2024年F1シンガポールGP決勝で、RBの角田裕毅は、8番グリッドから1ストップで走り、12位でフィニッシュした。
ミディアムタイヤでスタート、1周目に11番手まで落ちた後、ファーストスティントでは後ろのカルロス・サインツ(フェラーリ)を抑え切り、スティントを長めにとって、33周目にソフトタイヤに交換。セカンドスティントは14番手から始め、良いペースで周回、41周目に戦略が異なるチームメイトのダニエル・リカルドの前に出て12番手に上がり、前を行くフランコ・コラピント(ウイリアムズ)を追った。一時は20秒以上の差があったが、最終的には2.508秒差まで迫った。
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ビークルパフォーマンス責任者ギヨーム・デゾトーは、角田のレースについて次のように語った。
「裕毅は8番手からのスタートだったため、もっとポイントに近いところでフィニッシュすることを期待していた。スタートでポジションを落とし、1周目の終わりには11番手になっていた。これが大きな痛手になった」
「アグレッシブな戦略を採り、ミディアムタイヤで長いスティントを走った。だが、前のグループについていくには、ペースが少し足りなかった。ソフトタイヤはうまく管理することができ、コラピントとのギャップを縮めたが、レース終盤に彼にプレッシャーをかけるにはギャップが大きすぎた」
「直接のライバルと比べてペースが少し足りないのは間違いない。何が違うやり方があったかどうかを見るために、これについて分析し、次の3連戦に向けて、最善の形で準備する」
チーム代表ローレン・メキースは、「8番グリッドを確保したため、ポイント獲得を期待していた」と語った。
「残念ながら、裕毅はスタート直後に3つ順位を落とし、その後、オーバーテイクをするのは困難だった。今シーズン、我々のスタートはあまり良くない。これを改善するために懸命に取り組んでいるところだ。今のような接戦のなかでは、ポイントを獲得できるかどうかの差につながる」
「ポジティブな点に目を向ければ、裕毅はソフトタイヤを履いた最終スティントで強力な走りを見せた。ソフトコンパウンドで長く走らせるのは大胆な決断だったが、これが功を奏し、ペース上の大きなアドバンテージを得ることができた。ただ、ポイント圏内に戻るには十分ではなかった」
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=12位(61周/62周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト
レースのスタートには大きなフラストレーションを感じました。残念ながら何台かに抜かれて、重要なポジションを失ったのです。
ファーストスティントをできるだけ長く走りましたが、ミディアムタイヤで33周目まで走るのは、とても厳しかったです。
その状況で、セーフティカーをひたすら待っていました。セーフティカーが出れば、僕たちにとって良いチャンスになったかもしれませんが、今日はクリーンなレースになり、セーフティカー出動はありませんでした。
その後、ソフトタイヤに交換し、よりフレッシュなタイヤで走りました。最後の走行はとても好調でした。ミディアムよりも感触が良かったです。でも、今日はスタートが悪かったことが一番の問題で、それによってポイントを逃す結果になりました。
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