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美しすぎてガン見必至の30スカイラインとレパード! クルマへの愛しかないユーティリタスのレストアの手法を代表に直撃した

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美しすぎてガン見必至の30スカイラインとレパード! クルマへの愛しかないユーティリタスのレストアの手法を代表に直撃した

 この記事をまとめると

■宮城県仙台市で開催された東北カスタマイズカーショー

ハイテク&デジタルが生んだデコトラ「花魁号」! 美しすぎるその姿にファンの熱視線が止まらない

■ユーティリタスはスカイラインRSターボとレパードを展示した

■キレイにレストアする秘訣を代表に聞いた

 来場者は2台の展示車両に釘付け

 それは夢メッセみやぎ、東北カスタムカーショーの一角での出来事。レッドカーペットの上に扇状に並べられた、たった2台の展示に、通りすがりの来場者たちの誰もが視線を釘づけにされてしまうのだ。展示車両とは、昭和62年式(1987年)日産レパードと昭和58年式(1983年)日産スカイラインRSターボ。後者は誇らしくボンネットを開け、中にはビカビカに光るFJ20ETが鎮座していた。

 出展社は東京・小金井市のスペシャルショップ、ユーティリタス。DR30とランドクルーザー60・80に特化した店で、どうしてこうもキレイにレストアしているのかといえば、代表の池谷祐一氏が免許をとって最初に購入したクルマがDR30だったから。ランクルはまだ中学生だった頃にパリダカを走っていて、若い頃はさすがに手が出なかったが、2ストのSJ30ジムニーに乗りながらあこがれ続けていたという。いわばお店としてはすでに創業から30年以上という老舗ガレージでありながら、これらの車種に対する店主の想い入れは純粋に結晶化したままなのだ。

 クルマ屋さんになる以前、池谷さんはいまは休刊しているJ’sティーポという雑誌の編集部でバイトしていた。

「当時はまだ中古車屋さんといえば、けっこう危なっかしい店も多かったので、自分が始めるにあたってはお客さんが困らないよう、それこそ人様に後ろ指刺されないようにやっていくにはどうするか、それでいっぱいいっぱいでした」。

 その結果、ユーティリタスの納車整備はちょっとありえないぐらい充実したメニューになっている。機関系ではラジエターやヒーターコア、ウォーターポンプといった水まわりは加圧点検して、リークしていれば交換してくれるし、そもそもラジエターホースとクランプは交換が前提。点火系も吸気系も調整渡しだし、ブレーキはマスターシリンダーやホイールシリンダーのアッシーもブレーキホースも交換。ローター&パッドはすり減っていれば無論交換。他にもエアコンやパワーウインドウを含むスイッチ類、デフやトランスミッションの作動点検やハブのガタつきまで、書き切れないほどの盛り沢山メニューとなっている。

「購入して早々にトラブルが続発すると、愛車へのモチベーションが下がるじゃないですか。気持ちよく永く乗ってもらうために実施しています」。

 当時の雰囲気を壊さず長年乗れるクルマに仕上げる

 展示車のスカイラインRSターボはデモカーだというが、これとて特別なことは一切しておらず、ボディ板金やエンジンのオーバーホールは信頼できるガレージに任せて、補機類はバラしてキレイに掃除して磨いて、すべての要素が仕上がったら再度、池谷さんが組み付けていくのだという。

「じつはオリジナルにとことんまでこだわるということはないです。乗り続けるにはハードルが高くなるというか首を絞めることにもなるので、オリジナルに近い雰囲気を大事にするという方向。シートもBRIDEのバケットに合わせて、リヤは同じ布地で張ってもらったんです。ホイール&タイヤも、DR30ではノーマルのまま乗り続ける人は少ないですから、雰囲気を壊さないものを選んだだけ。ボンネットのキャッチは再メッキしていますけど、オリジナルのままだとむしろ錆びてボディにダメージを及ぼしかねない。でも見てください、ボンネット裏の注意書きステッカー。こういう、やれるものはオリジナルの通りに再現するんですよ」

 レパードのほうは、元のオーナーの乗り方がよくて程度もよかっただけですと謙遜するが、インテリアカラーと合わせたシートのハーフカバーと毛足の長いマットは、まさしく黄金期のハイソカーのテイストが薫りまくる。

 寄せる年波に抗うのではなく、加齢を受け入れて相応の歳を重ねるからこそ、現役のときより輝いて見える。そういう価値あるクルマであることを再認識させてくれる展示だからこそ、来場者が足を止めて、でかぶりつきで見ていたのだろう。

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