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新型スマート#1 生まれ変わったブランド第一弾、欧州発表 高級志向のEVクロスオーバー

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新型スマート#1 生まれ変わったブランド第一弾、欧州発表 高級志向のEVクロスオーバー

上品でおしゃれなブランドとして再出発

スマートは、新型EVクロスオーバー「#1」を発表した。創立28年のスマートは、デザイン重視の電動モビリティ・ブランドとして生まれ変わろうとしている。

【画像】新型スマート#1【同クラスのEVと写真で比較】 全98枚

#1は、これまでのスマート・フォーツーやスマート・フォフォーとはまったく無関係のモデルであり、2019年に中国の自動車グループであるジーリーが50%の株式を取得して以来、初の新型車となる。また、スマートブランドとしても2014年以来の新型車であり、同社の欧州部門CEOであるディルク・アーデルマンは、「来るべきすべての核」と表現している。

昨年のミュンヘン・モーターショーで公開されたコンセプトから外観をほとんど変えておらず、日産アリアやルノー・メガーヌEテックなどをライバルに見据えた高級志向のクロスオーバーである。スマートによると、室内空間の最大化に注力した結果、メルセデス・ベンツEクラスと同等の室内空間を実現したという。

欧州向けモデルとしては初めて、ジーリーのEV用プラットフォーム「SEA」を採用。これはボルボの次期電動SUVにも使用される予定だ。スマートの株式を共有するメルセデスとジーリーはそれぞれ役割を分担しており、前者がデザインを、後者が基本的なアーキテクチャー開発を担当する。

メルセデスのチーフ・デザイン・オフィサーであるゴードン・ワグネルは、「センシュアル・プロダクト」と呼ばれる新しいデザイン理念について、「大人っぽく、クールで、スマートなソリューションで美しさを体現するもの」と説明している。

NMCバッテリー搭載 航続距離は400km以上?

#1の航続距離はまだ公開されていないが、66kWhのニッケルマンガンコバルトバッテリーを搭載している。このバッテリーは最大440kmの航続距離を実現できるとされ、150kWの急速充電能力により、10~80%の充電を30分以内に完了することが可能だという。

エクステリアでは、空力効率を重視したデザインにより、その航続距離の最大化が図られている。フラッシュ式ドアハンドル、可動式グリルシャッター、滑らかな曲線的シルエットによって空気抵抗係数0.29を達成。この数値は、フォルクスワーゲンID.4とほぼ同等だ。

また、ラップアラウンド型のフロントライトバー、ツートンカラーの塗装、「フライング」ルーフ、力強さも感じさせるコンパクトなプロポーションなど、新しく生まれ変わるスマートブランドの特徴になるであろうデザイン要素も備えている。

インテリアでは、コネクティビティと「ユーザーセントリック(ユーザー中心)」であることを最優先に設計されている。12.8インチの高解像度インフォテインメント・スクリーンはフルカスタマイズが可能で、音声コマンドに反応するアバター(現在はキツネだが、今後のアップデートで他のキャラクターも登場予定)のインターフェースを持つ。

独自設計の車載システム 優れたコネクテッド機能

重要なのは、このインフォテイメント・システムがメルセデスのMBUXシステムとは無関係であり、ジーリーのクルマからもそのまま流用されたものではないことだ。スマートのコネクテッドカー担当者のYifeng Tanは、AUTOCARに次のように語っている。

「中国は、経験という点でコネクティビティに非常に優れており、この合弁会社(スマート)を持つことで、その優位性を活用することができます。わたし達のインテリジェンス、テレマティクス、コネクティビティはMBUXをベースにしたものではなく、ジーリー側のアドバンテージを活用したものです」

欧州における特定のニーズや嗜好に合わせて設計されているとのことだ。専用アプリを使えば、さまざまなコネクテッド機能やライブデータにアクセスできるほか、無線通信によりECUの75%をリモートで更新することが可能だ。

#1は2022年末に欧州で発売される予定。

スマートの英国マネージング・ディレクターはAUTOCARに対し、#1の価格設定はまだ行っていないものの、より高級志向の強いメルセデス・ベンツEQAとの間には十分な「余裕」が必要であると述べている。

英国では、メルセデス・ベンツのディーラーの一部店舗にスマート専用スペースを設け、専属の販売員を配置する予定だという。

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