FIAエンデュランス・コミッティはWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レース開催中の8月19日にBoP(性能調整)ブルテンを発行。LMGTEプロクラスおよびLMGTEアマクラスに参戦するフェラーリ488 GTE Evoにおいて、エンジン出力(ターボブースト)が削減された。この変更は、19日の走行からただちに実行されている。
フェラーリはル・マン走行初日の18日に行なわれた予選セッションにおいて、LMGTEプロクラスでワン・ツーを遂げていた。
【予選総合結果】2021年WEC第4戦ル・マン24時間(予選+ハイパーポール)&暫定スターティンググリッド
その翌日に発行されたBoPブルテンでは、LMGTEプロ、LMGTEアマ双方のフェラーリ488において、すべてのエンジン回転域における最大ブースト・レシオが削減されている。これにより、テストデーおよびレースウイーク1日目の状態と比べ、フェラーリはおよそ8馬力を失った状態で、2日目の走行に挑んだ。
また、同ブルテンでは燃料タンク容量も両クラスのフェラーリ488で1リットルずつ削減され、GTEプロは93リットル、GTEアマでは90リットルとなっている。
このBoP変更を受けて臨んだ19日の“ハイパーポール”では、AFコルセ52号車フェラーリ488 GTE Evo(ダニエル・セラ/ミゲル・モリーナ/サム・バード)がセラのアタックによりGTEプロクラスの2番手グリッドを獲得している。
「ポールポジションからレースをスタートしたかった」とハイパーポールを終えたセラは語っている。
「まずまずのラップだったが、先頭でスタートを切るためには充分なタイムではなかった。僕らの前にあるのは24時間の激しい戦いだ。それに全力を尽くすよ」
ハイパーポールでクラス4番手となった僚友51号車フェラーリ488 GTE Evo(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/コム・レドガー)でアタックしたカラドは、以下のようにコメントしている。
「ハイパーポールで得られた2番手と4番手はチームにとって良い結果であり、我々は満足している」
「レースに向けては、あとコンマ2秒を見つける必要がある」
なお、ハイパーポールに2台が進出したLMGTEアマクラスのフェラーリ勢最上位は、チェティラー・レーシング47号車(ロベルト・ラコルテ/ジョルジョ・セルジョナット/アントニオ・フォコ)のクラス4番手となっている。
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