車内に居ながらスタバも買える！ 米で新しいオンラインショッピング開始

米ゼネラルモーターズ（GM）は12月5日、車内のインフォテイメントシステムからオンラインショッピングが可能となる新サービス「マーケットプレイス」を開始し、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラックブランドの各モデルで順次展開していくと発表した。

マーケットプレイスでは、インフォテイメントシステムに備わる通信機能を活用し、車内にいながら食べ物や飲み物の注文をする、最寄りのガソリンスタンドへのルート案内に加え代金支払まで済ませる、さらにはレストランを予約するなど、さまざまなことが可能になる。

平均的なアメリカ人は通勤のために1日46分間車を運転しているという。インターネットの発達で、自宅のソファーの上でも24時間買い物ができるようになったが、この46分間は、従来せいぜいメールを受信するくらいがネットとつながる方法だった。今回、GMはここに目を付けたというわけだ。もちろん、いちいちクルマを駐車して操作するのではスマホと変わらないから、マーケットプレイスは運転中でも操作可能な設計となっている。GMではこれでユーザーはさらに時間を有効活用でき、生産性が向上するとしている。

公開されたマーケットプレイスのリストによれば、サービス開始時点でスターバックス、エクソンモービル、TGIフライデーズなどアメリカを代表する企業がマーケットプレイスに参加するようだ。シボレー、ビュイック、GMC、キャデラックというブランドの販売台数を考えれば、今後参加企業はさらに増えるだろう。加えて、マーケットプレイスの通信機能を利用するのに追加コストはかからないとのことだから、ユーザーにとっては非常に魅力的にうつる。

ここ数年インフォテイメントシステムは日進月歩の発展を見せるが、「運転中に買い物して通勤時間を有効活用」とは、いかにもクルマ社会のアメリカらしい発想だ。「車内に居ながらにしてラテが買える」。うらやましい！と感じるユーザーも日本にけっこういるんではないだろうか。