FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)グループのジープ米国法人は1月7日、プレミアムSUV「グランドチェロキー」のフルモデルチェンジを発表。新型グランドチェロキーには、初の7人乗りバージョンとなる「グランドチェロキーL」が設定され、2021年第2四半期から販売を開始する予定だ。
かつてダイムラークライスラー時代には、ジープに「コマンダー」という7人乗り仕様が設定されたことはあるが、FCAとしては初の7シーターSUVとなるグランドチェロキーL。3,091mmという長大なホイールベースを生かし、室内には余裕あるスペースが確保された。
新設の3列目シートは947mmのヘッドルームを持ち、大人でも十分くつろぐことが可能。2列目シートを前方にスライドすれば、さらにレッグルームを拡大することもできる。また、3列目を格納すれば最大で2,396Lまで荷室が拡大され、グレードによっては電動格納機能も付与される。
用いられる素材には上質なマテリアルが厳選され、手作業で仕立てられたパレルモレザーやオープンポア仕上げのワクスド・ウォールナットトリムが奢られる。マッキントッシュ製のオーディオシステムや10インチタッチスクリーンを用いたインフォテインメントシステムもプレミアム感あふれる装備だ。
ボディは3列シートを収めるべくキャビン部分が延長されたが、あわせてボンネットも延ばされたため、全体のプロポーションから鈍重さは感じられない。社内デザインチームは名車「ワゴニア」にインスパイアされた造形を採用したといい、ジープブランドのフラッグシップにふさわしい仕上がりとなっている。
パワーユニットは3.6L V6(290hp/348Nm)または5.7L V8(357hp/529Nm)で、トランスミッションは8速AT。後にプラグインハイブリッドモデルの追加も予定されている。4×4システムは、トルク可変分配式の「クアドラトラックI」をベースに、副変速機を備えた「クアドラトラックII」、さらに電気式リアLSDを装備した「クアドラドライブII」の3タイプが用意される。また、足回りにはアダプティブダンピング付きの「クアドラリフト」エアサスペンションが装着され、5段階の車高調整機能により悪路走破性と快適な走行性能を両立している。
アメリカンプレミアムSUVの王道を行くグランドチェロキー。7人乗り仕様の追加でさらにファンを増やすこととなりそうだ。
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もちろん、「全長5.2メートル」とは、日本人の99%が聞いた瞬間ドン引きするデカさだが、ネガティブな情報は書かない・伝えないというスタンスなら、もはやメディアではない。