F1アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、先日行なわれたMotoGPのアメリカズGPの際に、凹凸の激しい路面が問題となった。同サーキットは、間も無く行なわれるF1アメリカGPに向け、これに対処したようだ。
COTAでは、サーキットが建設されて以来、年々路面の凹凸が問題点として取り沙汰されている。これはサーキットが所在している土地の不安定さが最大の要因であると言われていて、2015年に大雨と洪水に見舞われた後は、状況がさらに悪化している。
【MotoGP分析】アメリカズGPを揺るがせる、COTAの路面”凸凹”問題。その根本原因は一体どこにあるのか?
2020年のF1アメリカGPは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催が中止となったが、前回開催時の2019年にもこの凹凸は問題視された。当時、ルイス・ハミルトン(メルセデス)やセルジオ・ペレス(レーシングポイント/当時)、そしてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)らが、その激しすぎるバンプに不満を訴えていた。
その後、2019~2020年にかけてのオフシーズンに、サーキットの一部が再舗装された。COTAの代表であるボビー・エプスタインは、この作業が行なわれる前に、motorsport.comに対して次のように語っていた。
「問題を解決するために、12月のほとんどの期間と、1月の約半分、サーキットを閉鎖した。昨年のMotoGPの前にも、いくつかの修復を行なった。だから、我々は全ての部分で作業をしなければならないとは思わない」
「確かにバックストレートの入口、ピットアウト付近とターン1の一部、ターン9の前にあるコブ、そしてターン18~19……かなり広範囲に及ぶ。どれだけの費用がかかるのか分かっているよ!」
しかしこれだけの作業を行なったにもかかわらず、先日行なわれたMotoGPのアメリカズGPの際には、ライダーたちから不満が噴出。バンプの問題は、解決されていなかったようだ。
FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、F1のアメリカGPにどんな影響が及ぶ可能性があるのかを確認するために、MotoGPの統括団体であるFIMと緊密に連絡を取り合っているという。
その後、FIAの代理として、インディカー・シリーズのサーキット設計を監督した経験が豊富なアメリカのレース・オフィシャルであるトニー・コットマンがサーキットを訪れ、視察を行なったようだ。
「私はFIMの知り合いがオースティンにいる週末の間ずっと、電話をかけていた。全体の状況をしっかりと把握するためにね」
マシはそう語った。
「我々が実際に行なったことは、2019年のF1レース以降、問題のいくつかに対処するために、サーキットの大部分が再舗装されたということだった」
「バイクが走った時に問題とされた部分は、再舗装された部分とは異なっていた。そして、FIAのプラチナ・サーキット調査官であるトニー・コットマンは、その週の間に既にオースティンに出かけ、状況を報告してくれた」
「そしていくつかの懸念に対処するため、サーキットにいくつかの変更を行なった」
「彼らはいくつかのバンプを取り除くために、その箇所を削る作業をするだろう。しかしそれを行なうには時間が必要だ。彼らは、時間枠の中でできることを実行してくれるはずだ」
2019年のグランプリの際には、不満を訴えたドライバーも確かに複数人いた。しかしその一方で、サーキットが”バンピー”になったことでチャレンジングになったと、好意的に捉えるドライバーもいた。そのひとりがダニエル・リカルド(現マクラーレン。当時はルノー)だ。
「オースティンにやってくる時、何のために準備をするかは分かっている。このコースは、スムーズに走れないことは誰もがご存知だろう」
そうリカルドは当時語った。
「特に最近のサーキットは、完璧すぎる部分がある。僕はいくらか非効率的なモノがあった方が好きだよ」
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