RBのリアム・ローソンは、F1サンパウロGPで9位入賞。F1復帰以来3戦で2度の入賞を果たしたことになった。この結果についてローソンは、「不運なレースだった」と語った。
ローソンは5番グリッドから決勝レースをスタート。一時は7番手までポジションを落としたものの、バーチャル・セーフティカーが宣言された28周目にピットインしてタイヤ交換を行なった。
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この時ローソンが履いたタイヤはウエットタイヤ。他のマシンはインターミディエイトタイヤを履いた。当時は雨量が増えていた時間帯であり、ウエットタイヤを選択したのはまさに最適だった。まったく同じタイミングでウエットタイヤを履いたチームメイトの角田裕毅と共に、ポジションを駆け上がっていくように見えた。
しかしそこでセーフティカーが出動し、さらにウイリアムズのフランコ・コラピントがクラッシュしたことで赤旗中断。ウエットタイヤを選択したアドバンテージは消えてしまった。
一方でタイヤ交換をせずステイアウトしていたドライバーたちは、恩恵を受けた。特にアルピーヌ勢はダブル表彰台を手にすることに成功し、コンストラクターズランキングでRBとハースを抜き、6番手に浮上することになった。
「赤旗で多くのタイムを失ってしまった。本当に不運なタイミングだったよ」
ローソンはレースをそう振り返った。
「アルピーヌはあの時ステイアウトするという、正しい判断を下したんだ」
「正直に言って、僕はインターミディエイトでもう1周走れるとは思っていなかった。コース上が濡れすぎていたんだ。そういう意味では、ステイアウトしたドライバーたちは、ファインプレーだったと思う。それでももちろん、これは僕が学ぶべきことだ」
「濡れすぎていたのは間違いないけど、僕はそこから学んでいくんだ」
レース終盤にローソンは、後方から迫るセルジオ・ペレス(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑え続ける、素晴らしい仕事をした。しかしその道中では、何度もコントロールを失いそうになったという。
「たぶん10回くらいはクラッシュしそうになったよ。とても不安定だったけど、コースの上に留まることがもっとも重要だったと思う。幸運にもそれをすることができた」
「(ペレスとハミルトンとは)良い戦いだった。どっちとの戦いもフェアだったと思うし、最後には僕のペースも落ちてしまった。それまでは良いペースだったけど、それを活かすことができなかった」
今季残りは3戦。アルピーヌとの5ポイント差、ハースとの2ポイント差を埋めるべく、全力を尽くすとローソンは誓う。
「5ポイント差と非常に僅差だ。僕たちにとって、追いつくのは十分に可能だ」
「最後の3連戦で、良いポイントを獲得することに集中するつもりだ」
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