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ちょっと短いジープ・グランドチェロキーは2.0ℓ直4ターボ。走りは骨太な『体幹強化タイプ』だ

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ちょっと短いジープ・グランドチェロキーは2.0ℓ直4ターボ。走りは骨太な『体幹強化タイプ』だ

グラチェロが2.0ℓ直4ターボでいいの?

左がグランドチェロキー、右がコマンダー2022年10月、ステランティスはジープ・グランドチェロキーに2列シート5人乗り・標準ボディモデルをラインアップした。2021年の12月に投入した3列シート7人乗り・ロングボディのLに対して、全長を300mm、ホイールベースで125mm短縮し、ボディサイズは全長×全幅×全高:4980mm×1980mm×1815mm、ホイールベースは2965mmとなった。

新型クラウンクロスオーバー 特殊サイズの大径タイヤと4WSがもたらす走りは想像以上だった

全長×全幅×全高:4900mm×1980mm×1810mm/ホイールベース:2965mmトレッド:F1665mm/R1665mm/最小回転半径:6.0m車両重量:2090kg/前軸軸重1150kg/後軸軸重940kgちなみに、グランドチェロキーLは

全長×全幅×全高:5200mm×1980mm×1815mm、ホイールベースは3090mmだ。
国産モデルと比較するとランドクルーザー300のボディサイズが
全長×全幅×全高:4985mm×1980mm×1925mmでほぼ同サイズ。コンパクト化されたとは言え、依然フルサイズSUVであることに違いはない。

今回もっとも注目すべきポイントは、搭載するパワーユニットで、グランドチェロキーLの3.6ℓ・V6自然吸気に対して、2.0ℓ4気筒直噴ターボと、プラグインハイブリット化したPHEVモデルの2タイプを用意した点だ。

今回の試乗モデルはガソリンモデルのみで、パワースペックは270ps/400Nmと、ちょっと前なら、国産2.0ℓ4WDスポーツモデルに匹敵するハイパフォーマンスぶりだ。

エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ/エンジン型式:N/排気量:1995cc/ボア×ストローク:84.0mm×90.0mm/最高出力:272ps(200kW)/5250rpm/最大トルク:400Nm/3000rpm/過給機:ターボ/燃料供給:DI/使用燃料:レギュラー/燃料タンク容量:87ℓ
サスペンションアッパーの取り付け部の造作は、アルミ鋳造で美しい。トランスミッションは名機ZF 8HP(8速AT)1速:4.714/2速:3.143/3速:2.106/4速:1.667/5速:1.285/6速:1.000/7速:0.839/8速:0.667/最終減速比:3.734実際に乗ってみると、これまでアメリカンSUVで当然とされてきたマルチシリンダーに対して、まったく引けをとらぬポテンシャルを持つ。低速域で静々と流しているときには8速ATのローレシオ化による初期加速のスムーズさと、リレーワークによって、滑らかな走りを見せてくれる。

低回転域のピックアップに関してもパワーの立ち上がりと切れが良く加減速コントロールも行ないやすい。このときの振動の少なさは大らかなマルチシリンダーとは異なりスッキリとしたもので、洗練度を増した印象だ。

さらにアクセルペダルを踏んでいくと、4気筒ならではの身軽さでパワー感は直線的で右肩上がりの曲線をたどり、エンジンはトップエンドまで淀みなく吹け上がる。振動の少なさと吹け上がりのスムーズさによって、V6エンジンよりもむしろ上質でさえある。

LIMITEDは2列シート5人乗り。ラゲッジスペースは充分。フロア下にはスペアタイヤが。登坂路やワインディングなどでは8ATを組み合わせていることもあって、素早いキックダウンと太くて伸びのあるユニットが、パワーを無駄なく引き出してくる。回転の上昇にともなうサウンドは従来同様に太くて力強いものながら、吹け上がりの速さによって、2トンを超す巨体を蹴り上げる。

