊くべきだと思う」と答えた。
なお、マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンも新しいコンコルド協定の内容にチームとして満足していると明かしている。
一方、ウルフはコンコルド協定に関する話し合いは非公開で行なわれるべきだと考えているようだ。
「なぜ他の一部チームが、それについて署名する準備ができているだとか、一部のライバルはそうではないみたいだとか、馬鹿げたコメントをしているか分からない」
「彼らは自分たち自身のコメントによって笑いものになっている。交渉は内密に行なわれるべきであり、ライバルからのコメントはいらない」
「その点で、我々はリバティ・メディア(F1オーナー企業)と話をしている。我々はF1に残ることを熱望している。少し気になる条項はいくつかあるが、解決できないものはない」
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