スパ・フランコルシャンで開催されたF1第14戦ベルギーGP。7月28日(日)の決勝レースではメルセデスのジョージ・ラッセルが優勝した。RBの角田裕毅は17位だった。
F1サマーブレイク前最後のレースとなるベルギーGP。大会2日目は雨絡みの1日だったが、決勝日は転じて晴れ。F1決勝レースが始まる頃には清々しい青空がサーキットを包み、気温21度、路面温度40度というコンディションだった。
前日の予選ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムをマークしたものの、今回は今年5基目の内燃エンジン(ICE)投入によって10グリッド降格。11番手からの出走となった。代わってフェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジション、レッドブルのセルジオ・ペレスがフロントロウ2番手に並んだ。
RBの角田も規定数以上のパワーユニット(PU)投入により、グリッド最後方からのレースとなった。なお大半のドライバーがスタートタイヤに新品のミディアムタイヤを選んだ。
44周の決勝レースが幕を開けると、まずはルクレールが首位でターン1を回った。ここからの長い高速区間ではメルセデスのルイス・ハミルトンがペレスを抑えて2番手に浮上した。フェルスタッペンは9番手で1周目を終えた。
DRSは2周目から使用可能。ハミルトンは1秒圏内で首位ルクレールを追いかけ回し、3周目のターン1で後方にピタリとつけるとケメルストレートで抜き去り、トップに躍り出た。
レース序盤は、首位ハミルトンから8番手フェルスタッペンまでが、1~2秒前後の間隔で周回を重ねる膠着状態となった。後方集団ではタイヤのデグラデーション(性能劣化)が大きいか、レース10周目を前に最初のピットストップを行なうチームも少なくなかった。
上位勢ではフェルスタッペンや、6番手スタートのラッセルが10周目終わりにピットイン。ミディアムタイヤからハードタイヤへ交換した。首位ハミルトンやペレス、ピアストリは翌周、ルクレールは12周目終わりにピットへ飛び込みタイヤに履き替えた。ここでペレスは2セット目のミディアムタイヤを使用した。
これで唯一ハードタイヤをスタートで選択していたフェラーリのカルロス・サインツJr.がトップに浮上。ノリスは第1スティントを引っ張り、15周目終わりにピットイン。フェルスタッペンの後ろでコースに戻ることとなった。
サインツJr.が20周目終わりにピットへ戻ったことで、ハミルトンが首位返り咲き。その直後にチームメイトのラッセルがペレスを交わし、ペレスは21周目に2回目のピットインを行ないハードタイヤを履いた。
これでトップ8は、ハミルトン、ルクレール、ピアストリ、ラッセル、フェルスタッペン、ノリス、サインツJr.、ペレスという並びとなった。
2番手を走っていたルクレールは25周目に2回目のピットへ入り、ハードタイヤに交換。これにメルセデスも反応し、首位ハミルトンを翌周にピットへ呼び込んでアンダーカットを阻止した。
ピアストリも30周目終わりにピットイン。一方ラッセルは1ストップ戦略で走り切ることを狙いステイアウトを選んだことで首位に浮上し、チームメイトのハミルトンが2番手で続いた。
首位ラッセルと比較してタイヤが16周もフレッシュな2番手ハミルトンは、1周あたり0.5~1秒近く速いペースで猛追。40周目にはその差は1秒圏内となり、チーム内バトルが勃発した。
ただ、追うハミルトンは逃げるラッセルに対して攻め手を欠き、ルクレールを交わして3番手に浮上していたピアストリも、残り2周というとことでトップ2まで1.5秒差というところまで接近した。
首位ラッセルから2番手ハミルトンまでが0.6秒差、ハミルトンから3番手ピアストリまでが1秒差という状況でファイナルラップに突入。ケメルストレートでは後方2台がDRSを使用するまでに近づいたがラッセルはそれを寄せ付けず、そのまま逃げ切り今季2度目のトップチェッカーを受けた。
ラッセルは上位勢で唯一1ストップ戦略で走りきり、チームからは“タイヤウィスパー(タイヤの使い手)”という賞賛が飛んだ。
ハミルトンはラッセルに0.526秒届かず2位だったが、メルセデスとしては2022年サンパウロGP以来のワンツーフィニッシュとなった。ピアストリがラッセルから1.173秒差の3位で表彰台の一角に登った。
4位ルクレール以下、フェルスタッペン、ノリス、サインツJr.、ペレスというトップ8。ペレスは最後ソフトタイヤに切り替えてファステストラップをマークし、追加の1ポイントを獲得した。
上位チームからは遅れたものの、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが9位、アルピーヌのエステバン・オコンが10位でポイントを獲得した。
RBのダニエル・リカルドはオコンに交わされる形で11位フィニッシュ。角田は1ストップ戦略敢行もこれが十分に機能せず17位だった。
F1はこれでサマーブレイクに突入。後半戦は8月23日(金)から始まるF1オランダGPで開幕する。
※レース後、ラッセルのマシンには車両重量違反が発覚。これでラッセルは失格となり、ハミルトンが勝利を手にすることになった。
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