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【2023年5月】新車販売台数速報!いま売れている車はコレ

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【2023年5月】新車販売台数速報!いま売れている車はコレ

2023年5月の乗用車全体(軽自動車を含む)の販売台数は27万2042台、前年比は128.4%でした。2022年5月は生産体制の混乱で2021年比81.0%と厳しかったこともありますが、5カ月連続で2桁の伸びを示しています。ブランドごと前年比はレクサス(225.3%)、マツダ(219.9%)が昨年の2倍以上、ダイハツ(141.7%)、トヨタ(137.7%)も大きく伸ばすなど、国産全ブランドが前年を上回る結果となりました。

軽自動車を除く5月の新車販売ランキングは相変わらずトヨタ車が好調。1位ヤリス、2位プリウス、3位シエンタでトップ3を占め、7位の日産セレナ以外はトップ10のうち9台がトヨタ車という結果に。軽自動車(乗用車)は首位ホンダN-BOXに8カ月連続2位のダイハツタントが迫ってきました。今回も自動車評論家の島崎七生人さんに詳しく解説をしてもらいましょう。

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国産乗用車販売台数 2023年5月(軽自動車を除く)

※ 上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含みます。

※ 例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含んでいます。

生産は回復傾向、5カ月連続で前年比2桁の伸び

5カ月連続で前年比2桁の伸びを示した5月の販売台数。数字の上では27万2042台と、4月の28万9525台に対して減じたものの、前年比では128.4%と、4月の118.5%を上回る結果を残し、9ブランドすべてが前年を上回った。部品調達などの影響に加え工場の生産調整などが続き、生産の現場はまだまだ本来のペースとはいえないまでも、4月の国内生産では4カ月連続前年超え(トヨタ)、3カ月連続増(ホンダ)などと上向きだったことが、5月の販売台数を支えた面もあるのだろう。

プリウスが2位に躍進、トップ10のうち9台がトヨタ車

さて5月の販売台数のランキングだが、遂にというべきか、トップ10のうちの9台がトヨタ車で占める結果となった。1位は変わらずヤリスで、これで5カ月連続トップの座についたことになる。そして2位に浮上したのがプリウス。4月にも4位に入り「お!」と思わせられたが、今回はまさに「おお!」といったところか。台数も4月の7838台から9233台へと伸ばしての2位。首都圏エリアの感覚だが、ここ最近になり“わ”ナンバーではないプリウスも街中でしばしば見かけるようになり、やっと納車が始まった……そんな印象だ。3位はシエンタだが、昨年8月の発売以来、安定した販売台数を確保しており、4月の9195台に対して5月も9109台としている。一方でカローラは4月の2位からプリウスと入れ替わる形で4位に。台数も8771台と4月の1万662台より落とした。

ノア/ヴォクシーが好調、アルファードはついに29位まで後退

ほかにライバル車のセレナの登場にヤル気に火をつけられたかのような5位のノア(7077台)と6位のヴォクシー(6913台)、それと4月の12位から9位に入り健闘ぶりをみせたアクア(6292台)の3車種が、それぞれ5月から順位を上げ、台数も増やしている。ちなみに長いこと揺るぎない人気ぶりを示してきたアルファードは、4月の14位から今回は一気に29位へと後退。台数も1495台と4月の4073台から大きく減らした。次期型へのバトンタッチのタイミングを目前に控えての動向、だろう。

孤軍奮闘のセレナにe-POWERの追い風期待、ノートは失速

10位以内に唯一トヨタ車以外で7位の入ったのが日産セレナ。台数は4月の6507台から6655台へと微増の範囲ながら順位は5月の9位から7位へとじわりと高めた。e-POWERの投入で、これから勢いがつくことが予想される。片や12位となったノートだが、現行モデルが発売された2020年12月の11位以来、初めて10位圏内から外れた。台数も4月の7224台から5585台に下げており、街中でも本当によく見かけるようになったクルマだが、このあたりでひと休みといったところか。日産車ではBEVのアリアが32位に入り、台数も1000台超え(5月=1296台、4月=1102台)をキープしている。

生産の安定でレクサスSUVも存在感

50位圏内ではレクサスのSUV各車も強さをみせている。19位のNX350H(2125台)を筆頭に34位のUX250H(1179台)、42位のRX500H(889台)がランクインしており、とくにUX250Hは4月の830台から着実に台数を伸ばしている。生産が徐々に安定してきたということだろう。

“再登場”ZR-Vが精彩を欠くホンダの牽引役となるか

それと発売前の2022年11月と12月に試乗車が大量に登録され、話題となったホンダZR-V(28位・1567台)が正式発売を受けて50位圏内に再び入ってきた。このあとどこまで躍進するかも気になるところ。ホンダ車の最高位は11位のフリードであり、ステップワゴン(26位)、ヴェゼル(17位)、フィット(18位)と既存のホンダ車がいま一つ精彩を欠く中(シビックも5月は50位圏内から外れた)、ZR-Vが牽引役となって……そんなストーリーを描くことができるといいのだが……。

軽乗用車販売台数 2023年5月

※ 車名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計しています(アルト、ワゴンR、ミラ、ムーヴ、eK、ピクシスなど)

※eKにeKクロス EVは合算していません

N-BOXの王座を虎視眈々と狙うタント

軽自動車の販売台数のトップ15は、ほぼおなじみの顔ぶれがしのぎを削っている状況だ。1位は変わらずにホンダN-BOXで、スズキスペーシアに1位を譲った昨年5月に対して前年比は161.8%と健闘(4月の前年比は97.0%、ただし台数は5月よりも多く1万4986台だった)、1万3967台を確保した。これを追って2位につけるのがダイハツタントで、台数は1万1208台と、1位のN-ONEとの差を4月の3005台から2700台強までに詰めた。

ライバル対決はムーヴ、ハスラー、アルトが優勢

3位のムーヴ、4位のスペーシアは4月に対して順位が入れ替わった。その後ろの5位には4月の8位から順位を高めたワゴンRがつけ、4月に対して台数も上乗せした(4月4853台、5月5448台)したが、ライバルのムーヴとの開きはなかなか小さくならない。それはハスラー(7位・5145台)とタフト(9位・3898台)でも同様。アルト(6位・5397台)とミラ(8位・4877台)の場合も、4月(アルト=5844台、ミラ=5540台)よりも台数の差が開いた。

ちなみに“4ナンバー対決”で見ると5月はN-VANが1909台、スペーシアベースが969台と、台数ではN-VANが倍程度の差をつけている状況だ。

デリカミニが早々にランクイン、安定して売れているサクラ

それと三菱デリカミニ/eKが新銘柄として13位に入ってきたが、デリカミニは発売前に約1万6000台を受注するなど市場での人気は上々のようで、今後の動きが注目される。BEVの日産サクラは4月と同じ12位にランクインしており、台数も4月の2370台、5月の2773台と着実に売っている様子が見てとれる。ちなみにサクラとeKクロスEVは、生産開始から約1年の5月31日、両車合算で生産累計5万台に達したという。

※記事の内容は2023年6月時点の情報で制作しています。

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