カルロス・サインツJr.はマクラーレンでの2年間のキャリアを終え、2021年からはフェラーリへと移籍する。
サインツJr.が2019年にへ加入して以来、マクラーレンは着実に成長。2019年のブラジルGPではサインツJr.がチームに5年半ぶりの表彰台をもたらし、2020年はコンストラクターズランキングで3位まで上昇した。
■フェラーリは2021年シーズンに向け、パワーユニットをどうアップデートするのか?
2020年シーズンはサインツJr.、そしてチームメイトだったランド・ノリスが共に表彰台を獲得。チームは低迷期からは着実に立ち直りつつある。
マクラーレンは2021年シーズンから、パワーユニットをメルセデス製へと変更。さらにチーム株式の一部をアメリカの投資会社に売却して資金注入を受けるなど、さらに体制を強化しようとしている。
サインツJr.は2018年末のアブダビテストから考えると、今は遠くまで来たようだと2年間を回顧。チームを離れるものの、2021年以降もマクラーレンが成長を続け、無視できない存在になるだろうと語った。
「2018年末のアブダビテストから、このチームはすごく遠くまで来たように感じられるんだ」
サインツJr.はmotorsport.comの取材にそう語った。
「ここのチームの人はそれができるほど強いんだ。まだマシンのパフォーマンスではメルセデスに1周あたり1秒という、大きなギャップはあるけどね」
「だけどこのチームはレギュレーションが大きく変わる2022年に向けて本当に良い形になっていて、すぐに全力で取り掛かる準備ができていると思う」
「よりハッキリとした、確立された組織になるだろうね。マクラーレンの人たちはより立ち位置を確保できると思う」
「僕としてはそれによって、この先で無視できない存在になるだろうと考えている」
マクラーレンの躍進に貢献したサインツJr.。それにはチームメイトだったノリスとの良好な関係も要因として存在していると彼は考えており、チーム加入当初からノリスとは上手く付き合い、リラックスすることができたと語った。
「2018年僕らはゼロからスタートした。だから周囲からは期待もなく、誰も僕らを念頭には置いていなかった」
「ランドと僕はとても上手くいったよ。チームと働き始めるとすぐに家にいるように感じられたし、マクラーレンのスタッフが信じられないほどモチベーションにあふれていて、マクラーレンのいち員であることに誇りを持っていると感じられたんだ」
「彼らは本当にチームを前進させたがっていた。誰もが努力していて、その勢いは(マクラーレン)1年目から2年目にかけても引き継がれていた」
「そうした2年間の上昇基調にあるときには、勢いが増しつづけ、関係も良くなっていき、チームを改善していくことが簡単になる」
「その一員であったことをとてもうれしく思っている。間違いなく僕のキャリアにおける、ずっと忘れられない思い出だ」
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