これも違反!やりがちだけどやってはいけないカスタム5選
自分だけのバイクに乗りたいという気持ちは多くのライダーが持つものです。バイクのカスタムは奥深く、一度始めたら沼にハマるようにのめり込んでしまうライダーも少なくありません。しかし、カスタムを楽しんでいいのはあくまで適法な範囲での話。法律違反になってしまわないよう気をつける必要があります。
【画像】「え…!」 これが保安基準を満たしているカスタム部品です! 画像で見る(10枚)
もちろん、違反であるとわかっていながらカスタムを施すことが許されないのは当たり前の話ですが、知らず知らずのうちに法律違反のカスタムをしてしまうこともあります。街でよく見かけるカスタムを真似したら法律違反……ということも十分にありえます。では、具体的にはどのようなカスタムが違反なのでしょうか。
・黄色いヘッドライト
街中で、ヘッドライトを黄色くカスタムしたバイクを見たことがある人は多いでしょう。しかし年式によっては、このカスタムは法律違反となります。
2002年、バイクの保安基準が改正され、2006年4月1日以降に生産されるバイクのヘッドライトは白色のみと定められました。そのため、現在新車で販売されているバイクのヘッドライトを黄色くカスタムすることは不可能です。
なお、それ以前のバイクのヘッドライトについては、白色または淡黄色と定められていました。そのためそれ以外の色のヘッドライトは問答無用で法律違反となります。
・小さいミラー
フルカウルのバイクに乗っている人の中には、保安部品がデザインの邪魔だと思う人が一定数います。たしかに、車体のデザインとは関係なく必ず装備される保安部品は、しばしば車体のデザインに水を差しているようにも思えます。
だからといって、法律違反のカスタムが許される訳ではありません。しばしばミラーを外したり、小さすぎるものに変更したりするカスタムが見られますが、もちろんこれらは法律に違反しています。
ミラーの大きさは法律で決められており、面積は69平方センチメートル以上。円形以外のミラーは120mm×200mm未満で、直径78mmの円が収まるサイズであり、円形のミラーは直径94mm以上150mm以下である必要があると定められています。 ・高すぎるハンドル
ハンドルを高くするカスタムは、アメリカンや旧車と呼ばれるネイキッドでよく見られるカスタムです。しかし基準を超えたカスタムをすると法律違反。具体的には車検証記載の数値と比較し、ハンドル高さ±4cm、幅が±2cmの範囲に収まっている必要があります。
純正と形状が大きく異なるハンドルをつけるとほぼ間違いなく基準から外れてしまうため、ハンドルのカスタムを検討する場合は必ずバイク用品店や販売店に相談するようにしましょう。
・うるさいマフラー
マフラーを社外品にして性能の向上を狙ったり、排気音の変化を楽しんだりするカスタムは広く知られています。ただしあまりにうるさいと近所迷惑になる恐れも。排気音についてももちろん基準が設けられています。
例えば、現行のバイクの場合、近接排気騒音は94dbまでと定められています。測定器をマフラー端から後方45度の同じ高さで50cm離れた位置に設置し、バイクの最高出力が5000回転を超える場合には半分の回転数にして測定。最高出力が5000回転以下のバイクでは75%の回転数にして測定し、基準を超えていないか確認します。
基本的に、有名なカスタムメーカーが出しているマフラーは基準を満たしていることが分かる識別番号の刻印があります。
マフラーを交換する場合は、必ず基準を満たしたものに交換するようにしましょう。
・ナンバー跳ね上げ
改造されたスクーターなどを見ると、しばしばナンバーを跳ね上げるなどして見えにくくするカスタムがされていることに気がつきます。しかしナンバーは必ず見えやすい位置に設置しなければならず、さらに2021年4月1日以降に登録されたバイクについてはナンバーの角度も上に上げる角度は40°まで、奥に折り込む場合は15°までと細かくされています。
また、アメリカンバイクでしばしば見られる、ナンバーを縦に設置するカスタムも法律違反。2016年4月1日に新しい法律が施行され、ナンバーは回転させて設置してはいけないことが明文化されました。
ナンバーは交通違反を取り締まったり、盗難車を捜索したりする上で非常に重要なもの。ナンバーを隠したカスタムが横行すれば交通違反の取り締まりに悪影響が出てしまいます。
街中で見かけるからと言って、ナンバーを隠したカスタムはおこなわないようにしましょう。
※ ※ ※
バイクのカスタムは、他人に迷惑をかけない範囲で楽しむもの。法律に違反したカスタムはせず、安全に自分だけのバイクを楽しみましょう。
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取り締まり逃れのためでしょう。
捕まえたらキツイペナルティを!