メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、2018年シーズンはまだ一度も優勝できていないことについて、納得できないと語った。
ボッタスは今シーズンは2位を5回獲得しているが、まだ表彰台の最上段には立てていない。これに比べ、チームメイトのルイス・ハミルトンはイタリアGPで今季6度目の優勝を果たしている。
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2017年シーズンに3度の優勝を経験したボッタスは、メルセデスでの2シーズン目をより大きな成果に繋げられていないことが自分で納得できないとして、以下のように語った。
「心底優勝したいと思っている。それこそが僕が、ここにいる理由なんだ」
「今シーズン一度も優勝できていないことはとても残念だし、すごく驚きでもある。特にシーズンの序盤3分の1くらいまでは、優勝にかなり近づいたレースも多かったんだ」
最も目標に近づいたレースは、間違いなく第4戦アゼルバイジャンGPだっただろう。ほぼ確実と思われた優勝を、ゴール直前のパンクによって逃がしてしまったのだ。
このため、現在ボッタスはドライバーズ選手権でハミルトンを97ポイント下回っている。今シーズンの残り7戦については、ハミルトンのタイトル争いが決着するまでの間、そのサポート役を担うようチームから正式に求められることがほぼ確実だ。
しかしボッタスは、それによって2018年シーズンの残り7戦で自身が優勝できる可能性が遠のくとは考えていない。
「次の数戦が、ルイスのタイトル獲得が近づくようなレース展開にしかならないとは思わないよ。もし自分で良いペースを保って、予選で良い走りができて、決勝でも強ければ、僕も絶対に勝てると思う」とボッタスは主張した。
「だけどルイスがタイトルを獲得した方が話は間違いなくもっとシンプルになるね」
次戦のシンガポールGPは、これまでメルセデスにとっては厄介なコースと見なされてきたところだ。だが2017年にはフェラーリ勢がスタート直後のクラッシュで2台ともリタイヤしたため、メルセデスのハミルトンが優勝を果たしている。
「結果は誰にも分からない。昨年何が起きたか見ただろう! これはレースなのだから、どんなことでも起こりうる。そうした認識を持って、僕たちはその場に臨むんだ」
レース展開の予測という点では、2018年はもはや事前の見立てが役に立たないシーズンとなっている。
「シンガポールでは、他チームと比べても大幅に昨年を上回る競争力で走りたい。現状では難しい感じだけどね」
「フェラーリはどこのコースを走っても速いチームだし、レッドブルはシンガポールで速さを発揮するだろう。僕たちメルセデスがどのくらい競争力のある走りができるかは、まだ分からない」
「だけど、とにかくしっかりと戦って、フェラーリよりも多くのポイントを稼ぐつもりだ」とボッタスは誓った。
「競争力は拮抗している。マシン同士では大差ないだろう。だからシンガポールで、あの種のコースを走るために僕たちが少しでも改善できたのかどうかが確かめられれば、すごく面白いはずだ」
「今シーズンの残り全レースで、それぞれのコースへ向けてどういった類いのアップグレードが、どれだけしっかりとできているのかが鍵になるはずだ。小さな改善であったとしても、大きな利益となるだろう」
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