車種別・最新情報 [2022.06.20 UP]
目的別クルマ選び【1】休日をランクアップ/ミドルSUV
スバル・レガシィ アウトバック比較ガイド【注目10車vs対抗車・5】
あなたのワガママ、かなえます!! 【目的別】大満足のクルマ選び×10
クルマ選びに際しては、こう使おう、あれもしようと、新しいクルマのある暮らしへの夢や期待がふくらむ。今回はクルマで叶えたい目的/用途から10カテゴリーを設定し、それを叶える車種をセレクトした。あなたのクルマ選びの参考としていただければ幸いだ。
●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
01■休日をランクアップ【1】 ミドルSUV
02■休日をランクアップ【2】 コンパクトSUV
03■休日をランクアップ【3】 ラージSUV
04■休日をランクアップ【4】 軽クロカン
05■休日をランクアップ【5】 ツーリングカー
06■コスパ優秀【1】 パーソナルカー
07■コスパ優秀【2】 ファミリーカー
08■実燃費で勝負!
09■充電いらずでEV入門
10■渋滞をラクにやり過ごす!
EX■マニュアル車/大幅値引き車 etc.
休日をランクアップ ~その1~『家族で楽しむアウトドア』【ミドルSUV】
新車でお出掛けしたい! そんなときに行動範囲を拡げてくれるのが、このカテゴリーだ。
レジャー&ファミリーに
最適な選択ができる!
日常用途にも面倒が少ないサイズで、悪路対応力とキャビン実用性を高水準で両立しているのが、このカテゴリーの特徴。ファミリー&レジャー用途のスペシャリストと理解していい。ただし、頻繁な悪路走行やハードクロカン前提では厳しい。そういった用途ではフレーム式シャシーの本格オフローダーが最適であり、乗用車型プラットフォーム(クロスオーバー型)では耐久性の点で勧めにくい。クロカンのヘビーユーザーを除けば、アウトドア趣味を安心して楽しめる悪路踏破性や乗用車型プラットフォームがもたらす広い室内、高いオンロード性能や経済性から、現在のSUVのコンセプトを最もよく表したカテゴリーと言える。
ここで挙げた3モデルはキャラやセールスポイントで多少の違いはあるものの、いずれもミドルSUVの基本コンセプトに忠実。4名が快適に過ごせるキャビンとレジャー向けの荷室容量、そして同クラスの中でも高い悪路対応力を備えていて、コスパの視点からも高く評価できる。どれを最適とするかはオン&ラフロード性能のバランスやキャビンの細かな使い勝手の違い、予算にもよるが、ファミリー&レジャー用途ならいずれも高い満足度を得られるだろう。
このクラスなら高速巡航や悪路対応力にも余裕ができる
現在のSUV人気はアウトドア用途に限ったことではないが、SUV本来の能力を享受しようと思うなら、長距離移動や悪路走行もこなすミドルクラスがドンピシャな選択となる。
TOYOTA RAV4
●価格:277万4000~410万6000円 ※写真は一部改良前のものを含む
【ココがポイント!!】ミドルSUVへの要求をすべて高水準で満たす
4WD中心のモデルであり、現行型の発表時にはオフロードでの試乗機会も設けられた。
悪路性能も燃費も良好、先進装備も充実している
悪路走行向けのSUVらしさを前面に出しているのが現行モデルの特徴。ガソリン車の4WDシステムにはマルチテレインセレクト、ハイブリッド車の4WDにはトレイルモードを採用。さらにガソリン車には新開発の踏破力向上型4WDも設定され、同カテゴリーの悪路性能をリードしている。
動力性能と燃費のバランスがいいのも同車の長所。標準設定の2ℓ車は一般走行ではスペック以上の余力感を示し、ハイブリッド車は2.5ℓ級と同等以上。しかも、両パワートレーンともに同等パワートレーン車では最良の実用燃費を示す。また、外部充電機能を備えたPHVモデルも存在する。
安全&運転支援機能もミドルSUVではトップレベル。キャビン実用性や車載ITも含めた装備類も充実。一般的にミドルSUVに求められる要点を高水準でまとめたモデルと言える。
