カーレースを舞台としたアニメ映画として2006年に公開され人気を博した、ディズニー・ピクサーの『カーズ』。同作品のヒロインであるサリーをイメージした『ポルシェ911 サリー・スペシャル』が、この度発表された。
映画に登場するサリーは2002年型の911カレラに着想を得ているが、今回1台のみ製作されたサリー・スペシャルは現行の911カレラGTSをベースにしている。最高出力は473馬力、最大トルク569Nm、エンジンは3.0Lの水平対向6気筒エンジンを搭載し、7速のマニュアルギヤボックスを備えている。
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このサリー・スペシャルの製作にあたってポルシェは、カーズのクリエイティブチームに協力を仰ぎ、車体は作中同様に鮮やかなメタリックブルーとなっている。また、リヤのスポイラーを開くとピンストライプのタトゥーが入れられている点も、カーズファンにはたまらない演出だろう。
ホイールも、996型911で見られたようなユニークなターボホイール。内装もダッシュボードやセンターコンソールにサリーを意識したブルーメタリックのエレメントが増やされており、ブルーの格子柄も随所にあしらわれている。そしてドライブモードを選択するボタンは『Kachow! モード』(Kachowは主人公ライトニング・マックィーンの決め台詞)と書かれている点も遊び心満載だ。
サリー・スペシャルは、8月20日にアメリカ・カリフォルニア州で行なわれるモントレー・カー・ウィークにて、チャリティオークションに出品される予定。またその収益の一部は若い女性の支援に充てられるといい、さらにはウクライナからの難民を支援する団体にも寄付される。
この発表に際し、ピクサー・アニメーション・スタジオのフランチャイズ部門のクリエイティブ・ディレクター、ジェイ・ウォードは次のようにコメントした。
「我々はサリー・カレラからインスピレーションを受けつつも、完全なコピーではなく、完全に走行可能な911を作りたいと早い段階で決めていた」
「サリー・カレラは走ることが大好きで、そこから着想を得た。我々は『サリー・カレラが公道で走れるモデルとして作られたとしたら、どんな姿をしているだろうか?』と自問したのだ」
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