現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【20世紀名車】往年のライトウェイトスポーツ完成型。’69ロータス・エランSr.4の華麗なる世界

ここから本文です

【20世紀名車】往年のライトウェイトスポーツ完成型。’69ロータス・エランSr.4の華麗なる世界

掲載 2
【20世紀名車】往年のライトウェイトスポーツ完成型。’69ロータス・エランSr.4の華麗なる世界

F1技術が傾注された傑作FR2シーター

 英国スポーツカーの名門ブランド、ロータスの歴史は、創業者アンソニー・コーリン・チャップマンが、1947年末に自身のために製作したレーシングスペシャル、ロータス・マークIから始まる。

【20世紀名車ギャラリー】F1技術が傾注された傑作FR、1969年式ロータス・エランの肖像

 大衆車、オースチン・セブンをベースにしたロータス・マークIは、高性能で周囲の注目を集め、その後に続く数々の名車製作のきっかけとなった。その後ロータスは1960年、F1で初優勝を飾り、1963年にはジム・クラーク選手を擁してドライバーとコンストラクターの両部門でF1年間チャンピオンに輝く。1965年と1968年にも年間チャンピオンを獲得し、世界的な名声を確立した。

 今回の主役、初代エランは1962年に誕生。エランはロータス独自の軽量設計と、パワフルなDOHCユニットを組み合わせたFR2シーター。高剛性のX字型バックボーンフレームと、FRP製ボディ構造を持ち、足回りは4輪独立システムである。エンジンは通称「ロータス・ツインカム」といわれる名機。フォード製直4OHVユニット(116E型)をベースに、独自設計DOHCヘッドを組み合わせ、1498ccの排気量から100ps/14.9kgmのパワーとトルクを発揮した。

 F1を頂点とするモータースポーツで得たノウハウが投入されたエランは、抜群の操縦性とスピード性能を誇った。リトラクタブル式ヘッドライトを組み込んだ流麗なスタイリングも好評で、瞬く間に人気モデルに成長する。

 エランの特徴は、時を重ねるごとに改良を実施した点だった。1963年にはエンジン排気量を1558ccに拡大、翌1964年10月にはマイナーチェンジを実施し、シリーズIIに発展。1965年9月に固定ルーフのフィクスドヘッドクーペ(FHC)が追加された。1966年6月にはオープンボディのドロップヘッドクーペ(DHC)を改良。ドアをサッシュタイプに変更し、ソフトトップの耐候性を高め、シリーズIIIを名乗った。このタイミングで1.6リッターエンジンの115ps仕様が登場した。1968年3月に155R13サイズのタイヤを装着し、ホイールフレアを拡大、テールランプ形状を一新したシリーズIVが登場。

 その後、1971年2月にエンジンのインテークバルブを改良、126ps/15.6kgmにパワーアップしたスプリントが誕生する。スプリントの最高速度は190km/hに達した。初代エランの生産台数は約1万2000台。現在でもマニアの熱い視線を集めている。

1967年ロータス・エランSr.4主要諸元

モデル=1969年式/ロータス・エランSr.IV
全長×全幅×全高=3638×1422×1156mm
ホイールベース=2134mm
車重=698kg
エンジン=1558cc直4DOHC
エンジン最高出力=115ps/6000rpm
エンジン最大トルク=14.9kgm/4000rpm
トランスミッション=4速MT
サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:ストラット
タイヤ&ホイール=155R13+スチール
駆動方式=FR
乗車定員=2名

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
「僕よりも大変な人たちがいる」アロンソ、激痛襲われるもサンパウロ完走でマシン修復のチームや豪雨被害バレンシアに勇姿見せる
motorsport.com 日本版
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
【BMW 1シリーズ 新型】色々なボディカラーで楽しんで
レスポンス
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
PPのノリス、赤旗で後退しタイトル争いにも打撃「ライバルはラッキーだったが、僕は不運だった。戦略に誤りはない」
AUTOSPORT web
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
「“暗い色”増えたなぁ…」 自動車カラーのトレンドが一気に“地味化”へ!? “とにかく明るい色”から一転のワケ
乗りものニュース
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
「ヘッドライトが眩しいクルマ」なぜ増えた? 信号待ちで「ライト消さない人」が多数派になった理由とは? ヘッドライトの“新常識”ってどんなもの?
くるまのニュース
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
小さいジープはいかが? ブランド最小のSUV「アベンジャー」がEVで登場! 【新車ニュース】
くるくら
[音を良くするコツをプロが指南]何はなくとも「スピーカー」を換えれば音は変わる!
[音を良くするコツをプロが指南]何はなくとも「スピーカー」を換えれば音は変わる!
レスポンス
サプライズは失敗したけど……セナに憧れたハミルトン、マクラーレン・ホンダMP4/5Bドライブに感激「これでレースに出れたらいいな笑」
サプライズは失敗したけど……セナに憧れたハミルトン、マクラーレン・ホンダMP4/5Bドライブに感激「これでレースに出れたらいいな笑」
motorsport.com 日本版
なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを発表!
なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを発表!
WEBヤングマシン
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
トヨタが劇的勝利でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得!ドライバーズタイトルは6号車ポルシェに【WEC最終戦バーレーン8時間】
Webモーターマガジン
スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
スペーシア ギア vs N-BOX JOY!最新軽スーパーハイトワゴンのドッグフレンドリーポイント比較【青山尚暉のわんダフルカーライフ】
レスポンス
ホンダ新型「ステップワゴン」マイナーチェンジは間近!? 「エアロ」モデルの“押し出し”感もアップ? デビュー3年目で「どう変わる」のか
ホンダ新型「ステップワゴン」マイナーチェンジは間近!? 「エアロ」モデルの“押し出し”感もアップ? デビュー3年目で「どう変わる」のか
くるまのニュース
「ランボルギーニは皆が必要としてないが皆に欲しいと思わせるクルマ」…デザイン・ディレクターが語るファイティングブルのDNAとは
「ランボルギーニは皆が必要としてないが皆に欲しいと思わせるクルマ」…デザイン・ディレクターが語るファイティングブルのDNAとは
Auto Messe Web
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
角田裕毅、F1サンパウロGPで予選3番手:これまで予選トップ5を記録した日本人ドライバーは5人
motorsport.com 日本版
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
LE VOLANT CARSMEET WEB
スバル『クロストレック』ストロングハイブリッドを雪上で体感せよ…ゲレンデタクシー2025を開催
スバル『クロストレック』ストロングハイブリッドを雪上で体感せよ…ゲレンデタクシー2025を開催
レスポンス
銀ピカボディの中にはキャンパーの夢が詰まっている! 移動秘密基地「エアストリーム」とは
銀ピカボディの中にはキャンパーの夢が詰まっている! 移動秘密基地「エアストリーム」とは
WEB CARTOP
アートと意外性が融合したデザイン空間! 「ポルシェ マカン」にインスパイアされた「ザ・フラット・バイ・マカン」オープン
アートと意外性が融合したデザイン空間! 「ポルシェ マカン」にインスパイアされた「ザ・フラット・バイ・マカン」オープン
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

2件
  • *****
    エラン無くしてロードスター無し
    エラン無くしてニッポンのスポーツカー文化無し
    それほどまでに、エランの存在は偉大だ
  • eco********
    2000GTの記事はどこいった?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

364.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.0189.9万円

中古車を検索
155の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

364.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.0189.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村