現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 『スカイラインGT-R(BNR34型/2001年)』さらなる空力改良も2年連続で逸冠を喫す【忘れがたき銘車たち】

ここから本文です

『スカイラインGT-R(BNR34型/2001年)』さらなる空力改良も2年連続で逸冠を喫す【忘れがたき銘車たち】

掲載 5
『スカイラインGT-R(BNR34型/2001年)』さらなる空力改良も2年連続で逸冠を喫す【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは2001年の全日本GT選手権(JGTC)を戦った『ニッサン・スカイラインGT-R(BNR34型)』です。

* * * * * *

『スカイラインGT-R(BCNR33型/1997年編)』2年連続の逸冠を喫してしまった熟成版【忘れがたき銘車たち】

 1999年シーズンよりBNR34型へとモデルチェンジ。結果、BCNR33型ラストイヤーの1998年に続いて、全日本GT選手権(JGTC)GT500クラス連覇を達成したニッサン・スカイラインGT-R。

 しかし導入2年目となる2000年は、1999年モデルをベースにエンジンの搭載位置低下や軽量化など大幅な改造を施してポテンシャルアップを図ったが、タイトルはライバルのホンダNSXに奪われてしまい、王座防衛とはならなかった。そこでチャンピオン奪取を狙い、翌2001年モデルのR34 GT-Rにはさらなる改良が加えられた。

 伝統の直列6気筒エンジン、RB26DETTを含めた車両全体の軽量化は2000年モデルにおいてすでに限界と言えるほどにまで突き詰められていたため、2001年モデルでは特に空力面の開発が重点的に行われた。

 そのなかで大幅に見直されたのがアンダーパネルで、燃料タンクやミッションの下面をカバーするカーボンのパネルを新たに製作。さらにデフを高い位置へと移動し、トランク下に広いスペースを確保。さらなるドラッグの低減を狙った。

 いざ、2001年シーズンが始まるとTIサーキットでの開幕戦こそザナヴィ ニスモGT-Rが4位に入るに留まったが、500kmという長丁場だった第2戦の富士スピードウェイ戦ではザナヴィが3位、ペンズオイル ゼクセルGT-Rが4位に入り、好結果を残していた。

 続く第3戦のスポーツランドSUGO戦においては、決勝でこそカルソニックスカイラインのみが7位に入賞というリザルトではあったが、予選ではペンズオイルが4番手グリッドを獲得。

 不得意とされていたSUGOにおいて、それまでライバルに対して劣勢とされていた予選で他車と遜色ない力を発揮した。

 開幕から3戦を終え、ポイントは稼ぐも勝利がない状態だったが、第2戦に続いて再び富士スピードウェイが舞台となった第4戦では、ザナヴィがシーズン初勝利を記録。2位にもペンズオイルが入り、R34 GT-Rが1-2フィニッシュを達成した。

 これはこのラウンドより新規導入された排気量がわずかに上がり、出力向上に加えて燃費とレスポンスが改善した新エンジンと、2001年モデルで改良された新アンダーパネルがようやく真の効果を発揮した結果でもあった。

 その後、ペンズオイルが鈴鹿サーキットでの第6戦で3位、MINEサーキットにおける第7戦では2位と2度表彰台を獲得するも、ランキングではトップから5点差の4位に終わってしまう。

 こうして2年連続でタイトルを逃してしまったR34 GT-R。実はこのとき、すでに新エンジンの開発がスタート。翌年に向けいよいよ最大のネックでもあった直6をポテンシャルアップのため、“捨てる”決断をすることになっていくのだった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE

みんなのコメント

5件
  • ******
    RB26もアルミ化やらチタンやらで
    Egだけでマンション買えるぐらいカネ掛かっていたんだけどなあ
    ストレートでスピードが乗らないとか、インタビュウでドライバーが言ってたな
    ストリートファイトならともかく、レースじゃだんだん圧勝できなくなるGT-Rを見てて歯痒かった
  • whi********
    めちゃくちゃ汚いやりかたで最後優勝を奪いさったモデルじゃないですか
    ワイスピがないと人気も速さも他の90年代の車種に負けてましたね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村