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序盤5時間をトヨタが1-2体制でリード! 丸3年ぶりに観客を入れてフル開催の2022年【ル・マン24時間レース2022】

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序盤5時間をトヨタが1-2体制でリード! 丸3年ぶりに観客を入れてフル開催の2022年【ル・マン24時間レース2022】

伝統の「ル・マン」は記念すべき90回目

 6月11日(土)現地時間16時、フランスはサルト・サーキットで「ル・マン24時間レース」がスタートした。90回目の開催である今年は、昨年、一昨年とうって変わり、久々に観客を迎えての開催となった。

ル・マン24時間レース連覇で得たトヨタチームの功績

ハイパーカーはトヨタ、アルピーヌ、グリッケンハウスの全5台が出走

 路面温度56度という酷暑のコンディションで決勝レースは始まった。オープニングラップのダンロップコーナーで早速、LMP2のウィー・オーウェン駆る#22のユナイテッド・オートスポーツUSAがコースアウトするのを尻目に、ポールポジションからセバスチャン・ブエミが駆る#8のトヨタGR010ハイブリッド、そして予選2位のマイク・コンウェイの#7号車が順調なスタートを切る。背後の予選3位、#36のアルピーヌA480を駆るニコラ・ラピエールはスタート直後にグリッケンハウスの2台とLMP2の1台に抜かれてしまい、5番手から追い上げる展開となった。

 27台が出走した大混戦のLMP2は#9プリマ・オーレン・チームのロベルト・クビサがクラス首位に立つ。今年は大混戦のLMP2クラスは、30分過ぎ、8ラップを終えて9ラップ目に入るところでほぼ全車、24台のLMP2車両が同時ピットイン。昨年よりタンク容量が少ないため1スティントあたりの距離も限られ、レースウィークを通じて経験したことのない高い路面温度に対する警戒もあるようだ。ピットインを利して#38、JOTAレーシングのアントニオ・フェリックス・ダコスタがトップを奪取する。

 トヨタの2台は10ラップで#8のマイク・コンウェイが最初のピットイン。同じタイミングで#709のグリッケンハウス、フランク・マイユーとアルピーヌのニコラ・ラピエールも燃料補給に入る一方、#8号車のブエミは最初のスティントを11ラップとし、燃料補給後のピットアウトで#7にトップを譲った。

 LMGTE-Proクラスは13ラップ後に#63と#64、コルベット・レーシングのC8.Rの2台を#92と#91のポルシェ911RSR-19、その後ろをフェラーリ488GTEエヴォが追う展開となる。LMGT-Amクラスはポールポジションからスタートしたフェラーリ488が7位に転落。スタートから1時間40分が過ぎたころ、インディアナポリスからアルナージュにかけて#45のスリップストリームについた#79が、ポルシェ・コーナーで見事にパス。ポルシェがポルシェ・コーナーでポルシェを抜いたと、スタンドが湧いた。

 28ラップ目、ダンロップコーナー付近でイエローフラッグが出たのを機に、3位を走行していた#709のグリッケンハウスがピットイン。リヤカウルが外されて注意を引くが、不良センサーを交換してすぐさまピットアウトしていく。サーキットの場内レポーターの質問に応じた監督のジム・グリッケンハウスは、世界的な半導体不足の影響がこんなところにも表れていると説明。同車は総合9位に転落したが、早い段階でセンサー交換したかったと語った。

トヨタGR010ハイブリッド2台が後続とのギャップを稼ぐ

 2時間経過、33ラップしたところで地元コンストラクターであるアルピーヌ/シグナテックは、マチュー・ヴァクシヴィリエールに交代する。各車とも続々、最初のドライバー交代を行い、LMP2クラスでは#1のリシャール・ミル・レーシングで、WRCつまりラリーの世界チャンピオンであるセバスチャン・オジェがコースイン。ほぼ同時に地元のセバスチャン・ブルデもベクター・スポーツの#10号車のコクピットに収まり、スタンドの視線が動く。

 トップを行くトヨタGR010ハイブリッドは、徐々に後続とのギャップを稼ぎ、36ラップ目を前にマイク・コンウェイが2時間・3スティントを終えてピットイン。#7に燃料補給とタイヤ交換が行われ、無事にホセ・マリア・ロペスの手に委ねられた。次いで1ラップ多く周回した後の36ラップ目のタイミングで#8がピットインし、セバスチャン・ブエミからブランドン・ハートレイにドライバー交代。同時にグリッケンハウス#708もピットインして燃料補給とタイヤ交換にドライバー交代、ロマン・デュマがステアリングを握った。

日本人ドライバー2名がレースをリードして5時間目に突入

 3時間を過ぎ、49ラップを経過してもTOYOTA GAZOO Racingのワン・ツー体制は変わらず、しかしトップカテゴリーのハイパーカー5台はすべて同一周回で、3~5位の後続は2位の#8号車から1分35秒差から2分50秒差の中に収まっている。加えて3位走行中のグリッケンハウス、ロマン・デュマが44ラップ目にファステストラップを更新するが、56ラップ目にブランドン・ハートレイが決勝で初となる3分27秒台を記録し、ファステストを奪い返す。

 次第に各カテゴリーともオーダーが安定してきた中で、4時間を過ぎると各チームとも3番手ドライバーに交代。ところが#36のアルピーヌはコース終盤のS字セクションでオーバーシュートしてしまう。トップをひた走るトヨタの2台はこの時間、#8が平川亮に、#7が小林可夢偉に委ねられ、日本人ドライバー2人がレースをリードする展開のまま、5時間目に推移している。

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