10月12日、スペインのカタロニア・サーキットで、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)第10戦/エンデュランス・カップの2025年シーズン最終戦が開催され、ガレージ59の58号車マクラーレン720S GT3エボが完勝。タイトル争いはルトロニック・レーシングの96号車ポルシェ911 GT3 Rが制した。
96号車をドライブしたパトリック・ニーダーハウザー/アレッシオ・ピカリエッロ/スヴェン・ミューラーのトリオは、ポルシェチームとして史上初めてエンデュランス・カップのタイトルを獲得した。彼らは、レース前に選手権をリードしていた48号車メルセデスAMG GT3エボ(メルセデスAMG・チーム・マンフィルター)のマーロ・エンゲル/マッテオ・カイローリ/ルーカス・アウアー組がポイント圏外を走行していたため、7位以上でタイトルを獲得できる状況にあった。
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タイトル決定のカギを握ったのは、最終スティントを担当したニーダーハウザーだった。彼は11番手で96号車ポルシェのステアリングを受け取ったあと、51号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ・フランコルシャン・モーターズ)、22号車ポルシェ911 GT3 R(シューマッハーCLRT)、007号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(コムトゥユー・レーシング)らをオーバーテイクすることに成功。その後は、ハリー・キングがドライブする33号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(フェルスタッペン・ドットコム・レーシング)を追撃した。
3時間レースのフィニッシュまで残り9分。ここで、粘り強く相手の動向を見定めたニーダーハウザーが動き、ターン5で33号車アストンマーティンのインを差した。このオーバーテイクにより96号車は7番手に浮上。そのままチェッカーを受け、わずか1ポイント差でエンデュランス・カップのシリーズチャンピオンを獲得している。
一方、タイトルを争ったマンフィルターは、アウアーが前を走るエンリケ・シャベスの34号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ワーケンホルスト・モータースポーツ)を捉えることができなかったほか、スタート直後のコース外走行に対する5秒ペナルティが迫るなかキングのディフェンスに翻弄され、最終的に13位でフィニッシュ。ノーポイントに終わった。
レースは、ゴールドカップ・エントリーのディーン・マクドナルド/アダム・スモーリー/ルイ・プレッテ組58号車マクラーレンがポールポジションから終始支配し、圧倒的な勝利を収めた。2位は同じくゴールドカップの777号車BMW M4 GT3エボ(アルマナー・レーシング・バイ・WRT)が18秒差で続き、3位にはプロクラスの98号車BMW M4 GT3エボ(ローヴェ・レーシング)が入った。
総合表彰台争いは見応えのある展開に。レース中盤、アントニ・フォコがドライブする50号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ・フランコルシャン・モーターズ)が20番手から3番手まで這い上がる猛チャージを見せ、一時はプロクラスのトップに踊り出る。しかし、最終スティントを担当したアーサー・ルクレールは777号車BMWを捉えることができず、その間にラファエル・マルチェッロ駆る98号車BMWに順位を奪われることとなった。
なお98号車も一時は総合2番手まで順位を上げたものの、マルチェッロが最終ラップでイェンス・クリングマンにポジションを奪われ3位となっている。シルバーカップでクラス優勝を飾った99号車アウディR8 LMS GT3エボII(トレゾア・アテンプト・レーシング)が総合5位。これに続き6位となった32号車BMW M4 GT3エボのケルビン・ファン・デル・リンデとシャルル・ウィーツ、そしてチームWRTが、スプリント・カップも含めたシリーズ総合タイトルを獲得した。
https://youtu.be/0HCmdTsUXQ0
[オートスポーツweb 2025年10月14日]
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