現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(3) 利便性も魅力

ここから本文です

長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(3) 利便性も魅力

掲載 更新
長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(3) 利便性も魅力

もくじ

ー 積算8597km 使いやすいカップホルダー
ー 積算9205km 日常生活でもスペシャルな体験を
ー 積算9527km 十分な積載能力
ー テスト車について
ー テストの記録

アストン・ヴァンキッシュ・ザガート 実物大モデル登場 ビスポークの仕様決めに

積算8597km 使いやすいカップホルダー

右太もものそばにハンドブレーキ、ダッシュボードの中央部にギア・セレクターと、ヴァンキッシュはトランスミッション・トンネル上に予想外の広いスペースがある。

普通なのはカップホルダーくらいだ。ドライブシャフトのせいで深くはないが、カップやミュージックプレーヤー、電話や財布、あとはちょっとした食べ物を入れておくことができる。

積算9205km 日常生活でもスペシャルな体験を

わたしの家には他にクルマがなく、日常生活でもアストン マーティン・ヴァンキッシュSを使うほかない。わたしの知人のスーパーカーオーナー達にも、ほかに所有するどのクルマよりもフェラーリFFやGTC4ルッソに乗っているひとは多い。美しい4シーターの魅力はこの点にある。

ヴァンキッシュは608psあると言っても、スーパーGTの中にはこれよりパワーがあるクルマもあるし、リアシートの広さではGTC4ルッソやロールス・ロイス・レイスに劣る。とはいえ、特別さと速さという点では決して負けてはいない。

エンジンは素晴らしく、乗り心地も良い。インフォテインメントシステムも携帯とうまく連携する。内装のどこかからかすかに物音がしたり、時にホイールからも音がするが、総じて静かだ。それに、バング&オルフセンのステレオはどんな現代のクルマよりも良い。

クルマから降りても、スペシャルな体験は続く。「スワン・ドア」はやや上方に開き、どこでも止めたいところで止まる。トランク・リッドもボンネットも驚くほど軽く持ち上げることができ、ルックスは市販車の中で最も格好いいと確信している。

うるさくいえば、GTC4ルッソよりも後部座席は狭いし、馬力も689psとかなわない。しかし、おそらく2019年頃発売される新型ヴァンキッシュでは100ps以上パワーが向上するだろう。それはそれで良いし、新型の発売まではこのクルマでわたしはハッピーになれる。

積算9527km 十分な積載能力

ヴァンキッシュが音楽フェスに完璧に適したクルマだと、今まで考えたひとがいただろうか。フェスからいくつかものを運ぶことになったのだが、はじめはわたしだってそうは思っていなかった。しかし、実際に積んでみると、ヴァンキッシュのトランクルームには6人用のテントひとつと折りたたみチェアをふたつ入れても、まだスペースが残った。そして、寝袋ひとつと枕をふたつは後部座席に積み込むことができた。

とはいえ、普通はテントではなく、ゴルフクラブなどを積み込むのが一般的だろう。トランクは358ℓあるので、ゴルフバッグなら2セットは詰めるはず。試したことはないが、できるはずだ。そしてこれは、グランドツアラーがフロントエンジンであるべきだという良い例といえるだろう。

確かにダイナミクスの面では、ミドシップ(やリアエンジン)の方が望ましいのは間違いない。しかし、このようなクルマは、リアに触媒やエグゾーストなど高温になる装置を搭載し、サスペンションや前方視界、冷却装置などの兼ね合いでフロントのラゲッジスペースも制約されてしまう。

だからいつだって、わたしはGTはフロントエンジンが望ましいと思う。そして、そのようなユーザビリティについて、ヴァンキッシュ以上に優れているGTをわたしは知らない。

テスト車について

モデル名:アストン マーティン・ヴァンキッシュS
新車価格:19万9950ポンド(3053万円)
テスト車の価格:22万2260ポンド(3394万円)

テストの記録

燃費:9.7km/ℓ
故障:無し
出費:無し

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
Auto Messe Web
なんとも物騒な「煤殺し」ってなんだ!? トラックドライバー御用達アイテムの正体とは
なんとも物騒な「煤殺し」ってなんだ!? トラックドライバー御用達アイテムの正体とは
WEB CARTOP
東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
日刊自動車新聞
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
くるまのニュース
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
motorsport.com 日本版
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
AUTOSPORT web
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
レスポンス
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3458.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1150.02550.0万円

中古車を検索
ヴァンキッシュの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3458.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1150.02550.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村