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SHOEIフルフェイスヘルメット「Z-8」インプレ【Z-7後継モデルは静けさと換気性能がアップ】
アストロGX(試用インプレ)RX-7XシリーズラパイドネオアストラルXXDベクターX アストロGX:全方位的に快適性がアップ。着脱も被り心地もイージー
現行のアストラル‐Xに代わるツーリング向け新作フルフェイスが「アストロGX」だ。新型コロナ禍により発売が延期されたが、一段と装備を熟成して、ついにデビュー。「アストロ」とは同社の旅向け万能シリーズに冠される名称で、久々の復活となる。
―― 【ARAI ASTRO-GX】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 ●規格:スネル JIS ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 ●色:単色5色 グラフィック8色 ●価格:5万7200円 ※グラフィックは今夏発売予定
帽体は、衝撃を滑らせてかわす丸いフォルムを堅持しつつ、強靱さと軽量化を両立。その上で、着脱のしやすさ/疲れにくいフィット感/空力特性/快適な換気性能といったツーリング適性を高める工夫が随所に施されている。
ユニークなのはフロントロゴダクトだ。ロゴ下部に吸気孔があり、従来のような前傾時に加え、体が起きたライディングポジションでも効果的に走行風を取り入れる。実際、上体が直立するバイクでテストしたところ、発進直後から額上部に通風している感覚があった(テスト時の気温は14度)。また、頭頂部の左右にあるダクトも、アストラルXより小型ながら効果は同等。夏場の涼しさに大いに期待できるだろう。
被り心地は、優しくも適切。RX‐7Xのようなレーシング系よりソフトながら、頬や前頭部を面でしっかり包み、ロングランでも疲れにくい。ボトム部を前後左右に5mmずつ広げたことで、着脱がしやすいのも本作の大きなポイント。同時に口元のスペースが広がり、圧迫感が減ったのも嬉しい。
走行中は100km/hでもピタッと安定。乱流を抑えるスポイラーの恩恵が大きい。やや巻き込みはあるが、不快な音はなく、静粛性もさすが。さらにスイッチの操作性に感心した。ロゴ部を除く各ダクトは3段階調整で、微妙に”利かす”ことが可能なのだが、スイッチが大きい上に動きが滑らかなので、グローブでも簡単に調整可能だ。
トータルでもストレスに感じる点がなく、快適に旅ができる。まさに老舗ならではの出来。プロシェード別売で前作から1100円増だが、確実に性能は向上している。
―― 【滑ってかわす性能を維持しつつ、軽さも追求】F1用ヘルメットにも使われるスーパーファイバーベルトを前頭部に配置するなど、種々の素材を丹念に積み重ねたPB-cLc2帽体を採用。丸く滑らかなフォルムに加え、さらなる強固さと軽さも追求している。後部のGTスポイラーが大型のため、外観はスポーツモデル風だ。 ●色:グラスホワイト [写真タップで拡大]
―― 【アライ初の前頭部エアインテークを投入】アライでは初めて額にベンチレーションを採用。アライのロゴ下部にエアインテークがあり、内部の2孔から帽体内に走行風を送り込む。スイッチは上げた状態がオフだ。一般的なシャッターより見た目にスマートなのもいい。
―― 【操作しやすく、高効率な上下ダクト】頭頂部のGフローダクト/口元のシャッターともにダクト自体がスライドするため、確実に操作できる。もちろん導入効果も高い。ともにハーフオープンが可能。 [写真タップで拡大]
―― 【300km/hでテスト済みの大型スポイラー】RX-7X FIMレーシング#1を彷彿とさせるGTスポイラー。高速走行での乱気流を抑え、疲労軽減に役立つ。サーキットテストで300km/h超での効果も確認済みだ。3段階に開閉可能。
―― 【インカムへの備えも万全】インカムをマウントしやすいよう、サイドのリブ部にフラットな面を設置。密着性を高め、振動に対してもズレにくい。さらにコードやプラグを収納できるポケットをネックパッドに備え、配線類がジャマにならない。 [写真タップで拡大]
―― 【ワイド設計で、スルッと脱ぎ被りできる】「間口が狭くて被り脱ぎしにくい」「口元が窮屈」というユーザーの声を受け、帽体の裾部を前後左右に5mm拡大。内装も着脱しやすい形状と肌触りで、頻繁な着脱が多いツーリングユースに効果的だ。
―― 【絶妙なフィット感を実現した内装】“シリーズ最高”の被り心地を謳う新型内装。生地は、抗菌&消臭&防汚効果のあるエコピュアで、ネックパッドを除いて着脱できる。エマージェンシータブも新設。
◆カラーバリエーション
[左から]プラチナグレーF/フラットブラック/グラスブラック [写真タップで拡大]
[左から]モダングレー/CHECKER(レッド)/CHECKER(ホワイト) [写真タップで拡大]
[左から]CHECKER(イエロー)/FACE(レッド)/FACE(ブルー) [写真タップで拡大]