「アドベンチャー」のガソリン車はトルクベクタリング型の高機能4WDを搭載。なお、ハイブリッドの電動4WDも強化仕様だ。
水平基調のインパネは機能的なデザイン。日本人の体格では室内の広さも十分以上だ。
SUBARU フォレスター
●価格:293万7000~330万円
【ココがポイント!!】クロスオーバーSUVとして屈指の悪路踏破性
車体構造こそモノコックだが、4輪駆動のシステムや制御は高いレベルにある。
後輪駆動が付け足しではなく、4WD前提の設計だ
スバルSUV戦略の主軸モデルであり、ミドルSUVに求められる要素を網羅的に高水準で達成している。とくに悪路踏破性は乗用車型プラットフォームのSUVではトップクラスにあり、十分な容量を備えた後輪駆動系を駆使した4WDの電子制御は見所のひとつ。フロントオーバーハングが長めなのが多少気になるが、最低地上高はクラス最大級だ。
パワートレーンはパラレル式ハイブリッドのe-BOXERと新世代型1.8ℓターボの2タイプ。e-BOXERは動力性能面ではNA2ℓ相当。ターボは高速も山岳路や悪路も余裕の動力性能を示す。走りの余裕を重視するならターボ車を中心に考えるといいだろう。
部分的な自動運転を可能としたアイサイトXは採用されないが、ドライバーモニタリングシステムなどを採用した最新のアイサイトを採用。運転支援機能も充実している。
左右対称のシンメトリカルAWDはスバルの基幹技術。SUVらしい情報表示も備える。
シンメトリカルAWDのポテンシャルを引き出す制御技術がX-MODEだ。駆動力と制動力を個別に制御して踏破性能を高める。
ボディの下端までドアが覆うクリーンサイドシル。乗降時の衣服の汚れを防ぐ。
荷室には積載性向上に寄与するフックを備える。後席を倒すレバーも備えている。
NISSAN エクストレイル
●価格:248万2700~382万2500円 ※販売中の仕様が限られる場合あり。
【ココがポイント!!】後席の機能など、実用ワゴンとしても優秀
モデル末期でも実用性は今なおレベルが高い
ミドルSUVでは採用モデルの少ない3列シート仕様の設定が第一のアピールポイント。ガソリン車に限定されるが、たまの送迎等で多人数乗車を求めるユーザーには有り難い。また、後席にスライド&リクライニング機構を備えた2列シート仕様も用意するなどワゴンとしての実用性に優れている。
ただし、モデルライフも末期となり走行性能的には厳しい部分も。ハイブリッドはe-POWERではなく、マイルド的パラレル式を採用。プロパイロットも一世代古いタイプ。悪路踏破性もタフな用途よりも滑りやすい路面での操安性重視。ハイブリッド車を前提にするユーザーは次期モデルを待ってもいいだろう。
3列シート仕様の設定やシートアレンジ機能、防水/はっ水内装の設定など、その使い勝手には長年の経験が活かされている。
ハイブリッドは最新世代とは言いがたいが、発進/クリープや中高速でEV走行が可能。
次期型のウワサ!! VCターボの次世代e-POWER!!
中国では次期エクストレイルが登場済み。日本向けは可変圧縮比機構を持つVCターボエンジン+次世代e-POWERを搭載見込みだ。
【まとめてチェック】荷室&ユーティリティ
RAV4
フォレスター
エクストレイル
クーペSUVなどとは異なり、リヤ開口部はいずれも垂直に近くスクエア。積載量と積み降ろしのしやすさはSUVの大事な基本だ。
RAV4
3車ともにパワーリヤゲートを用意。フォレスター以外はハンズフリー開閉も設定する。
その他の要チェックモデル
MAZDA CX-5
●価格:267万8500~407万5500円・・・'21年11月の改良でオフ志向の特別仕様車「フィールドジャーニー」がデビュー。
MITSUBISHI デリカD:5
●価格:391万3800~448万9100円・・・ミニバンながらワンボックスSUV的な使い方がデリカの真骨頂。唯一無二の存在だ。
RENAULT アルカナ
●価格:429万円・・・ルノーの最新SUVは、独自発想のハイブリッド機構を新搭載。今注目のモデルだ。
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