FIA世界耐久選手権第5戦、オースティン6時間レースの予選が夕暮れのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれ、レベリオン・レーシング1号車(ブルーノ・セナ/グスタボ・メネゼス/ノーマン・ナトー)がポールポジションを獲得した。
2度のプラクティスではトップタイムを記録したレベリオン1号車だったが、FP2でエンジンブローに見舞われてしまった。チームは迅速な作業でエンジンを交換。予選にマシンを間に合わせた。
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まずはメネゼスが1号車のアタックを担当。タイヤをロックさせ、スモークを上げる場面もあったが、1分47秒674をマークした。メネゼスはその後もセクタータイムを更新するなど、さらにタイムアップする余力はあったものの、そのままピットに入りナトーへとバトンタッチした。
トヨタ勢は、7号車にホセ・マリア・ロペス、8号車に中嶋一貴が乗り込んだ。中嶋はコース前半ではレベリオンと互角のタイムを刻むものの、レベリオンに対して1周あたり2秒前後のハンディキャップを抱えており、セクター3で差を広げられてしまう展開が続いた。
ナトーがアタックに入り、まさにタイムを更新しようとしていたタイミングで、ハイクラス・レーシング33号車がコースサイドでストップ。赤旗が掲示され走行が中断されてしまう。
好機とみたか、2度目のアタックを前にトヨタ勢はここでニュータイヤを投入。ピットレーン出口で走行再開を待った。
しかし8号車のブレンドン・ハートレーは最終コーナー手前でコースオフし、ノータイム。7号車のマイク・コンウェイも1分49秒688とタイムは伸びなかった。
ナトーはセッション最速となる1分47秒387をマークし、ポールポジションを確実とした。2番手はトヨタ7号車。トヨタ8号車が3番手となった。
LMP2クラスは、予選を担当したニコラ・ラピエール、アントニン・ボルガがうまくアタックをまとめた、クール・レーシング42号車がポールポジションを獲得した。
ハイクラス・レーシング33号車は、山下健太が最初のアタックを担当。セッションがスタートすると真っ先にコースインした。しかし縁石にヒットし挙動を乱す場面もありタイムは伸びなかった。その後、アンドレス・フィヨルドバッハに交代した後はマシンストップする場面もあったが、最終的にクラス6番手となった。
レーシングチーム・ネダーランド29号車のニック・デ・フリーズは同クラスのマシンに0.6秒以上の差をつける驚異のアタックを見せたが、ふたり目の予選アタックを担当したフリッツ・ヴァン・イアードのタイムが他チームより2秒以上遅く、クラス8番手に沈んだ。
4メーカーのワークスチームが争うLM-GTE Proクラスは、95号車アストンマーチンがポルシェの92号車を上回りポールポジションを獲得した。スポット参戦しているコルベット63号車は、クラス7番手だった。
LM-GTE Amクラスは、チーム・プロジェクト1の56号車ポルシェがポールポジション。石川資章とケイ・コッツォリーノが所属するMRレーシングの70号車フェラーリはクラス9番手だった。
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