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VW ID.スペース・ビジオン クロスオーバー・エステートのコンセプトを披露

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VW ID.スペース・ビジオン クロスオーバー・エステートのコンセプトを披露

量産モデルはコンセプトカーに近い

text:Greg Kable( グレッグ・ケーブル)

【画像】フォルクスワーゲンID. 全56枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


フォルクスワーゲンはロサンゼルス・モーターショーでID.スペース・ビジオンを発表。純EVのクロスオーバー・エステートの生産計画を明らかにした。

WLTP値での航続距離590kmをうたう新しいモデルは、ID.ブランドとしてフォルクスワーゲンが発表した8番目のコンセプトカー。2022年末までに年間100万台のEV生産を目指す計画の一環となる。

ID.スペース・ビジオンの量産モデルは、ID.ビジオンのサルーンとともに、2021年にドイツ・エムデンの工場で生産が始まる予定。フォルクスワーゲンの上層部によれば、どちらのモデルもID.5という名称が与えられる見込みだ。

また量産モデルは、ボディデザインや技術的なスペックの点で、コンセプトモデルにかなり近いという。フォルクスワーゲンUSを率いるスコット・キーオによれば、スペース・ビジオンの量産モデルも北米で量産される予定で、発売は2022年以降になるそうだ。

最新のID.のコンセプトモデルは、昨年までのID.ビジオン・サルーンよりも実現性が増した印象。ヘッドライトの形状も含めて、最新のパサート・エステートとのデザイン的なつながりすら感じ取れる。

パサートはボンネットにエンジンを搭載する都合、乗員空間への制限があるが、ID.スペース・ビジオンはボンネットが短く、そのぶんキャビンが延長されている。モーターが小さく、バッテリーの搭載位置も床下などが選べる、EVならではのパッケージングのメリットだ。

A6に近いボディサイズで4輪駆動は339ps

ID.スペース・ビジオンは、フォルクスワーゲン製の汎用性の高いEV用MEBプラットフォームを利用。アウディA6アバントに近いボディサイズを得ている。全長は4958mm、全幅は1897mm、全高は1529mmとなっている。

オーバーハングは前後ともに短く、ホイールは22インチ。ホイールベースは2965mmと長い。定員は4名か5名で、荷室容量は586Lとなっている。

コンセプトモデルの車内は、物理的なボタン類がない、とてもクリーンでシンプルなデザインが与えられている。エアコンなどの操作系も含めて、すべての機能はタッチモニターとタッチパネルに集約。一方でステアリングホイールは、過去のパサートのものにも似た造形だ。

フォルクスワーゲンによれば、ID.スペース・ビジオンは4輪駆動と後輪駆動をサポート。後輪駆動の場合、278psと55.8kg-mのモーター1基をリアに搭載する。4輪駆動の場合、さららにフロント側に101psと15.3kg-mのモーターを追加。前後のモーターを合わせた最高出力は339ps、最大トルクは67.0kg-mになる。

4輪駆動の場合、0-100km/h加速に要する時間は5.4秒。最高速度は175km/hでリミッター制御されるとのこと。2022年までに、さらにハイパフォーマンスなID.5 GTXの追加も期待できる。

リチウムイオン・バッテリーはフロア下に搭載する。容量は82kWhで、150kWの急速充電器を用いれば、30分で80%まで充電が可能だという。

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