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日産 ジューク(初代)・唯一無二の個性と爽快な走りで人気を博した傑作スペシャリティ【国産車カタログ】

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日産 ジューク(初代)・唯一無二の個性と爽快な走りで人気を博した傑作スペシャリティ【国産車カタログ】



●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

ランドクルーザー プラドにマットブラックで存在感を増した、特別仕様車「TX“Lパッケージ・Matt Black Edition”」を発売

【プロフィール&インプレ】知られざる実力モデル。国内モデルは1代限りになったのが本当に残念

日産
ジューク(初代)
発売日:2010年6月
価格:169万500~179万2500円(2010年6月当時)


2010年に発売されたコンパクトクロスオーバーSUV。大きく張り出したフェンダーデザインや丸形&ホークアイを組み合わせた異型のツインライトレイアウト、個性十分の内装仕立てなど、スポーツテイストを織り込んだスペシャリティモデルという立ち位置も併せ持つ。ホットバージョンとして高性能ターボ車(NISMOなど)も設定されるなど、現在SUVの世界で一大勢力を築くスペシャリティ路線を先取りした、パイオニアとしても有名だ。

パワートレーンは1.5L直4のNA(114PS/15.3kg・m)と1.6L直4ターボ(190PS/24.5kg・m)を設定。共にCVTが組み合わされるが、ターボ車にはマニュアルモード6速変速機能も備わり、スポーティな走りにもしっかりと対応している。駆動方式はFFと4WDが設定されているが、4WD車には電子制御カップリングを用いることで後輪左右に最適なトルク配分を行う「ALL MODE 4X4-i」が採用。オンロード性能の向上が期待できる独自の工夫も盛り込まれている。

コンパクトクラスゆえにキャビン空間はそれなりだが、コンセプトカーのような斬新なスタイルを楽しめることで、デビュー当時は圧倒的な人気を集めていた。当時本誌が実施していた読者投票でもSUV部門で1位を獲得している。

サイズのわりに後方視界がいまいちなど、デザイン優先の弊害もあったが、走りはキビキビとしており爽快なドライブフィールを楽しむことができる。見た目とは裏腹にドライバーを選ばない、万人にオススメできるモデルだった。

1.6Lターボ車は少々割高な印象も感じるが、1.5L車は走りとコスパのバランスも優秀。熱心なファンも多い。2代目ジュークの国内導入が見送られたことで、国内では1代限りのモデルになってしまったのが本当に残念に思える1台だ。

―― 2014年のマイナーチェンジでフェイスリフトを実施。画像は2014年マイナー後のモデル。 [写真タップで拡大]

【モデル変遷&グレード構成】リアルチューンが施された「NISMO」グレードも設定

2010年6月に発売開始。導入直後は1.5L車のみのラインナップで、15RSと15RXの2つのグレードが設定された。発売1か月後の受注台数は1万943台を記録(月販目標台数は1300台)。グローバル市場では発売4か月で5万台の受注を集めるなど、好スタートを切っている。

2010年11月に1.6Lターボ車を追加。構成グレードは16GTと16GT FOURとなる。価格は218万9250~245万1750円。

2011年5月に特別仕様車「15RS Type V」と「15RX Type V」を設定。

2012年6月に特別仕様車「プレミアムホワイトパッケージ」を設定。

2012年10月にオーテックジャパンから「アーバンセレクション スタイリッシュブラックパッケージ」を発売開始。

2013年2月に「ジュークNISMO」を発売。モータースポーツで培われた専用エアロを含む内外装の変更に加えて、1.6Lターボが200PS仕様に出力向上。専用サスの設定のほか、エクストロニックCVTも7速タイプに進化している。価格は285万750円。

2013年8月にマイナーチェンジを実施。エンジン改良やアイドリングストップなどの機能向上に加えてボディカラーバリエーションを強化(全9色)。同時に特別仕様車「パーソナライズパッケージ」も設定された。

2013年12月に特別仕様車「プレミアムパーソナライズパッケージ」を300台限定発売。ボディーカラーは、R34 GT-Rで好評を博した「ミッドナイトパープルIII」を再現した「ミッドナイトパープルIV」を採用している。
2014年7月にマイナーチェンジを実施。立体感を増したVモーショングリルやブーメランシェイプのシグネチャーLEDポジションランプを採用する新スタイリングを採用。1.6Lターボ車のエンジン改良も実施されている。エクステリアとインテリアの多彩な色のコンビネーションにより90通りの中から自分好みの「ジューク」を作り上げることができるスペシャルパッケージ「パーソナライゼーション」も設定。

2014年11月にジュークの頂点を目指して開発された「NISMO RS」を追加。1.6Lターボは214PS/25.5kg・mまでパワーアップされたほか、エクストロニックCVTも8速仕様に進化している。価格は343万4400円。

2015年11月に一部仕様変更を実施。自動ブレーキを全グレードに標準装備化されたほか、「NISMO」のエアロパーツやインテリア(専用本革/アルカンターラ)を「NISMO RS」と同タイプに変更されている。同時に特別仕様車「15RX Vセレクション」も設定。

2018年に一部仕様向上を実施。「ハイビームアシスト」の設定が変更されている。

2019年に欧州では2代目モデルにフルモデルチェンジされたが、2代目は国内導入は見送られている。初代は2019年末で販売が終了している。

―― 画像は2010年導入直後のモデル。 [写真タップで拡大]

―― 画像は2010年導入直後のモデル。

―― NISMOモデルは専用エアロや内装仕立てで標準系と明確に差別化。画像は2014年のNISMO RS。

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みんなのコメント

4件
  • とにかく新型を日本で売らない日産に失望した
    私はすっごく新型待ってたんだよ
  • 初期の15RX乗ってました。ルックスに惚れて買った位の、見てくれ重視のクルマではありましたが、あれで200万ならコスパとしては充分だったと思います。10年程乗ってCVTが故障し、30万かけて直しても完治するかわからないと言われて泣く泣く手離しました。今は200万出してもあんな車買えません。
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