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マクラーレン「P15」最新情報 P1 GTR超え 究極のロードカーへ

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マクラーレン「P15」最新情報 P1 GTR超え 究極のロードカーへ

「P15」プロジェクト=兵器開発クラス?

肝心なマクラーレン本体は、「最高レベルのロードカー」の存在を認めたがらないが、AUTOCARは、「P15」というプロジェクト名のもと、エンジニアリング部門が前進していると踏んでいる。

マクラーレンにとってMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)はなぜ重要か アンサー・アリに聞く

とあるニュースソースは、「P15」のことを「サーキット・ウエポン」と表現。「サーキットにおいて、もっともエキサイティングかつスリリングな『兵器』」だと付け加えている。

エンジンは、おなじみの3.8ℓV8ツインターボをモディファイしたもの。ギアボックスは720Sの7速デュアルクラッチで、およそ800psをタイヤに伝えることが予想される。

内燃機関のみならず、電力も利用するP1のトータル出力に比べると数値は劣るいっぽう、ウエイトは1300kgを切る可能性があり、だとすればパワーウエイトレシオでP1を凌ぐこともありえる。

直線加速よりも、コーナーを含むサーキットのラップタイムを重視するはずで、0-400m加速タイムはP1の10.2秒や720Sの10.4秒をも上回るだろう。

モノコックはマクラーレン最新の「モノケージII」を使用。1ピースのカーボン製タブであり、ボディにもカーボンを採用する可能性が高い。しかしながらこれは、「美的追求」ではなく、あくまで「パフォーマンス」のため。美しい折り目などは「二の次」か。

5月より、ロブ・メルヴィルがマクラーレンにジョイン。デザイン・ディレクターの職務についていることを考えると、「外皮」の部分は、パフォーマンス特化型のエアロを多用することが十分に考えられる。あたらしい可変エアロのスタンダードが塗り替えられるかもしれない。

MSOの存在は? 生産台数は?

マクラーレンのマーケティング部門のトップは、P15とMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が直接の関わりをもつことを認めていないものの、需要はあるのではないだろうか。

MSOは、オーナーの要望に応じるビスポークにも対応できる。P15のようなエクストリームモデルとビスポークは相性がよいはず。現にMSOは、昨年、143%の伸びを記録している。

いずれにしても生産台数は、限られたものになるだろう。ちなみにP1 GTRは、P1よりも遥かに高い価格で売り出され、台数はたったの58台であった。

F1やP1 「究極」のロードカー 古今東西

F1(1993年)


当時は、世界最速のプロダクションだった。最高速度は386km/h。カーボンファイバー製のタブをもちいる世界初のクルマでもあった。

P1(2014年)


マクラーレンの「アルティメット・シリーズ」のなかで初のモデル。ライバルはラ フェラーリ、ポルシェ918スパイダー。サーキット版の「P1 GTR」も2015年に投入された。

P15(2017年)


前ページで触れたP1 GTRも「究極」のロードカーになる可能性が高いため、あらかじめここに記しておこう。P1 GTRのサーキットにおける速さを上回ることが使命。パワーウエイトレシオは656ps/トンほどか。

BP23(2019年)


BP23は、2019年に投入される可能性が高い。3シーターのこれは£2,000,000(2億9,120万円)ほどになることが予想されるが、生産台数は106台に限定され、すでに売り切れとなる。

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