5月17日、WRC世界ラリー選手権で活躍中の勝田貴元が自身のTwitter(@TakamotoKatsuta)を更新しレッドブル・アスリート契約を交わしたことを明らかにした。
2代続いたラリー一家に生まれ、サーキットドライバーからラリードライバーへと転身した勝田は現在、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの下、ラリー競技の世界最高峰シリーズであるWRCに『トヨタ・ヤリスWRC』でフル参戦している。
勝田貴元、WRC初開催のクロアチアで2度のステージウイン「走るごとに余裕を持てた」
今季は序盤3戦を終えた段階ですべてのラリーを完走している勝田。開幕戦モンテカルロ、第2戦アークティック・ラリー・フィンランド、第3戦クロアチアと3戦続けて自己最高位タイとなる総合6位フィニッシュを果たし着実にポイントを重ねるとともに、直近のターマック(舗装路)ラリーでは2度のステージウインを飾りWRCトップドライバーたちに引きを取らない走りを披露した。
そんな勝田が17日、自らのTwitterに「この度RedBullアスリート契約を交わしました」と綴り、レッドブル・ファミリーの仲間入りを果たしたことを報告した。
レッドブル・アスリートとは、F1やエクストリーム競技でお馴染みのレッドブル社の支援を受けて活動するスポーツアスリートたちのことを指し、モータースポーツで活躍する日本人選手では先駆者の平川亮をはじめ、角田裕毅、長島哲太、佐々木歩夢、鳥羽海渡、中上貴晶が該当する。
今週末にはWRC第4戦ポルトガルに臨む勝田は、このレッドブル・アスリートのひとりに加わったことについて「今後もWRCで世界の頂点を目指し、さずかった翼で大きく飛躍できるよう攻めていきます」と抱負を述べている。
そんな勝田とはFTRSフォーミュラ・トヨタ・レーシングスクールの同期で親友でもあり、レッドブル・アスリートとしては“先輩”となる平川は彼のレッドブル・アスリート加入について次のように語っている。
「同じレッドブル・ファミリーに入れてよかったと思います」と歓迎した平川。
「全然カテゴリーが違うのでなんとも言えないですけど、いろいろな比較などができたらいいな、と思います」
「(加入によって)彼がより自信を持って取り組めるのではないでしょうか。そういうふうに認められたということなので」
「なかなかそこに行くのは難しく誰でも入れるわけではない。彼も長いこと結構大変だったみたいで、それくらい厳しいので認められてよかったです」
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