6月15日(土)にスタートを迎える2024年のル・マン24時間レース。TOYOTA GAZOO Racingで8号車をドライブする平川亮が事前のオンライン取材に応え、意気込みを語った。
世界耐久選手権(WEC)の最高峰ハイパーカークラスもその盛り上がりは最高潮に達しており、今回のル・マンでは実に23台がエントリーした。その中でトヨタ勢は高いポテンシャルを見せながらも7号車、8号車共にポールポジションを決するハイパーポールには進めず。平川、ブレンドン・ハートレー、セバスチャン・ブエミを擁する8号車は11番手からレースを迎える。
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「予選は“悔しい”しかないですね」と語る平川。アタックはハートレーが担当したが、前述のように非常にエントリー台数が多い中でクリアラップを刻むのに苦労したようだ。「ハイパーポールに行けるパフォーマンスはあった」「ハイパーポールに行けていれば良いチャンスはあった」だけに、悔しい予選になったという。
このように、トヨタ勢はサルト・サーキットにおけるGR010のパフォーマンス自体は悲観していない様子だ。「レースに向けては良い準備ができている」と語る平川は、ナイトセッションや寒いコンディションではトヨタ勢に分があると感じているようで、「あとは生き残らないといけない中で、どれだけリスクを取るか」だとした。
リスクマネジメントという点では、スタートの混乱に巻き込まれないことも重要と言える。ただ8号車のスタート位置は23台中11番目と、“何かが起きそう”なポジション。チーム代表で7号車のドライバーでもある小林可夢偉も「8号車のポジションが一番チャレンジングだと思います」と話す。
これについて平川は「確かに一番危ないところですよね。ハイパーカーの一番真ん中は、1周目の1コーナーで前に行ってやろうというドライバーばかりですから」としつつ、スタートを担当するブエミを「信じるだけ」と語った。
平川、そして8号車にとって、今回のル・マンはリベンジ戦という意味合いもある。一昨年のル・マンを制した8号車は、昨年のレースでは終盤に首位のフェラーリを猛追している最中に平川がスピン。悔しい2位に終わった。
平川は雪辱を果たすため、レースでは11番手スタートながらも優勝だけを目指して戦うと高らかに宣言した。
「正直に言うと、優勝しか目指していません」
「チームの誰もが昨年のリベンジを果たすべくやってきています。優勝以外ではリベンジとは言えないので、そこに全力を注ぎます」
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