N-VAN e:に太陽光パネルを積んで、発電した電気で走っちゃえ!と国沢氏がハンドメイドした「だん吉リスペクト号」改め「でん吉」のミニ試乗会が八丈島で開催された。N-VAN e:や電動スクーターEM-1 e:もやってきてEVの今とこれからを考える意義深いイベントとなった
文:国沢 光宏/写真:和田 清志、ベストカーWeb編集部
八丈島がまさかのEV祭り!! 「だん吉リスペクト号」改め、「でん吉」試乗会にN-VAN e:も電動スクーターEM-1 e:やってきた
でん吉めっちゃいいやん!! 国沢さん謹製のN-VANe:の全貌はココ
【画像ギャラリー】こんなに開くならアウトドアにピッタリじゃん!! N-VANe:こそ究極の遊びクルマじゃん!?!?!?(7枚)
「今できることをやってみよう」と作った「でん吉」
電動スクーターEM-1 e:、N- VAN e:、そしてでん吉とEV3台が八丈島を走りまくった
「再生可能エネルギーだけで電気自動車を走らせよう」と、N-VAN e:の屋根に太陽光パネル載せ、実証試験を始めたところ、いくつかのメディアから「一度乗ってみたい!」という声があがり、ホンダ広報にもそういった話が来たそうな。
この実証試験、勝手にやっているんですけどね。クルマだって私の手作りだし。するとホンダ広報が「せっかくの機会なのでノーマルのN-VAN e:もアップダウンの多い八丈島島で試乗してもらいたいと思います」。
かくして興味を持ってもらったメディア6媒体ほどに声を掛け、標準のN-VAN e:と「だん吉リスペクト号」改め「でん吉」のミニ試乗会でございます(でん吉についての評価は八丈島まで来ていただいたメディアにお任せしたい)。
アップダウンのある八丈島を発電しながら力強く走るでん吉は7.5km/kWh以上走る
「電気自動車といっても化石燃料で作った電気使ってんじゃね~か、みたいな意見もあるけれど、遠からずクリーンエネルギーで代行できる未来を知ってもらいたいんです」いうコンセプトだけ説明するようにしています。
カーボンニュートラルのゴールは2050年。それまでに電池の生産&リサイクルも太陽光パネルの生産&リサイクルも、クリーンエネルギーで作った電力を使うようになる。
「電気自動車なんかモノになんないよ、キミ!」という人たちは今日しか見ていない。現時点で言えば電気自動車やクリーンエネルギーの実用性って中学生レベル。働かせて稼がせる段階じゃない。電気自動車が嫌いなら嫌いで無視してくれればいいと思う。
繰り返すけれど「電気自動車なんかモノになんないよキミ」という人たちの否定材料は、上記のほかに1,車両価格が高い。2,バッテリー寿命が短い。3,燃えやすい。4,レアメタルを使う。5,ウチは集合住宅。といったあたり。
1~4までは最新の「トヨタbZ3Xや日産N7のようなエンジンと同じ価格で、使い切れない寿命を持ち、しかも燃えない電池を積み、レアメタルも使わない電気自動車」が出てきている。5は屋根にソーラーパネル載せれば解決にかなり近づきます。
N-VAN e:と電動原付EM-1 e:も参加し電費チャレンジ
545Wの太陽光パネルは晴天なら1日4kWhほどの発電が可能で、真夏なら毎日5.2kWhの蓄電池がいっぱいになるほど。7.5km/kWhとして40km近く走れる
今回「モビリティは楽しくなくちゃ!」ということで、ホンダが持ち込んだN-VAN e:と電動原付EM-1 e:の電費競争を盛り込んだ。
ひょうたんのような形状になっている八丈島の「八丈富士」の周回をN-VAN e:で、「三原山」の周回をEM-1 e:で電費チャレンジしてもらいましょうという内容。どちらの道もアップダウンが激しい。特にEM-1 e:のコースは激しく曲がりくねっているため、島の人も走らないほど。
八丈島のような坂のある離島ではパワフルな電気自動車の使い勝手がいい。N-VAN e:はセンターピラーがなく開口部の広いため、いろいろなレジャーに使える
ちなみにカタログデータはN-VAN e:がWLTCモードで航続距離245km(全容量を使ったとしたら8.28km/kWh)。EM-1 e:のほうは平坦地を30km/hで巡航した時の航続距離が53kmとなっている。
EM-1 e:のコースは全長27.3km&標高差390mもあるため(回生機能はほぼなし)、走り切るのは難しいんじゃないかと予想。最後の長い上り坂で電欠になることを考え、予備バッテリーを積んだ伴走車を走らせることにしました。
皆さん「本気と書いてマジと読む」みたいに没頭して頂き、予想を大きく超えるデータになった。幸い、八丈島の周回コースは極めて交通量が少なく、他の皆さんに迷惑をかけることもない。
40km/hで走っているクルマなんて普通にいますから。そうそう。私は体重85kgあるのでバイクについちゃパス(笑)。
EM-1 e:は原付電動スクーター。価格は車両本体、モバイルパワーパック e:、パワーパックチャージャー e:セットで32万100円。国から2万3000円に加え、東京都なら約3万6000円の補助金を受けられる
EM-1 e:から結果を紹介したい。優勝は何と電池残量49%で走りきったダイムで参加の飯田裕子さん! 100%使ったとすれば53.5km(以下同じ比較データ)となり、390mもアップダウンのある悪条件下で30km/h定地をクリアしてしまった!
しかも飯田祐子さん、自転車は得意ながら初めて原付に乗ったそうな! 所要時間も61分と遅くない。2位カーウォッチの50.6km。3位くるまのニュースで49.6km。以下ベストカー、吉田由美さん、ウェブカートップ、モーターファンの順。
N-VAN e:は優勝が12.7km/kWhのモーターファンチーム。ただ運営側のミスにより「オートエアコンを26℃にセット」という条件を伝え忘れた。
エアコンを一部区間でカットするなど、他のチームと少し条件は違うものの、2位吉田由美さんの11.9km/kWhを大きくリードしたことを考えれば文句なし。
私のデータはというと10.7km/kWhですが、N-VAN e:よりも約80kg重く空気抵抗の大きいでん吉号をクルーズコントロールで走らせたデータです。
参考までに書いておくと、条件はエアコンのほか、すべて2名乗車とした。3位にカーウォッチ。EM-1 e:とN-VAN e:の結果を合わせ、総合優勝カーウォッチということになりました。おめでとうございま~す。
八丈島で電気自動車と電動バイクをたっぷりと味わってもらった、今回の試乗会は、離島の交通手段を考えるうえで、参加した皆さんにとってもいい経験になったと思うし、何より楽しいといってもらえたことがうれしかった。でん吉も喜んでいるはずで私も大満足です。
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