2020年もSUVの人気は衰えることはなく、各輸入車メーカーは相次いて新型車を市場に送り出した。世界的ブレイクの潮流は止まらないだろう。また、ハイブランドの動きやMPVの登場にも注目が集まった。(Motor Magazine2021年2月号より)
アストンマーティンも初となるSUVモデルを投入
2020年に上陸した輸入SUVをざっと見回して感じるのが、英国ブランドの活躍ぶりである。まず挙げたいのがランドローバー ディフェンダーだ。2019年に先行予約を受け付け、早い時期に完売となったローンチエディションやスタートアップエディションに続いて、4月からカタログモデルの受注が開始されたが、これが大変な人気を呼んでいる。
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11月には2021年モデルが発表され、待望の3L直6ディーゼルターボ マイルドハイブリッドが追加となった。ショートホイールベースの90共々、日本へのデリバリーはもう少し先になりそうだが、選択肢が広がったことで人気はますます盤石となるに違いない。
秋口からデリバリーの始まったアストンマーティン初のSUV、DBXも話題の1台と言えるだろう。全長5mオーバーの巨漢ながら、スポーティでエレガンスも感じさせるスタイルに仕上げているのはさすがアストンマーティン。
アルミを主材とした極めて剛性の高いボディに搭載される4LのV8ツインターボエンジンは、提携関係にあるメルセデスAMGから供給を受けたものだが、チューニングはアストンマーティン独自で550ps/700Nmというパワースペックだ。
さらにもう1台、プレミアムブランドが次々とSUVをラインナップし始めたきっかけを作ったベントレー ベンテイガが、登場から5年を経て大幅なフェイスリフトを行ったのも印象的だった。
大型化されたグリルや新デザインの前後ランプでイメージはよりスポーティに。日本導入モデルとして当初発表されたのは550ps/770Nmの4L V8ツインターボ仕様だけだったが、後に6LのW12エンジン(635ps/900Nm)を搭載するベンテイガ スピードも登場している。
小型SUVやMPVの登場も大きな話題となった
2020年はコンパクトSUVも充実した。6月にはメルセデス・ベンツがGLAのフルモデルチェンジと共に、GLBを同時デビューさせた。スクエアなフォルムが新鮮なGLBは全長4650mmながら、3列7人分のシートを設置しているのが最大の特徴。走りも外観から想像する以上にスポーティなのが印象的だった。
7月にはフォルクスワーゲンがクーペフォルムの新型車、Tロックを発表。8月に入るとアウディが待望久しかった新型Q3の導入を開始し、これにもクーペフォルムのスポーツバックというファミリーモデルが追加登場となった。
さらに9月、プジョーがコンパクトなSUV 2008をフルモデルチェンジ。プジョーの最新デザインを取り入れたスタイリングは魅力的で、電動化も考慮した新プラットフォームによってピュアEVのSUV e-2008も同時発表され、注目を集めた。
この他では、やはりドイツプレミアムブランドの動きが目立った。2019年末にフルモデルチェンジを行ったBMW X6や、6月にV8に返り咲いたGTSを追加したポルシェ カイエン/カイエンクーペ、8月に大幅改良されたアウディQ7などが主だったところ。中でもQ7は内外装の刷新に加え、48Vのマイルドハイブリッドを加えた3L V6ターボとパワートレーンまで一新したのが印象的だった。
さて、こうしたSUVの動向とは別に、ユーテリティ志向の輸入MPVがモデル数を増やして来たのも興味深い出来事と言える。
このジャンルはルノーカングーの日本参入が早く、他に追随するライバルもいなかったため、これまで独占市場となっていたが、グループPSAにも似たコンセプトのモデルが存在し、シトロエンブランドではベルランゴ、プジョーブランドではリフターとして展開されている。
これらが限定で先行導入されたところ完売という人気を見せた。そこでベルランゴは10月から、リフターも11月からカタログモデルとしての導入が決定。共に搭載エンジンは1.5Lのディーゼルターボとなっている。(文:石川芳雄)
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