メルセデス・ベンツのミドルサイズセダンだけに、EQEに対する乗り心地や走りの期待値は高い。果たしてその仕上がりは、期待どおりだろうか?
エアマチックサスペンションが生む快適な乗り心地
メルセデスEQ第2章! すべてが新しいミドルサイズEVセダン登場 [メルセデス・ベンツEQE試乗記]
EQEにはすべてのグレードに「エアマチックサスペンション」が標準装着されている。これは、コイルスプリングの代わりにエアスプリングを用い、さらに走行状況にあわせて減衰力を調節するアダプティブダンピングシステムを組み合わせたものだ。
ドイツの高級モデルではポピュラーなこの機構、EQEにとってもその恩恵は大きく、一般道から高速道路まで、マイルドで心地よい乗り心地をもたらしてくれるのだ。かといって柔らかいのとは少し違い、EQEの動きには落ち着きがあり、とくにスピードが高い状況では、安定感に富む、いわゆるフラットな乗り心地を示すのがうれしいところだ。高速で目地段差を通過する際にリアからショックを伝えることもあるが、255/45R19タイヤを履くことを思えば、十分に納得のいく仕上がりといえるだろう。
全長が4,970mm、ホイールベースが3,120mmと余裕あるボディサイズだけに、運転は退屈かと思いきや、クイックなギア比のステアリングや、標準装着のリアアクスルステアリングのおかげで、EQE 350+の動きは見た目以上に軽快であり、運転を始めてしまえば、ボディの大きさが気にならない。
それどころか、片側1車線の道路でUターンするときには、コンパクトカーも顔負けなくらい小回りがきき、運転していて驚いたほど。ただ、車庫入れでバックするときなど、思った以上に切れ込んでいくので慣れが必要である。
ロングホイールベースがもたらす広いキャビン
3,120mmのホイールベースは、90.6kWhの大容量バッテリーを搭載するのに役立つだけでなく、広い居住空間をもたらすうえでも有利であるのはいうまでもない。全高が1,495mmとセダンとしては高めのわりにはヘッドルームにあまり余裕はないが、一方、足もとには楽に脚が組めるほど広いスペースが確保されている。フロア中央はフラットではないものの段差は低く、後輪駆動(または後輪駆動をベースとする4WD)を採用するEクラスとの違いを感じさせられる。
ラゲッジスペースは後席を立てた状態でも奥行きが約1mあり、ボディサイズ相応のスペースが確保されている。もちろん後席を倒すことも可能で、その場合は2m弱までスペースが拡大できるから、大きな荷物があるときでも安心である。
試乗中に気になったのが後方の視界。上下が狭く、斜め後ろもやや見にくい。それでも、360°カメラシステムなどがあるおかげで、駐車場などでクルマを移動させるのに困ることはなかった。むしろ困るのは2.3トンを超える車両重量で、機械式駐車場のなかには重量オーバーで利用できない場合があるのが悩みのタネである。
ただ、そんなことが些細に思えるほど、EVとしてのEQE 350+は完成度が高く、自らステアリングを握るクルマとしても魅力的な仕上がり。このクラスのEVを探すなら、真っ先に候補に挙げたい一台である。
Mercedes-Benz EQE 350+
全長:4,970mm 全幅:1,905mm 全高:1,495mm ホイールベース:3,120mm 車両重量:2,390kg 前後重量配分:前1,150kg、後1,240kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:176Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:624km リアモーター最高出力:215kW(292ps)/3,559-15,913rpm リアモーター最大トルク:565Nm/0-3,559rpm バッテリー電力量:90.6kWh モーター数:後1基 トランスミッション:1速固定 駆動方式:RWD フロントサスペンション:4リンク式 リアサスペンション:マルチリンク式 フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク タイヤサイズ:255/45R19 最小回転半径:4.9m 荷室容量:430L 車体本体価格:12,510,000円 ※AMGラインパッケージ、パノラマスライディングルーフ装着車
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント