ジェネシスのボスであるリュック・ドンカーヴォルケは、同ブランドはGT3カーの開発を「排除しない」と述べたが、LMDhプログラムの立ち上げが「近い将来」では優先されると付け加えた。
韓国の自動車大手ヒョンデの高級車部門である同ブランドは、2026年にGMR-001 LMDhカーでWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスにデビューする予定であり、2027年にはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスにも参入する。
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現在、LMH(ル・マン・ハイパーカー)とLMDhに参戦しているブランドでは、アルピーヌとプジョーを除くすべてのマニュファクチャラーが、同時にGT3プログラムも積極的に展開している。
アキュラはNSX GT3 Evo22が事実上姿を消す予定であり、キャデラックとトヨタはGT3プラットフォーム自体を持っていないが、それぞれの姉妹ブランドであるシボレーとレクサスを通じて、GT3車両を世に送り出している。
ドバイで行われた同ブランドのLMDhローンチイベントで、ドンカーヴォルケはジェネシスがGT3レースに参戦する可能性についてメディアから質問された。
ジェネシスのチーフ・クリエイティブ・オフィサー兼チーフ・ブランド・オフィサーを務めるベルギー人の同氏は、GT3参入の可能性については否定しなかったが、「近い将来」はプロトタイプ・プログラムを軌道に乗せることが優先されると述べた。
「もちろん、モータースポーツブランドであれば、できることは基本的に幅広い」とドンカーヴォルケは述べた。
「そして、私はそれを除外するつもりはないが、当面はLMDhの立ち上げに集中しなければならないのは明白だ」
「9年前、私はこのブランドを作らなければならなかった。立ち上げて、デザインDNAを与えなければならなかったのだ。同時に、組織全体を構築していった。それは大きな仕事だった」
「私はこれをやらなければならなかった。これは私の宿題だったのだ。そしていま、私はチーム全員で次のステップに進むことができ、もちろん我々は未来を見据えている」
「しかし当面の目標は、WECとIMSAで確固たる地位を築き、成功することだ。その後、さらなる検討をすることになる」
一方、ジェネシス・マグマ・レーシングのチーム代表に任命されたシリル・アビテブールは、同ブランドには現在、GT3プログラムのベースとなり得る適切なロードカーがないことを指摘した。
ジェネシスは高性能のマグマラインを展開しており、現在セダンとSUVのシリーズを網羅しているが、他社のアクティブなGT3のほとんどは、スーパーカーやグランドツアラーをベースにしている。
「GT3でもっとも重要なことは、適切な量産車も必要だということだ」とアビテブールは語った。
「それが問題だ。我々は最適ではないプロダクトやレース用に設計されていないプロダクトで、そこ(GT3)へ向かいたくない」
「そこで疑問が浮かぶのだ。私に言わせれば、我々にはまさにそれを実行する意欲があるのだろうか、と」
「レース用に作られたプロダクトを、大量生産で、ロードカーで、公道走行可能なバリエーションでデザインするのか? これには、ある程度の使用(量産車両の販売)が必要になるのは、ご存じだろう」
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