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スーパーフォーミュラ第9戦、圧巻の1-2フィニッシュ!TEAM MUGENが2冠達成【鈴鹿サーキット】

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スーパーフォーミュラ第9戦、圧巻の1-2フィニッシュ!TEAM MUGENが2冠達成【鈴鹿サーキット】

2022年10月29日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催され、笹原右京(TEAM MUGEN)が今季2勝目を飾った。ランキングトップの野尻智紀(TEAM MUGEN)が2位に入り2022年シーズンのチャンピオンを獲得した。チームランキングも制し、TEAM MUGENは2冠を達成している。3位には佐藤蓮(TEAM GOH)が初の表彰台を獲得した。

レースを支配したTEAM MUGEN
第8戦から2カ月が空き、待ちに待ったスーパーフォーミュラのクライマックスはダブルヘッダーで行われる。このフォーマットにより予選は決勝日の午前中に行われ、ランキングトップの野尻が貫禄のポールポジションを獲得。フリー走行では持ち込んだセットアップが合わず16番手と苦しんだ野尻だったが、2位以下にさらにポイント差を拡げることに成功した。決勝前からディフェンディングチャンピオンの意地をみた。

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午後に行われた決勝は気温19度・路面温度30度と前日より低いコンディション。風も強く、難しいレースが予想された。

レースはポールポジションの野尻がホールショット。2番手からスタートした宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)がスタートをミスし4位に後退、2位には大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING )、3位に笹原がポジションをあげた。

トップの野尻が快調にトップを走る中、4周目の1コーナーで3位の笹原が2位の大湯を捉えオーバーテイク。TEAM MUGEN2台のペースはよく、早くも1-2体制を形成する。

10周目終了時、ピットウインドウが開くと2位の笹原がまっさきにピットストップを敢行。ピット作業に手間取りタイムロスするものの、アウトラップから飛ばして野尻に対してアンダーカットを仕掛けていく。

その野尻は翌周11周終了時にピットイン。笹原の前で復帰するも、アウトラップで速さを見せた笹原によってヘアピンで捉えられトップを譲ることに。

逆転チャンピオンを狙うサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)と平川亮(carenex TEAM IMPUL)は後方からのスタートで予選から苦しんでいた。2台ともピットストップを遅らせる作戦で、フェネストラズは21周にピットストップ、平川は最終盤の28周目にピットストップするも大幅に順位をあげることができなかった。

最終的に2位以下に12秒という大差をつけ笹原がトップチェッカーを受け今シーズン2勝目を挙げた。2位に野尻が入り、2021年に続いて2022年シーズンのチャンピオンを獲得した。そして同シリーズで10年以上達成されていなかった連覇という偉業達成でもあり、チームチャンピオンもTEAM MUGENが獲得。まさにTEAM MUGENのためのレースといえる最高の形でのチャンピオン決定の瞬間となった。

3位には終盤のバトルを勝ち抜き速さをみせたルーキーの佐藤が入り、自身初の表彰台を獲得。地元鈴鹿でホンダが表彰台を独占してみせた。

トップの座をチームメイトに明け渡したものの、ライバルの苦戦を他所に2位を快走する野尻。優勝ではなく、チャンピオンを獲るとコメントしたとおり、状況を把握し必要なポジション以上を求めず自分の仕事をきちんと果たした。それは野尻の今シーズンの結果が物語っており、チャンピオンにふさわしい成績と言えるのではないだろうか。

ガチンコ勝負が期待される最終戦
ドライバーズチャンピオンもチームチャンピオンも最終戦前に決着した。つまり明日の最終戦では誰ひとり失うものがない状態でレースが行われる。

各ドライバーにとっては来シーズンに向けてパフォーマンスをみせる最後の機会となる。自身のキャリアのために少しでも多くのポイントを獲得する必要があるため、ガチンコ対決が展開されるに違いない。

チャンピオンにあと一歩届かなかった、表彰台にあがれなかったなど悔しいシーズンを過ごしたドライバーは燃えていることだろう。しかしすべてが決着し、純粋に速く走ることだけを考えたTEAM MUGENがどのくらいの速さを見せるのかにも注目したい。(写真提供:日本レースプロモーション)

2022年 スーパーフォーミュラ第9戦 決勝結果(上位10名)
1位 15 笹原右京(TEAM MUGEN) 31周
2位 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)+12.589s
3位 53 佐藤 蓮(TEAM GOH)+14.212s
4位 65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)+19.638s
5位 37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)+19.995s
6位 19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)+21.206s
7位 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+23.151s
8位 38 坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)+25.941s
9位 20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)+26.423s
10位 39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)+27.631s

2022年 スーパーフォーミュラ ドライバーズランキング(第9戦終了時点)
1位 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)131
2位 4 S.フェネストラズ(KONDO RACING)81
3位 20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)81
4位 5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)59
5位 15 笹原右京(TEAM MUGEN)57
6位 37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)51
7位 19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)43
8位 65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)39
9位 38 坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)30
10位 64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)27

2022年 スーパーフォーミュラ チームランキング(第9戦終了時点)
1位:TEAM MUGEN 167
2位:carenex TEAM IMPUL 120
3位: KONDO RACING 91
4位:DOCOMO TEAM DANDELION RACING 74
5位:TCS NAKAJIMA RACING 58
6位:Kuo VANTELIN TEAM TOM’S 48
7位:TEAM GOH 41
8位:P.MU/CERUMO・INGING 34
9位:B-Max Racing Team 21
10位:KCMG 18

[ アルバム : 2022年 スーパーフォーミュラ第9戦 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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