ヒョンデからA+セグメントサイズのコンパクトハッチバックEV「インスター」がデビューした。「インスター」は韓国国内では「キャスパー」の名前で親しまれており、エンジン車はすでに販売されており、EVモデルが追加となり発表された。気になる日本への導入だが、現時点では未定で明確な情報は得られていない。しかし、ヒョンデ・モビリティジャパンもスモールコンパクトEVは国内マーケットで主力になりうるモデルだけに、前のめりであることは間違いない。
釜山モーターショーでワールドプレミアされたインスター。韓国名キャスパーEV。キーはこの可愛らしいデザインだ。
輸入車の選択肢が充実しているプレミアムコンパクトSUV、選ぶならどれ?
利便性×高いユーティリティ×ハイテク
「インスター」のスペック(韓国仕様)は全長3.823m、全幅1610mm、全高1575mm、ホイールベース2580mmで4名乗車。同等クラスとしてはスズキ「クロスビー」、かつてのトヨタ/ダイハツの「パッソ/ブーン」あたりで、輸入車だとフィアット「500」「パンダ」といったところ。
搭載するバッテリー容量は標準モデルが42kWh、ロングレンジが49kWhの2タイプを用意。小型モデルにこれだけの電池容量があれば400km以上の航続距離になりそうだ。そしてモーターは標準車が71.7kW/147Nm、ロングレンジは84.5kW/147Nmというスペックで、0-100km/h加速は標準車が11.7秒、ロングレンジは10.6秒となっている。
開発の狙いはコンビニエンスで高いユーティリティをもち、ハイテクであることを掲げ、10.25インチのタッチスクリーンを搭載。そしてV2HやV2Lへの対応、踏み間違い防止機能も搭載している。
ガソリン車にはシフトレバーや小型のモニターが装備。音声会話ができADASのスイッチもある。
さて、この気になるスモールコンパクトEV「インスター」の試乗はロングレンジモデルで、外観もインテリアもマスクされたカモフラージュ車だった。そのため試乗中はインテリアを含めデザイン関連は一切不明だったものの翌々日の釜山モーターショーで「インスター」(EV)がワールドプレミアされたのだ。ということで、デザイン関連不明の状態での試乗は、電動化された「インスター」のハンドリングや乗り心地、そしてアクセルレスポンスや加速フィールを体感することができた。
こんな感じでマスクされた「インスター」のプロトタイプ。内装もマスクされ撮影禁止だった。
日常使いにマッチするゆったりとした乗り心地
じつは、韓国人はアメリカン志向な人も多く、クルマに求める乗り心地はアメ車の方向に向いているという。欧州車の剛性感がビシビシ伝わるタイプより、リビングのソファのようにゆったりとしたものを好む傾向があるというのだ。たしかにスモールコンパクトでありながら「インスター」はゆったりとした乗り心地だった。
ガソリン車「キャスパー」のリヤ席。EV化が織り込み済みなのでフラットなフロアになっている。
以前、先行発売されている「KONA」でも同様の印象を持っている。韓国で「KONA」を試乗したときはゆったりとしたアメ車感があったが、国内に導入されたモデルは、しっかりとしたサスペンションに変わっており、ヒョンデモビリティ・ジャパンのスタッフに聞いたところ、日本仕様に変更しているということだった。
その経験から「インスター」も国内導入されれば日本仕様に変更されると思うが、韓国仕様でも受け入れらると個人的には感じている。ストローク感のあるサスペンションは乗り心地で優位であり、高速道路でも直進の座りもよく、ボディ剛性によるしっかり感も同時に感じることができる。
「インスターEV」の内装。モニターは12.5インチになり、シフトレバーはない。ステアリングも3本スポークになる。
韓国では人が大きく行き交う場所では、スピードを落とすための凸凹の障害物を路面に設置している場所が多く、乗り越える際にロングストロークであることを感じた。「インスター」のゆったりした印象はこのサスペンションがもたらす乗り心地というわけだ。ただ、タイヤによる乗り心地への影響が硬めであるのは、少し気になる点だ。
一方で、アクセルレスポンスはEVらしい俊敏さがあり、エンジン車では味わえない瞬発力と反応が楽しめた。こうしたアジリティを考えるとドイツ車的な剛性感のあるスポーティな仕様が似合うかもしれないが、目指すのは便利で使い勝手のよい日常使いにマッチするモデルという位置付けなので、韓国仕様をそのままでいいと考える理由でもある。
試乗は韓国の高速道路と一般道を80kmほど走行し約2時間試乗した。静粛性も十分あり、クラスを超える静粛性はEVならではの特徴だ。ハンドルの操舵感は軽くだれもが運転しやすいと感じることだろう。
試乗会目的地のひとつJEBUDOチェブドは満潮時道路は海の中へ。韓国のデートスポット。
スモールコンパクトカーカテゴリーの使い勝手を振り返ってみれば、日常使いがメインだ。日本では通勤、通学、買い物、送り迎えといった短距離移動をガソリン車で行なっているが、EVに置き換えてみるのはどうだろうか。短距離移動であれば電池切れの心配はなく、逆にEVでしか味わえないレスポンスの気持ちよさや静粛性があるわけで、環境が揃えば検討する価値は高いと思う。
韓国車という点ではさまざまなイメージがあると思うが、工業製品をフラットに評価してみるとグローバルで人気となっている理由も理解できると思う。
•関連情報
https://www.hyundai.com/jp/
取材・文/高橋アキラ
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みんなのコメント
だからクルマの素性を知るのに、
その国の事情を知ることは大事なことなの。
そもそもあなた方の国の商品は、
自国の姿を隠して宣伝し過ぎなんだよ。