静粛性を求めて「ヨコハマADVAN dB V552」を装着
WEB CARTOPの読者のみなさんは、ヨコハマADVANタイヤと聞いて、どんなイメージをお持ちだろうか。昭和生まれのボクの場合、レースやスポーツカーに使われるスポーツタイヤ……という印象が強い。
「タイヤワックスはあり?」「空気圧が高めなら燃費も向上?」タイヤの疑問4つに決着! メーカー開発者に答えを聞いた
しかし一方で、わが家が過去に所有した、ホンダ・オデッセイアブソルートに装着されていたASPEC dBという、上質な乗り心地や静かさにフォーカスした、走りを重視しながらもコンフォートにこだわったタイヤもあったのである。
なんていきなりタイヤの話をしたかと言えば、現在乗っているVWゴルフ7ヴァリアントがタイヤ交換時期となり、乗り心地と燃費が急激に悪化。老化防止剤=油の抜けた、クラックも目立つタイヤになってしまったのだ。そこでつぎなるタイヤはどうしようか? と考えているところだったのだ。
しかし、出会いというのは突然で、それはつい最近、ホンダ初の量産ピュアEV、Honda eに試乗したときのこと。アドベンチャーグレードは17インチタイヤ、ベースグレードは16インチタイヤを履いているのだが、その16インチタイヤによる上質でしなやかでコンフォートな乗り心地と静かさ、操縦性のバランス、都市型電動コミューターとしてふさわしい乗り味にぞっこん。自身が買うなら迷わずベースグレードだ!! と思った次第。
そのベースグレードが履いているタイヤは、ヨコハマブルーアースA AE50。過去、ヨコハマタイヤに満足した記憶がいきなり蘇ってきたというわけだ。
で、ヨコハマタイヤを念頭に、我が愛車の次期タイヤとして候補にまず挙がったのは、最新のブルーアースGTになるのだが、ヨコハマタイヤのウェブサイトでいろいろ調べていくうちに発見したのが、「目指したのは、かつてない静粛性 ※ヨコハマ史上最も静粛性が高いことを意味する」といううたい文句。これ、なんとヨコハマADVAN dB V552というタイヤなのである。えっ、ADVANでプレミアムなコンフォートがあるのかっ!! と、認識不足を反省。
何しろ、114のブロックに細分化されたパターンは、ブロックが小さいほど路面を叩く音が小さくなるという理屈から、ひとつのブロックの大きさを限界まで小さくし、また左右非対称かつ最適化(サイズによっても)にすることで、タイヤノイズ、ロードノイズの低減をはかっているのだとか。
結果、従来品に対してロードノイズを32%、パターンノイズを10%低減しつつ、燃費にかかわる転がり抵抗5%向上、ウェット操縦安定性8%向上、ウェット制動6%短縮と、ドライ制動性能は同等ながら、コンフォート方向に大きく進化させている。
ここで響いたのが、やはり静粛性だ。わが家のクルマは歴代、愛犬のためのドッグフレンドリーカーとして使われることが多く、聴覚に優れた犬が快適にドライブを楽しめるよう、走行中の車内の静かさは、基本的な操縦安定性や乗り心地、ウエット性能とともに、クルマに求める大きな要素になっている。だから、「目指したのは、かつてない静粛性 ※ヨコハマ史上最も静粛性が高いことを意味する」に大いなる期待をし、装着することに決めたのである。
タイヤ交換と言えば、どこでも行えるとも言えるのだが、VWゴルフ7ヴァリアント ハイラインの225/45R17サイズのような扁平タイヤの脱着になると、より専門的な知識と作業、機器が必要になってくる。そこで、ヨコハマタイヤの直営店であるタイヤガーデンに交換を依頼。プロフェッショナルな技術に任せることにした。
新車時のような快適な乗り心地が再現された
ADVAN dB V552を履いたゴルフ7ヴァリアントは、ズバリ、見違えるような走りをしてくれるようになった。走り出した瞬間にタイヤが1回転しただけでスムースな動きを体感。速度を上げていけば、まるで新車時に感動したような(2013-2014年日本カー・オブ・ザ・イヤーでゴルフ7に満点の10点を投じ、カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した)上質で快適な乗り心地が再現されたとともに、新車時以上!? にロードノイズが抑えられた静かな走行フィールを体験できたのである。
およそ100キロを走行し、タイヤの皮むきを済ませた頃にタイヤガーデンで無料の空気圧点検、増し締めを行ってくれるのも、メーカー直営店ならではだが、タイヤの慣らしが終わった以降の高速走行では、以前にも増した、ビシリとした直進安定性の高さ、静粛性、乗り心地の良さに、ドライバーも乗員も、そして愛犬のジャックラッセルのララも大満足。長時間の運転、乗車での疲労度まで低減されたのである。おかげで、片道3時間ほどの軽井沢へのドライブ旅行でも、到着時、帰宅時ともにみんな元気ハツラツ。
以前、カートップ本誌の「CT DOG」に自称自動車評論犬!? として登場していた、後席に陣取ったジャックラッセルのララも、静かで快適無比な乗り味にご満悦のようだ。うるさく乗り心地の荒いクルマに乗せると、落ち着かないまま起きているのだが、ADVAN dB V552でのドライブでは、すぐに寝息をたてているぐらい。これこそ、愛犬にもやさしいタイヤであることの証明だろう。
プレミアムコンフォートタイヤと言っても、そこはADVAN。山道でも過敏すぎず、穏やかすぎることもない、絶妙にスムースかつリニアな操縦性を披露。山道苦手なカミサンが運転しても、安心してつづら折りの道を走ることができたほどだった。タイヤ剛性の高さによって、操舵に対する反応、クルマの動きに無駄がないため、安心感と人車一体感ある走りが可能になる、とも言える。ウエット性能は、運よく!? 秋晴れの日が続き、まだ試してはいないが、燃費性能と相反するウェット性能を高次元で両立、実現しているということだから、むしろ雨の日を楽しみにしている今日、この頃である。
繰り返しになるが、タイヤはゴムという特性上、距離を走っていなくても、経年劣化は免れない。やはり、最低でも4~5年以内には、安全のためにも新タイヤに交換すべきである。それなりの出費は覚悟しなくてはならないが、今回のように、タイヤ交換によって新車のような乗り心地、そして最新性能の静粛性、燃費性能、そして操縦安定性などに感動できるなら、安いものではないだろうか。おかげで、ゴルフ8の日本上陸がそう遠くはないものの、まだまだゴルフ7ヴァリアント(2014年登録車で、2020年10月現在で走行2万キロ)に乗り続ける気持ちが強まってきたところだ。タイヤ交換によって1台のクルマをより長く乗り続けていたくなる、それもまたハッピーなことではないか。
ヨコハマADVAN dB V552 (https://www.y-yokohama.com/product/tire/advan_db_v552/)
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みんなのコメント
最近は韓国や台湾のメーカーも安くて高品質になっているらしい。