昨年までスクーデリア・アルファタウリとして活動してきたレッドブル・レーシングの姉妹チームは、今季から名称をビザ・キャッシュアップRBと変え、新たな時代を迎えることになる。
同チームは現在、イタリアのファエンツァに本拠地を構えているが、これをレッドブルと同じイギリスのミルトンキーンズに移転するのではないかという噂がある。これについて新たにチーム代表に就任したローレン・メキーズは、完全否定した。
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この噂は、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンが今年、ニューマシンのカラーリング発表会で発したコメントがきっかけとなっている。
「私が理解しているところによれば、アルファタウリ(RB)はイギリスに拠点を移すことになるはずだ。それは両チーム(RBとレッドブル)にとって利益になると思う」
そうブラウンCEOは語った。
「2チームを所有していることが、まったく別のレベルになるということだ。F1の健全性、そしてF1の公平性にとって、大きな懸念事項だ」
しかしRBのメキーズ代表は、ブラウンCEOの本拠地移転に関する懸念は誤りだと説明する。
メキーズ代表は現在チームがイギリスのビスターに抱えている空力実験施設の機能を、ミルトンキーンズに建設中の施設に移転することを認めている。しかしイタリア・ファエンツァの本拠地は今後も残す予定であると主張した。
「我々はファエンツァに非常に優れた施設を持っており、チームを構築していくベースとしては非常に適していると考えている」
そうメキーズ代表は語る。
「しかしインフラという観点で言えば、今ビスターにあるものについては満足していない。我々はスタッフを、最高のポジションに配置できているとは思っていないんだ」
「とても小さい施設なので、手狭になってしまった。我々はビスターにある風洞を使っていたので、その施設を利用していた。しかし、それはもう必要ないのだ」
そしてメキーズ代表は、ミルトンキーンズに出来上がる最新の施設に、スタッフを配置し直すことを明かした。
「我々はミルトンキーンズのレッドブルの敷地の外に、新しい施設を建設中だ。ファエンツァにハイレベルな施設があるのと同じように、最先端の施設になるはずだ」
メキーズ代表は、イギリスに施設を置くことは、イタリアに移り住むことを希望しない人材を迎える上で、特に価値があることだと語った。
「新施設が完成すれば、受け入れられるスタッフの数が増える。つまり、イギリスで仕事を続けたいという人材を見つけた場合に起用できるんだ。今のテクノロジーを使えば、ひとつの部門を2拠点に分割することもできる」
「歴史的に見れば、そういうことを行なうのは、F1にとっては大きなマイナスだった。そういうことの成功例はほとんどない。それは我々も認識している。世界が大きく変化した中で、テクノロジーの面だけではなく、人々の考え方も大きく変化していると我々は考えている。我々はそれを実現しようと務めており、それが逆にメリットになる可能性があると考えている」
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