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F1マイアミGPのバトルをより面白くするには“長いDRS区間”が必要? マクラーレン代表指摘「手前の低速区間のロスを補えない」

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F1マイアミGPのバトルをより面白くするには“長いDRS区間”が必要? マクラーレン代表指摘「手前の低速区間のロスを補えない」

 マイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催されたF1第6戦マイアミGP。今後の開催に向けて、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、DRS区間を長めに設定することでオーバーテイクが増えるのではないかと指摘した。

 今年のレースでは、セクター2の緩い高速コーナー終わりにあるターン11でのオーバーテイクが多く見られた一方で、1.3kmの長いバックストレート終わりにあるタイトなターン17でのオーバーテイクは驚くほど少なかった。

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 このバックストレートの手前には、高速道路の高架下を通るタイトな低速セクションが設けられており、ターン16出口までに後方乱気流の影響を受けて先行車とのギャップが開き、後方車はDRSを使用してもポジションを上げることが難しかった。

 ステラ代表は、これらの低速コーナーで後続のマシンが失うタイムは、バックストレート後半から作動区間となるDRSで挽回できるタイムよりも大きいとの考えを語った。

「オーバーテイクはもう少し簡単だと予想していたから、こんなに難しいとは驚いたよ」とステラ代表は語った。

「結局、DRSゾーンは少し短すぎるように見えた。ラップタイムや失った距離を取り戻すには足らない。事実上、そのほとんどを低速区間で失っていた」

「高速区間でも、ロングストレートの前にふたつのエリアがある。ストレートでこれを取り戻すには、少しロスが多すぎるようだ。少し驚いたよ」

 ステラ代表は、来年のマイアミGPに向けてDRS区間を拡大することが「簡単な解決策」だとしながらも、現行のグラウンドエフェクトカーでの追従がかなり難しくなってきていることを懸念点として挙げた。

 2022年シーズンから導入されたテクニカルレギュレーションは、コーナリングでマシンがより接近して追従することでより良いバトルを提供すべく、F1による長期にわたる調査の一環として導入された。

 しかし2023年シーズン以降、各チームのマシン開発が進むにつれ、その目論見が崩れているという懸念があった。

「DRSという簡単な解決策があるのは明らかだけど、マシン開発によって後続がまたもや少しトリッキーになったみたいだ」とステラ代表は語った。

「新世代のマシンは以前ほど極端ではないと思うが、我々が想像していたよりも難しいというのは間違いない」

 アストンマーチンのチーム代表であるマイク・クラックは、マイアミはサーキットの特性上、オーバーテイクを完了させるだけのアドバンテージを稼げずに何台ものマシンが連なって走る“DRSトレイン”が発生しやすいとの考えを明かした。

 そしてクラック代表は、オーバーテイクのために全エネルギーを注ぎ込む必要があるサーキットだと語った。

「過去から、ここでDRSトレインが発生すること、前のマシンもDRSを使っている場合は簡単ではないということは知っている。我々は今回、ウイリアムズとあわせて最もストレートでは(オーバーテイクが)難しいアルピーヌのマシンが相手だった」

 クラック代表はマイアミGPをそう振り返った。

「良い結果にならないことは分かっていた。抜くのは本当に大変だったし、DRSの検知ゾーンがあるところで本当に接近して、抜くために全エネルギーを注ぎ込む必要がある」

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