RB25DETは400ps+αまでがコスパ的にも美味しい!?
GT-RSタービン+ハイカムで胸のすく加速フィールをゲット!
「ブーストアップ仕様のパワーでは少々モノ足りない」。そんなRB25ユーザーが次なるステップとして目指すのはタービン交換だろう。しかしながら、ターゲットが400ps+αと、500psオーバー仕様とでは、扱いやすさの問題に加えてチューニング費用に大きな違いが出てくるターニングポイントなのだ。
排気系はHPIタービンアウトレットにデュアルフロントパイプ、サードのスポーツ触媒が組まれた車検対応仕様となる。というのも、RB25DET純正のピストンやコンロッド、クランクの強度を考えると、上限は450ps辺りまで。それ以上のパワーを求めるなら、各エンジン内部パーツを強化品へとグレードアップする必要が出てくる。そこでこのクルマは、コストパフォーマンスが高いパワーゾーンでもある430ps+αに狙いを定め、パイピングの取り回しから燃調までレスポンス重視のセッティングを敢行。パワーフィールはもちろん、安心してドライビングを楽しめる仕様に仕立てられている。
細部を見ていく。選択したタービンはGT-RS、ヘッドに東名パワードのポンカムを組んだ上で最大ブースト圧1.5キロ時に430psを発生させている。インタークーラーやラジエター、オイルクーラーなどの冷却系は、今後のステップアップにも対応できる大容量タイプをチョイス。
1番シリンダー側に付いているソレノイドバルブは、可変バルタイ制御用だ。F-CON Vプロによってインテーク側のNVCSをコントロールし、低中速トルクを確保したまま、5000rpm~8000rpmでパワーが追従するようにセッティングされている。
デリバリーパイプはトラスト製で、インジェクターにはBNR34用の純正(444cc)を流用している。インテークは、トラストのサージタンクを組み込んでクロスフロー化を敢行。多少ながらエンジンの重心が低くなるというメリットも期待できる。純正のサージタンクのレイアウトはハイブースト、ハイパワー、ハイレスポンスを求めるチューニングには向いていない。
経年劣化などによるパワステフルードの漏れがネックとなるRB25だが、ビリオン製のパワステタンクで対策。また、サーキット走行をするマシンにはオイルキャッチタンクの装着も当然のマナーとなる。
ステアリングはナルディクラシック、目視しやすいメインメーター側にEVCとブーストメーターを配置している。室内はストリート然としたメイキングだ。追加メーターにはデフィ製をチョイス。水・油温に厳しいサーキット走行を前提とするなら、信頼性のある製品で管理したい。
ブリッツテクノスピードZ2ホイールは、フロント&リヤともに9J×18+22を履く。LSDはニスモのGTプロを組んでいる。ホイールは、オーナーの絶対的な拘りである往年のブリッツ製テクノスピードZ2を装着。ブレーキはBNR34用のブレンボキャリパーやZ34用の355mm大径ローターで、パワーに見合ったストッピングパワーを確保する。
GT-Rの影に隠れてイマイチ目立たないタイプMだが、チューニング適合度は非常に高い。それを教えてくれるようなチューンドだ。
●取材協力:ハイテックパフォーマンス 千葉県市原市勝間192-2 TEL:0436-76-8277
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(ホイールは好みじゃないけど)