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生産台数わずか44台!! なぜマツダはバスにロータリーを積んだのか?【パークウェイ ロータリー26】

先進の公害対策が施されたREバス

マツダは1960年代初頭より十数人~二十数人乗りのライトバスを生産・販売しており、いずれも好評で幼稚園や旅館の送迎バスなどにもよく使われた。

マツダ車だけどマツダ車じゃない!? 激レアなロータリー車「ロードペーサーAP」

1972年にはフルモデルチェンジされ、ガソリン1985cc/ディーゼル2701ccの2系統のエンジンを据えた「パークウェイ26」が登場。併売されていた、キャブオーバートラックのクラフトとシャシーを共用する「クラフト ライトバス(18人乗り)」より大型で、車名の“26”は 最大乗車人数が26人であることを表していた。なお、幼児専用車は大人3名、幼児39人が乗れる設定だった。

2年後の1974年7月、このパークウェイになんとロータリーエンジン搭載モデルが追加された。その名も「パークウェイロータリー26」。このころのマツダ車は車名が長い傾向にあったが、REライトバスもその例に漏れなかった。

シャシーとボディはガソリン/ディーゼルのパークウェイを基本としつつ、ルーチェAPの新設計13Bロータリーをアレンジしてフロア下に搭載。4速マニュアルミッションながら、流体カップリングの“トルクグライド”を組み合わせ、スムーズな走行を可能としていた。

しかしなぜ、マツダはこんなバスを作ったのだろうか。

この時代は世界的に公害が社会問題となり、世は排ガス規制の方向へ急激に舵を切っていた。代表例としてまず、アメリカのマスキー法が挙げられる。これに対応し、マツダはAP仕様のRE(RX-4=ルーチェに搭載)で1973年2月にマスキー法をクリア。これはホンダの公害対策エンジンCVCCに続く快挙であり、既存のガソリンエンジンの改良では困難と言われた厳しい規制を、REで乗り越えたことに大いなる意義があった。

この先進の“無公害”エンジンをバスにも採用することで、パークウェイロータリー26は「世界初の公害対策バス」の称号を得たのである。同車の専用カタログでは、「あのコスモスポーツの誕生にもまさる大きな意味を持っています」とまで堂々うたっている。

しかしながら、折悪しく訪れたオイルショックの影響は大きく、「公共のためのパワーソースとして、その価値をお見せする(カタログより)」ことなく生産はわずか44台のみで終了。確かに低公害ではあったが、採算的には大損害であっただろう。

ちょっと気の毒?な13B

パークウェイロータリー26のクーラー付き車は、総重量4トンを超える車体を引っ張るエンジンがたった1308ccで、それとは別に車内を冷やすためだけに987ccエンジンを積むという、ある意味矛盾を抱えたバスでもあった。

定員いっぱいに乗車した状態での車両総重量は、最上級グレードのスーパーDX(クーラー付き)が13人乗りで一番軽く3975kg。もっとも重いDXクーラー付き22人乗りでは4420kgにもなった。これは同時期のRE乗用車4台分に等しい。

クーラー付き車は車体後部にボンゴ用をベースとした、ボア×ストロークが68.0mmスクエアのPB型水冷4気筒エンジンを搭載していた。このスペースを確保するため、車体最後部の4人乗りベンチシートを廃している。クーラーユニット型式はGS-4で、エンジンを含むユニット総重量は300kgにも及ぶ。

〈2020年3月30日発売:マツダ ロータリーの神々(八重洲出版)より〉

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