現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > サステナブルは電動化だけではあらず! BMWグループが2024年から100%グリーン電力で生産されたアルミホイールを使用すると発表

ここから本文です

サステナブルは電動化だけではあらず! BMWグループが2024年から100%グリーン電力で生産されたアルミホイールを使用すると発表

掲載 4
サステナブルは電動化だけではあらず! BMWグループが2024年から100%グリーン電力で生産されたアルミホイールを使用すると発表

年間最大50万トンのCO2削減を実現

BMWグループは、サステナブル分野での活動を強化しており、2024年以降、BMWおよびMINIブランドにおいて、100%グリーン電力で生産されたアルミ鋳造ホイールを使用する予定と発表した。

本質はエントリーモデルにこそ宿る! ベーシックグレードのBMW 318iはBMWの真骨頂を味わえる1台だった

これはBMWグループにとって、自動車業界で最も持続可能なサプライ・チェーンを構築するという目標に向けた新たな一歩である。この施策は、特にアルミニウムの精錬に使用される電力と、ホイール鋳造のプロセスに適用される。このためにBMWグループの全ホイール・サプライヤーとの間で協定が結ばれている。

これまでホイールは、サプライ・チェーンにおけるCO2排出量の約5パーセントを占めており、グリーン電力を使用したサステナブルな生産に移行することで、この排出量を半分以上削減することができるとしている。

BMWグループは年間約1000万個の軽合金製ホイールを調達しており、その95%は鋳造アルミニウムで製造されている。

BMWグループは契約生産者による意識的かつ持続可能なアルミニウムの使用を保証し、年間最大50万トンのCO2を削減することができる。

「グリーン電力は、私たちのサプライ・チェーンにおけるCO2排出量を削減するための最大の手段の一つです。私たちはすでに、ホイールやアルミニウムのサプライヤーを含む400以上のサプライヤーと、グリーン電力の使用を義務付ける契約を結んでいます」と、BMW AGの取締役で購買およびサプライヤー・ネットワーク担当のヨアヒム・ポスト氏は述べている。

アルミニウムはリサイクル性に優れているため循環型経済の一環として古いホイールを溶かすことが容易で、エネルギーを大量に消費する第一原料による生産が不要になる。同時に、副原料はBMWグループの品質、デザイン、安全性、機械的特性に対するプレミアムな要件も満たさなければならない。

MINIはサステナブル軽合金製鋳造ホイールの先駆けに

MINIは2023年以降、新世代のMINIカントリーマンに70%の二次アルミニウムから作られた軽合金鋳造ホイールの使用を開始する。

生産に使用する100パーセントのグリーン電力と70パーセントの二次原料の組み合わせにより、従来の製造工程と比較して最大80パーセントのCO2排出量を削減することができるとしている。

アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ(ASI)」の認証取得

BMWグループは長年にわたり、原料採取の標準化に焦点を当てた国際的な取り組みに積極的に参加しており、その中には、環境団体、産業団体、NGO、アルミニウム生産者、加工会社によって支えられている国際的な非営利団体「アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアティブ(ASI)」も含まれている。

BMWグループは、多くのアルミホイールサプライヤーがすでにASIに加盟し、このように環境的・社会的に責任のあるアルミのバリューチェーンの構築に重要な貢献をしていることを歓迎している。

ASIはすでに2019年12月、BMWグループ工場ランツフートにおける軽金属鋳造工場について、アルミニウムの持続可能な利用を認証し、意識的かつ責任を持ってアルミニウムを取り扱っていることを確認しているという。

アルミ鋳造ホイールの生産に100%グリーン電力を導入することは、BMWグループのサプライヤー・ネットワークにおけるCO2排出量削減に向けた新たな一歩となる。

目標は、2030年までにサプライ・チェーン全体の排出量を2019年比で20%削減することだ。

このプロセスを通じて二次アルミニウムの比率を体系的に高めることは、BMWグループが目指す循環型経済の原則に沿った持続可能性へのさらなる貢献となる。

2021年以降、BMWグループは、太陽光発電で得た電力のみで製造されたアルミニウムをアラブ首長国連邦から調達している。

ドバイで生産されたアルミニウムは、BMWグループ工場ランツフートの軽金属鋳造工場で加工され、ボディおよびドライブトレイン部品の製造に使用されている。

このようにして調達された43,000トンのソーラー・アルミニウムは、ランツフート軽金属鋳造工場の年間所要量のほぼ半分を供給しているとのことだ。

BMW公式サイト

関連タグ

こんな記事も読まれています

ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
レスポンス
「えっ…ホント!?」マイ自転車に取り付ければ“電動アシスト化”! フル充電で約50kg走行する「P.Wheel」って何?
「えっ…ホント!?」マイ自転車に取り付ければ“電動アシスト化”! フル充電で約50kg走行する「P.Wheel」って何?
VAGUE
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
くるまのニュース
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
バイクのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
くるまのニュース
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
バイクブロス
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
ベストカーWeb
ダサカッコいいトヨタ「ハイラックス」はレトロ風味に味付け! ナンバープレート「1985」は自身の誕生年のほかにもうひとつ意味がありました
ダサカッコいいトヨタ「ハイラックス」はレトロ風味に味付け! ナンバープレート「1985」は自身の誕生年のほかにもうひとつ意味がありました
Auto Messe Web
緊急避難なら駐車違反が罰せられないなら「腹痛で路駐してトイレに駆け込んだ」ってあり? 違反が免除されるケースとは
緊急避難なら駐車違反が罰せられないなら「腹痛で路駐してトイレに駆け込んだ」ってあり? 違反が免除されるケースとは
WEB CARTOP
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
くるまのニュース
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
バイクのニュース
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
AUTOCAR JAPAN
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
motorsport.com 日本版
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
くるまのニュース
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス

みんなのコメント

4件
  • 関係無いですよ。
    そのグリーン電力を一般の生活用の電力に回し、非グリーンな電力でアルミホイールを作ったとしても、結局どちらのケースもトータルでは同じCO2排出量になるんだから。
    それはCO2を排出するガソリン車に対し、CO2を排出しないEV車がグリーンだとした考えと同じレベルです。結局発電所がCO2を排出しているからどちらもトータルでは変わらないです。
  • ドイツはいつまで絵に描いた餅のグリーン電力なんて虚言を吐くのかな?

    そもそもドイツのエネルギー政策が、ロシアの天然ガスに完全に依存しており、グリーン電力やカーボンニュートラルなんて妄想というのが世界各国に知れ渡った。
    いくらこういう大嘘付いても、誰も信用しない
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村