[左から]FACE(グレー)/ROCK(マルチ)/ROCK(ブルー) [写真タップで拡大]
RX-7Xシリーズ
◆RX-7X:技術の粋を集めたハイスペック仕様
空力や安全性を追求したアライの頂点モデル。滑ってかわす範囲を一段と広げたVAS-Vシールドをはじめ、モトGPなどの実戦から開発したエアダクト/可変式エアロフィンを備える。レースのほか、様々なシーンで活躍可能だ。
―― 【ARAI RX-7X】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 ●規格:スネル JIS MFJ ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 63-64 65-66 ●色:単色5色 グラフィック23色(63-64 65-66は単色2色) ●価格:単色5万9400円/6万1600円(63-64 65-66) グラフィック6万7100円
◆RX-7X FIMレーシング#1:モトGPも参戦OK。本格レース派へ
最高峰のRX‐7Xをよりレース向けにモディファイ。内部構造などの変更でより軽量化した帽体に、超高速域で安定する大型エアロスポイラーを与えた。認定販売店での限定販売だ。
―― 【ARAI RX-7X FIM Racing #1】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 ●規格:FRHPhe-01 JIS ●サイズ:54 55-56 57-58 59 60-61 ●色:単色2色 ●価格:6万4900円
◆RX-7X SRC:カーボン仕様
航空宇宙技術用に開発された高強度カーボンファイバーを積層。圧倒的な軽さと剛性を獲得した。RC正規販売店で購入できる。
―― 【ARAI RX-7X SRC】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 防眩バイザー標準装備 ●規格:スネル JIS MFJ ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 63-64 65-66 ●色:カーボン ●価格:26万4000円
ラパイドネオ:見た目はクラシック、中身は最新&安全
ディフューザーを備えない帽体や3本スリット、カバーレス構造のホルダーなどで’80年代風ビンテージフォルムを再現。同社初のインナーベンチレーションや、高い安全性も魅力だ。
―― 【ARAI RAPIDE-NEO】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 ●規格:スネル JIS MFJ ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 ●色:単色4色 グラフィック10色 ●価格:単色5万600円 グラフィック5万9400円
アストラルX:大人の上質ツーリングモデル
RX-7Xの安全性能はそのままに、落ち着いた雰囲気と快適性をプラスしたツアラー仕様。密閉性に優れ、風切り音の少ないエアダクトが特徴で、外付けバイザーも標準装備する。
―― 【ARAI ASTRAL-X】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 防眩バイザー標準装備 ●規格:スネル JIS MFJ ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 ●色:単色4色 グラフィック3色 ●価格:単色5万6100円 グラフィック6万3800円
XD:パワー系クルーザーに似合うマッシブ+快適ツアラー
大型チンガードとメッシュ付きスリットによる筋肉質な外観が自慢。VASシールドで高い安全性を確保するほか、RX-7Xと同様のエコピュアー内装も備える。スリットと後部スポイラーは開閉式で快適性も高い。
―― 【ARAI XD】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能 ●規格:スネルv JIS MFJ ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 ●色:単色3色 グラフィック8色 ●価格:単色5万600円 グラフィック5万9400円
ベクターX:前後W吸気ダクトで車種を問わず換気良好
アライヘルメットのベーシックモデルながら、VASシールドや抗菌内装、スピーカーホールなど機能充実。額のほか後頭部にもエアインテークを設置し、前傾でもアップライトなライディングポジションでも快適だ。
―― 【ARAI VECTOR-X】フル着脱内装 曇り止め機能装着可能●規格:スネル JIS MFJ ●サイズ:54 55-56 57-58 59-60 61-62 ●色:単色3色 ●価格:4万5100円
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みんなのコメント
FIMにも装備して欲しいが!
この快適さは安全にもかかわるから、早く対応して欲しい。