レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1第14戦イタリアGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が接触する遠因となったチームのピット作業の遅れについて、ベルギーGPで導入された規制の影響によるヒューマンエラーだったと語った。
F1は安全上の理由で、各チームのピットストップ作業から自動化の要素を排除することを6月に発表。その規制がFIAから各チームへの技術指令という形で、サマーブレイク明けの第12戦ベルギーGPから導入された。
■レッドブル、ピット作業の遅れは”ヒューマンエラー”が原因か「本来ハミルトンの近くにいるはずではなかった」
当時ホーナーは規制によって逆に危険になる可能性を指摘し、ピット作業を何とか短くしようとしているチームの功績を”薄める”ことになると批判的だった。
先日行なわれたイタリアGPの決勝では、フェルスタッペンのピットインに時間がかかり、静止時間が11秒以上かかった。今季は他チームの追随を許さない速さで、ピット作業をこなしていたレッドブルにとっては、とても珍しいミスだった。そしてこのタイムロスが遠因となって、後にピット作業を済ませたハミルトンと横並びでターン1に進入することになり、激しいクラッシュに発展してしまった。
ホーナーはレース後、このピットストップの遅さは「通常では考えられない問題」であり、調査が必要であると述べたが、FIAの技術指令に起因するミスであったことを明らかにした。
「新しい技術指令の結果として、ピットストップの際にまれなヒューマンエラーが発生した。我々はそこから学ばなければならない」
ホーナーはレッドブルのウェブサイトに掲載しているコラムで、そう語った。
「遅いピットストップのせいで、マックスは本来いるべき場所から遅れてしまった。また、メルセデスはハミルトンのストップで手間取り(2秒ほどタイムロスし)、2人のドライバーが首をかしげるという事態になってしまった」
「オーバーテイクが難しいため、ふたりのドライバーは自分たちが前に出る必要があることを知っていた。マックスは勢いに乗ろうとし、ルイスはトラックポジションを維持しようとした」
クラッシュで両者がレースをリタイアすることになり、レッドブルとメルセデスの両陣営は互いを非難したが、スチュワードはフェルスタッペンの責任が大きいと判断、次戦ロシアGPでの3グリッド降格ペナルティを科した。
クラッシュの後、ホーナーは両ドライバーがお互いにもっとスペースを与えることができたのではないかと考えており、FIAは両ドライバーにペナルティを与えることで、より強いメッセージを発することもできるはずだと主張。そして今も、その意見に変わりはないようだ。
「私は、今も同じ考えを持っている。両者ともに役割を果たしたのであり、どちらか一方に責任を負わせることは困難だ」とホーナーは語った。
「もしもFIAが声明を出したいのであれば、両ドライバーに同じペナルティを科すこともできただろうが、過失はマックスのほうにあると判断された。彼がレースを完走できなかったことから、グリッドペナルティを与えるしかなかったのだ」
ホーナーは、ロシアGPでフェルスタッペンがペナルティを受けることについて、舞台となるソチ・オートドロームはスタートから最初のブレーキングポイント(ターン2)までの距離が長いため、フェルスタッペンにとっては「それほどハンディにはならない」と付け加えたが、メルセデスが再び強さを発揮することを覚悟している。
「ロシアGPのリザルトを振り返っていたら、2018年にはマックスが最後尾(19番手)から、ピットストップの前に暫定トップに立った(最終的に5位)」
「昨年は2位だったが、一度も勝ったことがないサーキットだ。メルセデスの牙城となっている」
「私にとって、モンツァとソチはメルセデスのサーキットだとマークしているので、チャレンジになるだろう」
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