現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 下火のセダンに新たな刺激 フォルクスワーゲン、新型「ID.7」プロトタイプ公開 CES

ここから本文です

下火のセダンに新たな刺激 フォルクスワーゲン、新型「ID.7」プロトタイプ公開 CES

掲載
下火のセダンに新たな刺激 フォルクスワーゲン、新型「ID.7」プロトタイプ公開 CES

次世代電動サルーン パサートの実質的後継か

フォルクスワーゲンは、米ラスベガスで開催中のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、新型EV「ID.7」のプロトタイプを公開した。

【画像】テスラやヒョンデに強力なライバル出現!【フォルクスワーゲンID.7を競合車種と写真で比較】 全57枚

ID.7は、これまでコンセプトカーの「Aero B」として知られていたリフトバック式の5ドア・セダンで、いずれはステーションワゴンも導入される予定だ。

フォルクスワーゲンのIDシリーズの6番目にあたり、当初はアルテオンやパサートと並んで販売される予定となっている。アルテオンとパサートについては、直接の後継にあたる電動モデルの計画がなく、ID.7が実質的な後継モデルとなる見込みだ。

フォルクスワーゲンのトーマス・シェーファーCEOはAUTOCARに対し、次のように語っている。

「世界的に、セダンセグメントは消滅しつつあります。中国でも、低価格帯のセダンではすでにそうなっています。欧州においては、トルコなど一握りの市場を除いて下火になりつつあることから、フォルクスワーゲンが多くのセダンモデルを投入することはないでしょう。これがその1台(ID.7)であり、内燃機関を手放したときに、これに収斂されるのです」

MEBプラットフォームをベースとするID.7は、全長4940mm、全幅1859mm、全高1529mmで、ホイールベースはID.Buzzと共通の2969mmである。現行のアルテオンやパサートよりも大きい。

米国CESで披露されたプロトタイプは、スタイリングを隠すためにQRコードから着想を得た特別なカモフラージュが施されている。完全な公開は2023年の第2四半期に行われ、その後に発売される予定である。

このカモフラージュは「エレクトロルミネッセンス(Electroluminescent)」と呼ばれ、40層に積み重ねられた塗料からなる。これに電流を流すことで、車体の22か所が発光するようになっている。

1回の充電で最大700km 内装も一新

今のところ、ID.7の詳細はほとんど明らかにされていないが、最大700kmの航続距離を持つことが確認されている。これは、IDシリーズではまだ採用されていない大型バッテリーを搭載したモデルのもの。当初は従来の77kWhバッテリーが搭載される予定だ。

これまでコンセプトカーとして使われていたAeroという名称は、空力に特化したボディ形状を指すもので、最終的な量産タイプではCd値0.23という低い空気抵抗係数が期待されている。

インテリアは、これまでのIDシリーズから大きく進化したものとなっている。インフォテインメント・システムを一新し、15インチのタッチスクリーンのメインページに温度コントロールが表示されるほか、スクリーン下の物理的な温度調節スライダーには、夜間でも使えるように照明が施された。

また、キーが近くにあることを検知すると、自動的に車内の冷暖房を開始し、必要に応じてステアリングホイールを加熱するスマートエアベントも搭載されている。ARヘッドアップディスプレイも標準装備する。

ID.7は、ドイツのエムデン工場でID.4とともに生産され、そこから中国を除くすべての市場に輸出される予定。中国向けの車両は、現地の合弁会社によって生産される。

こんな記事も読まれています

京葉道路の“地獄渋滞区間”「貝塚トンネル」いつになったら改善!? 新トンネル建設で「車線増加」千葉県が国へ要望継続!「慢性的な渋滞です」
京葉道路の“地獄渋滞区間”「貝塚トンネル」いつになったら改善!? 新トンネル建設で「車線増加」千葉県が国へ要望継続!「慢性的な渋滞です」
くるまのニュース
「訳あり」の軽トラ「サンバー」をまずは「バイクを積載できる」仕様に トランポもリフレッシュしよう!! Vol.2
「訳あり」の軽トラ「サンバー」をまずは「バイクを積載できる」仕様に トランポもリフレッシュしよう!! Vol.2
バイクのニュース
ランクル300/250/70オフロード一気試乗
ランクル300/250/70オフロード一気試乗
グーネット
マクラーレン アルトゥーラ【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
マクラーレン アルトゥーラ【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】今や貴重品、メルセデス・ベンツCLE200クーペが演出する優雅で特別な「特別な時間」
【最新モデル試乗】今や貴重品、メルセデス・ベンツCLE200クーペが演出する優雅で特別な「特別な時間」
カー・アンド・ドライバー
トヨタのロバンペラが首位奪還、7本中6本で最速に。初出場勝田は苦境8番手/WRCポーランド
トヨタのロバンペラが首位奪還、7本中6本で最速に。初出場勝田は苦境8番手/WRCポーランド
AUTOSPORT web
【バイクの仕組みQ&A】チューブ入りタイヤとチューブレスタイヤ、いったい何が違うのか?
【バイクの仕組みQ&A】チューブ入りタイヤとチューブレスタイヤ、いったい何が違うのか?
WEBヤングマシン
Honda、着脱バッテリー式ポータブル電源「Honda Power Pod e:」発売
Honda、着脱バッテリー式ポータブル電源「Honda Power Pod e:」発売
カー・アンド・ドライバー
カローラより小さい!? トヨタの「小型クーペセダン」実車公開! スポーティカスタムがカッコいい「Yaris ATIV」タイでお披露目
カローラより小さい!? トヨタの「小型クーペセダン」実車公開! スポーティカスタムがカッコいい「Yaris ATIV」タイでお披露目
くるまのニュース
ルノー・ジャポン、代表取締役社長兼CEOに大極司氏が就任
ルノー・ジャポン、代表取締役社長兼CEOに大極司氏が就任
カー・アンド・ドライバー
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
AUTOSPORT web
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
ベストカーWeb
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
グーネット
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
ベストカーWeb
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村