フォード・マスタング・マッハ1
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】フォード・マスタング・マッハ1【新旧モデル比較】 全32枚
フォードが、マスタングの新しい限定モデルに、歴史あるマッハ1の名前を復活させることを明らかにした。
480psを出力し、特別なスタイリングと、サーキット向けのシャシー・セットアップを備えた、パフォーマンスモデルとなる。
フォードは、この新しいモデルが、標準のマスタングと、ハイパフォーマンス系のシェルビーGT350R/GT500の間の「ギャップを埋める」と述べている。
往年のマッハ1マスタングと同様、最新モデルは、パフォーマンス重視のボディワーク・パッケージを備え、標準モデルと差別化される。
エアロダイナミクスが最適化され、ユニークな3Dグリル、モックレトロスタイルのライトデザイン、新しいエアインテイクを備えた、新しい「シャークノーズ」フロントエンドが、特徴となっている。
拡張されたアンダーボディ・シャシートレイと合わせて、マッハ1はパフォーマンス・パック付きのマスタングGTよりも、22%高いダウンフォースを提供する。
ミラーキャップ、スポイラー、バッジなどの低光沢のトリムは、「プレミアムなルックスを提供する」と言われている。
特注の19インチの5スポーク・アルミニウムホイールのオーダーメイドセットは、オリジナルのマッハ1が着用した、マグナム500からインスピレーションを得ている。
マスタング・マッハ1は、マスタングの5.0L V8のアップグレードバージョンを搭載する。
また、シェルビーGT350のインテークマニホールド、オイルクーラー、オイルフィルターアダプターの採用により、29psと4.1kg-mのトルクが追加される。
パフォーマンス
マッハ1のパフォーマンスの数値は、まだ明らかにされていないが、エアロダイナミクスおよびメカニカルな調整により、標準モデルの0-97km/h加速4.3秒と、最高速度250km/hを大きく超えてくると予想されている。
マッハ1の標準モデルは、レブマッチング機能が付いたシェルビーの6速マニュアル・ギアボックスを介してリアアクスルに動力が送られ、マスタングGTのツインディスク・クラッチとショートストロークのトランスミッションが組み合わされる。
10速オートマティック・ギアボックスは、オプションで追加可能となっている。
マニュアルモデルのみで利用可能な、オプションのハンドリングパッケージは、シェルビーGT500と同じ、大きなフロントスプリッター、変更されたフロントホイール・リップモールディング、ガーニーフラップ、タイヤスパッツが含まれる。
これにより、マスタングGTよりも、さらにダウンフォースが128%増加される。
ホイールは、フロントが9.5インチから10.5インチ、リアが10インチから11インチに、それぞれ幅が広くなっている。
追加のアップグレードには、エンジンとギアボックスオイルをサーキット上でクールに保つための、一対のサイドマウント式熱交換器、より硬いステアリングシャフト、調整されたパワーステアリング、パフォーマンス嗜好のミシュランPS4タイヤ、より硬いリアサブフレームブッシュが含まれる。
アルミニウム・トリムアクセント、新しいドアシルプレート、白い「キューボール」シフトノブ、およびバッジ以外は、ほぼ標準モデルのインテリアを引き継いでいる。
オプションの外観パッケージには、ボディを特注カラー「ファイタージェットグレー」で、リフレクティブ・ボンネット、サイドストライプを、レッド、ホワイト、またはオレンジで、それぞれペイントすることが可能となっている。
標準カラーには、レースレッド、グラバーイエロー、ツイスターオレンジが含まれている。
マスタング・マッハ1は、2021年春に米国とカナダで発売される予定となっているが、ヨーロッパでの販売は予定されていない。
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