スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、今季から使用されるカーボンニュートラル燃料について、GT500クラスに関しては予定通り開幕戦岡山(4月15-16日)から導入する一方で、GT300クラスについては公式テスト岡山・富士等の状況に鑑み、第3戦鈴鹿(6月3-4日)から導入すると発表した。
その理由について、GT300クラスは「製造者・車種・エンジン型式等が多岐にわたり、対応に時間を要しているため、導入に向けた準備期間を延長」するためだという。
■【スーパーGT】GT3車両を使う“カスタマー”はカーボンニュートラル燃料にどう対処している? 課題解消に向けエントラント協会に提言するチームも
スーパーGTは今シーズンより、環境に配慮した燃料『カーボンニュートラルフューエル(CNF)』を全車両に導入する。これは化石燃料を一切使用しないバイオマス由来の燃料であり、今後の自動車社会と地球環境への影響を考える上で非常に重要な存在である。
スーパーGTで使われるCNFはハイオクガソリンのJIS規格に限りなく適合したものだとされているが、通常のガソリンとは熱エネルギー量や揮発性が異なっている。
そのため昨年の段階でGT500に参戦するホンダ、トヨタ、日産の3メーカー、そしてGT300クラスのGT3車両を供給する海外メーカーに事前にCNFが渡されてベンチテストが進められ、基本的な問題がないことが確認された上で導入が決まった。
とはいえ、やはり新燃料への対応は一筋縄ではいかないようだ。特にGT300クラスに参戦するGT3車両はホモロゲーションの影響で、エンジンを開発してパワーダウンを補ったり、制御系をアップデートして対応することなどもできないためだ。
motorsport.comの取材に応えたTeam LeMansの古場博之代表は、CNFの揮発性が低いため特に冬場や春先はエンジンの不具合を誘発するリスクがあると指摘。チームが使用するアウディR8 LMSはエンジンマップの変更もできないため、エンジンオイルや冷却水の水温を上げることくらいしかできないと語っていた。
古場代表はCNF導入の社会的意義の大きさを踏まえ、導入の延期は避けたいと語っていたが、aprの監督でありGTエントラント協会(GTE)の会長も務める金曽裕人氏と話し合いの場を持ち、今後に向けての提言を行なったという。
また当の金曽氏も岡山テストの際、GT300クラスでのCNF導入について「これをやらないとモータースポーツの未来に繋がらないので、やめようという声は一切上がっていません」とした一方で、「適合できないことはないはずです。ただ時間がなさすぎるととみんな思っています」とコメントしていた。
そんな中で今回の決定がなされたことにより、リスクの高い春先でのトラブル発生を避けつつも、準備期間を延長することで今季中に全車CNF対応を目指す構えとなった。
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