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【MotoGP】ホンダ、テストに新パーツなかったのはなぜ? 「プロトタイプをここに持ち込む意味はなかった」

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【MotoGP】ホンダ、テストに新パーツなかったのはなぜ? 「プロトタイプをここに持ち込む意味はなかった」

 バルセロナで行なわれたMotoGPの2025年シーズンに向けた最初のテストで、ホンダはあまり新パーツを持ち込まなかったことに対し、事実上ホンダのベンチマークライダーであるジョアン・ミルが激怒している。チームマネージャーのアルベルト・プーチはこの事態について釈明した。

 ミルはこのテストで使ったパーツは新しいものではなく、既に以前のレースやプライベートテストで試していたものばかりだったとして、ホンダがこのテストに参加することに疑問を呈するほど、憤りを感じているようだ。ミルのコメントは次のようなものだった。

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「現実としては、テストすることがあまりなかった。今回やったのは、既にテストしたものばかりだった」

「シーズン終了後に行なわれるこのテストは非常に重要だから、もっと多くを期待するものだ。でもそれ以上のものはなかった」

「どうやって怒らずにいろと言うんだ? 色々なものが届くべき時なのに、ここにはアレもコレも届いていない」

「1週間後にもテストがあると言うのはありがたいけど、僕がハッピーじゃないのは明らかだ。満足できるようなものじゃない」

「僕たちはみんな同じ船に乗っていて、みんなこの状況から脱したいと思っている。それは明らかだけど、このテストで何も得られないとしたら、来週のテストで何を期待すればいいか分からない。僕たちは以前と状況が変わっていないし、(ライバルとは)程遠い。次にどこまで近付けるかだね」

 ホンダのファクトリーチームのマネージャーであるプーチは、事態を少し落ち着かせようとし、ホンダがバルセロナのテストで何もしなかったことをある意味正当化した。

「我々は3つの重要なモノをテストした。これは我々は年間を通じてテストしてきたものだが、プロトタイプはまだない」

 そうプーチはDAZNで説明した。

「我々はバイクの様々な問題に取り組んでいる。安定性やブレーキング、振動……。振動を解決するのは簡単なものではない。典型的なチャタリングではなく、もっと大きな問題だ。ライダーのコンディションを大きく左右する。我々が一番心配しているのはこの振動なんだ」

 特に9月初旬からミルに影響を及ぼし、その後も解決できていない問題についてそう語ったプーチ。ホンダはコンセッション(優遇措置)を受けてバイクに多くの変更を加え、様々なことを試し、何千キロものプライベートテストを行なうことができた。

 その成果がバルセロナでは形になっていないが、プーチは「2025年のプロトタイプは、フィットするものができたときに作られる」と語った。

「この1年で多くのテストを行なったので、プロトタイプをここに持ち込むのは意味がなかった」

「1年を通して様々なモノを試してきた。1年のほとんどを”黒い”バイク(カラーリングのされていないカーボン地の開発パーツを載せたバイク)を過ごしてきたのに、ここに黒いバイクを持ってくるのは意味がない」

 なおホンダは、ヘレスでも2日間のテストを実施。ミルはこのテストで「彼らが驚かせてくれることを期待している」と付け加えた。

 ホンダのファクトリーライダーであるミルとルカ・マリーニはそれぞれランキング21位と22位でシーズンを終えており、チャンピオンのホルヘ・マルティンとは487ポイント、494ポイント差だった。サテライトのLCRホンダはヨハン・ザルコが同17位、中上貴晶が同19位となっている。

 コンストラクターズランキングでは、ホンダはわずか75ポイントで5位(最下位)となり、ドゥカティに647ポイント、ヤマハにも49ポイント差をつけられた。チーム別ではレプソル・ホンダが35ポイントで最下位(11位)となり、ドゥカティとは849ポイント差、LCRホンダはレプソル・ホンダのひとつ上。これ以上悪い結果はないと言っていいだろう。

 しかしながらプーチは、「我々は改善できたという感触で一年を終えた」と語った。

「(以前は)バイクがあまりうまく曲がっていなかったが、ミサノ以降は良くなり始め、今はよく曲がるようになった」

 バルセロナのテストでは今季限りで引退し、新たにホンダのテストライダーとなるアレイシ・エスパルガロにとってホンダのバイクを初めて走らせる機会となった。

 エスパルガロはこのテストに真っ白に赤い丸が入った日の丸カラーのツナギとメットでテストに参加。アプリリアではカピターノ(キャプテン)と呼ばれていたこともあって、このツナギとメットにはカタカナで『ザ・キャプテン』と掲げられている。

 エスパルガロはミルとマリーニの上、14番手タイムをマークをしているが、プーチは「アレイシにはスピードが彼が自分のマシンについて、とても明確で率直な意見を伝えてくれたことにとても満足している」と話した。

「とても公平で、力強く話してくれたのがよかった。彼はとても興味深い情報を与えてくれた」

 またホンダは復活のために、アプリリアからロマーノ・アルベシアーノをテクニカルディレクターに迎えるが、彼は今回のテストでは不在。プーチによれば、彼は年末までアプリリアとの契約があるため、1月の2日からホンダでの仕事を始めることになるという。

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みんなのコメント

16件
  • SKE124
    カネも時間もかけて成果が上がっていない。
    共に遅かったヤマハにまでかなりの差をつけられたように見える。
    なりふり構わず、唯一勝っていたスズキが撤退した時に10億でも20億でも払って、頭を下げてノウハウを売ってもらうなり、人材をヘッドハントするような真剣さもなかった。
    今から思えば、安い買い物だったはずだ。
    典型的な日本企業になってしまったな。
    宗一郎さん、泣いてるよ。
  • whr********
    ホンダってこんなに開発力の無い会社だったの?
    ある意味凄げぇな。金をドブに捨てるためにレースやってんのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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