もっとも過去に大排気量マルチシリンダーが持つ、一瞬にして大トルクを発揮しボディを震えさせながらの加速感を味わった人にとっては刺激が少ないかもしれないが、実走行における多くのシーンでのスムーズかつ力強い走りは、より現実的で広く満足感を味わえる。

ジープ伝統の7スロットグリルハンドリングに不満なし

ハンドリング面においても、パワーユニット同様に、ゆとりと切れ味のバランスが良い。ちょっと転がした程度だと、反応の鈍いステアリングフィールに大らかさを感じるが、実走行領域ではボディの動きは緩やかながらも正確。思いのほか走りに不満は生まれない。

路面からの入力に対して、従来同様に足元がブルッと震えつつ、ボディはゆったりとした波長で外からの入力をかわしてくれる。上下左右に揺れはあるが、2列シートのキャビンを中心として動いていることで、意外にも落ち着いた印象を受ける。

タイヤサイズは265/60R18ブリヂストンのDUELER H/T SPORTリヤサスペンションはマルチリンク式フロントサスペンションもマルチリンク式4WDはオンデマンド式。副変速機付き(スイッチ式)ギヤ比 H:1.000 L:2.716重量バランス的にも、コンパクトな2.0ℓ直列4気筒ユニットを縦置きすることで、大きな揺れを抑えて、走りの性能ばかりではなく、快適性もアップ。

グランドチェロキーの2.0ℓ直列4気筒化へのダウンサイジングは間違いなく『あり』だ。

ひと言で言うなら、チョイノリは緩いけど中身は骨太な『体幹強化タイプ』。欧州車や日本車の張りの有る乗り味とは対照的に、外からの力を上手に逃がす、懐の深さが持ち味。長い歴史を持つJEEP最新SUVならではの実力をみた。

4WDシステムはオンデマンド方式で、AUTOモードで走る限りは高速から街乗りまで、足元の重さは感じられるものの、進路や操作フィールに変化はなく、幅広いシーンで肩肘張らぬ穏やかな走りを味わえる。オフや雪道に行けばこの穏やかな動きが大きな武器となり、さらなる性能進化が味わえるはず。今年の冬山などで是非ともトライしてみたい。

チェロキー乗りじゃなくても気になる? ジープ・コマンダーはディーゼル搭載でラングラーと並ぶヒットモデルになれるか?ジープブランドの3列シートSUV、コマンダーが2.0L直4ディーゼルエンジンを搭載して登場した。「ジープにディーゼル?」と思う方もいらっしゃるだろうが、トルキーで燃費が…motor-fan.jpサンルーフ仕様は18万円高。紛うことなきジープの運転席だ。後席のスペースも充分。フロントシートは余裕あるサイズだが、座り心地がふわふわしているわけではない。ボディカラーはヴェルヴェットP/C(パールコート)。パールコート塗装は5万5000円高。クラシックジープがEVに!モパーがSEMAショーでジープ、ラムトラックのカスタム・コンセプトカーを発表!アクティブオフロードトラックから実用性キャビントラックまで充実!クライスラー系列のモパーが、ラスベガスで開催される2022年SEMAショーで3台のコンセプトカーを発表する。クラシックボディにEV駆動システムを組み合わせたジープ・サージ…motor-fan.jpジープ・グランドチェロキーLIMITED全長×全幅×全高:4900mm×1980mm×1810mmホイールベース:2965mm車重:2090kgサスペンション:Fマルチリンク式 Rマルチリンク式エンジン形式:直列4気筒DOHCターボエンジン型式:N排気量:1995ccボア×ストローク:84.0mm×90.0mm圧縮比:最高出力:272ps(200kW)/5250rpm最大トルク:400Nm/3000rpm過給機:ターボ燃料供給:DI使用燃料:レギュラー燃料タンク容量:87ℓトランスミッション:8速AT駆動方式:4WD車両価格:915万5000円

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