今季限りで開催が終了するものとみられていたF1スペインGP。しかし、開催継続への見通しが立ったことで、来季のF1は今年よりも1戦増え、22戦で行われることになりそうだ。
これを実現するために必要な要素のひとつは、パワーユニットの年間使用制限数を明確化することだ。もし使用制限数を1基増やし、年間4基とする場合には、カスタマーチームにとってはコスト増に繋がる可能性もある。
いくつかのチームは、レース数の増加に伴い、パワーユニットの制限数を引き上げる可能性について賛成の立場を取っている。しかしフェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、2021年のカレンダーが24レースに増えたとしても、現行と同じ最大3基で走りきることをリバティメディアと話し合っている以上、来季のレース数が22戦になった場合でも、制限数を増やすことは得策ではないと主張する。
「収入が増えることになるのであれば、我々は年間22レースを開催することを支持している。しかし、費用が増えることについては注意する必要がある」
来季のレース数が増える可能性について、考えを訊かれたビノット代表は、そうmotorsport.comに対して語った。
「2021年について見るのであれば、現時点では追加のエンジンやパワーユニットなしに、24レースを戦うことについて議論している」
「来季は、2021年に向けての道のりに過ぎないと思うので、使用可能なユニット数を増やすことは単純に間違っていると思う。なぜならそれは、2020年の方が2021年よりもコストがかさむということであり、全く筋が通らないからだ」
「2021年に向け、現在のユニット数でレースをすることを実現するための、パワーユニット製造業者の努力が試されるべきだ」
一方、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、テストを削減すれば、現在と同じコストで4基目のパワーユニットを使うことができると考えている。
「テストでエンジンを使わないようにすれば良い。シーズン前やシーズン中のテストをわずかに減らせば、使わなければならないエンジンの数を減らすことに繋がる」
そうホーナー代表が語った。
「(今季の)次のレースからは、(追加のパワーユニットを使うことによる)ペナルティが増えることだろう。我々はまだ、今シーズンの半分を過ごしただけに過ぎない。その上に(来季)別のレースを追加し、3基のパワーユニットで乗り越えようというのは、少し難しいことだ」
ウイリアムズの副代表であるクレア・ウイリアムズは、レース数が増えることにより、昨年大きな批判を浴びた3週連続開催が復活することが最大の懸念だと語る。
「カレンダーにトリプルヘッダーが復活することは、望ましいことではないでしょう。我々はそれはないと確信しています」
そうウイリアムズ副代表は語った。
「昨年(の3週連続開催)は多くの人々を疲弊させただけではなく、物流の観点からもただの悪夢であり、災難でした」
「昨年のオーストリアには、その場凌ぎのモーターホームを持って行きました。それは、レースにとって良いことには思えないですし、コスト面で誰にとっても素晴らしいことではありませんでした」
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